2003/01 DivingLog

 雨模様に 海 オモウ 03/01/19 (日)

雨の日曜に洗濯物を干すと、ワタクシの指先まで冷たく湿ってココロ淋しく感じます。
重く晴れない空といつまでも濡れて重たい洗濯物。湿気を含むというのは家の中では陰鬱なもの。

車を走らせるとガラスに小雨。
可笑しなハナシです。
秋に海に入った時、煙る様な景色を見ました。それは巻き上げた砂では無くて小さな小さな魚の群れ。小さく半透明な身体がちゃんと魚の姿で群れている。
小魚で出来た海中の擦りガラス?

そのダイブの帰り道、ワタシの車はガラスが雨で汚れの模様が出来ていて、ワタシは運転しながらその灰色の雨汚れを、数時間前見たあの小さな半透明の魚の群れみたいだと思いました。

これは、<みたいだ>と思ったというより、本当に見紛う如く雨汚れを半透明の小魚だと感じた訳で、ヨタヨタと海に潜りヘナヘナと上がってきてるワタクシも、海に入る度にどうも頭のどこかがきちんと打たれているみたいです。
非日常な海の中で見たモノモノは、ワタクシの芯を捉えて離さないのですね。

 

どうして 潜りたいんだろうと 胃を撫でる 2003/01/08 (水)

それにしても先日の初ダイブでは何時も楽勝の耳ヌキが出来ず、非常に痛かったですわ。ワタクシ、大体右耳の方がヌキ易く、左は比較的ヌケ難い。人間左右対象では無いといいますが、こんなトコロで左右のアンバランスを自覚するとはね。

お風呂で耳ヌキの練習をすると、右の方が左よりしっかりヌケる上に、右の目からもエアーがヌケるのが自分の目で見えます。初めて我が右目からエアーがポコポコと出るのを見た時、言葉を失いましたよ。TVでたまに見掛ける、奇人変人目から牛乳ってのは他人事では無かった、ワタクシも熟練すれば間違い無くTVに出演出来て、右目から牛乳、拍手喝采!・・・・・・・(全く嬉しくはない)。

まぁ、兎に角その位右は通りが良い(良すぎる)らしい。
海中で潜水しながら耳ヌキが出来ないとホントに痛いですね。講習で鼓膜が陰圧になり破れると、海水が中耳に入り激しい眩暈が起ると習いました。真冬の海中で激しい眩暈・・・・ってのはなんとも避けたい。
ダイビングは楽しいのですが、気をつけないとナラヌ事も多かりきですわ。

そう、ダイビングでワタクシは、魚ちゃんとランランと遊び戯れている如く書いている印象があれば、そんな事ばかりでは無い!と、書き加えておきたい。
ワタクシ、今回の
左耳ヌキ不全急性疼痛阿鼻叫喚心中滝汗意外にも、自分がダイビングに向かないのではないかと、真剣真顔で思う事があります。

それはですね、ワタクシは酔い易い事(酒では無い)。
うねりのある日、海中で酔うのですよ。ダイバーの中には結構波酔いする人も中にはいるらしく、ダイブ中に吐くにはどうしたらいいか、、、ってマニュアルがあるそうで…。これは加えてるレギュレーターのパージボタンってヤツを押しながら<吐く>ってのがいいらしい。しかし、吐く程海中で酔う苦しさは味わいたく無いものですねぇ。苦しい上に海中○○mでっせ;;;考えただけで死にそう;;;
ワタクシは潜水してる間は酔いをそう自覚しないのですが、浮上した後吐き気があります。
器材の片付けをしながら吐き気を我慢するってのは、結構辛い。更に器材の匂いも実は苦手。そう、あの
ゴム臭がねぇ・・・・・@涙。
無理やり胃袋を動かしてやれってんで、今回胃を動かす効果のある胃薬を、たんまり持って行って飲んでいたんですが、凪なのに波に酔い、更に器材の
ゴム臭にやられ顔面蒼白。トドメに帰りの車に全身揺られて、ショップについた時、私亡霊の如くフラフラと車から下ろした器材を洗って干したのであります。

こんな酔い易いワタクシ、一体何が楽しくて潜っているんだろうと空を見上げる38歳。
それでも、次回のダイビング計画をトキメキながら考える謎の38歳。
どっか壊れてるんですかね。アタクシの思考と行動。

 

キビナゴのひかる海 2003/01/06 (月)

ダイビングは一度も潜ると背中のタンクを使ってしまうものなので、潜水ごとにタンクを交換します。このタンクが無くなると、水から上がったカッパがお皿が乾くとの同じく、ワタクシ達は弱りイノチまで落としかねない状態となります。
だから一回潜水すると<一本潜った>と言い、ダイブ経験をタンクで示し、「経験本数○○本です。」とか言います。
これは体験ダイビングは数えないそうなので、ワタクシの本数はたったの12本となります。つまり12回潜ったんですね。
タンク12本というと、赤ん坊がやっと寝返りを始めた所って感じでしょうか;;;;つまり超初心者なのです。

ワタクシはこの度、同行された方とレベルの差がとってもあって、ワタクシだけタンクのエアーがドンドン減るのが申し訳け無かったです。勿論初心者程無駄な動きが多いので、エアーの消費は早く、同行の方は一緒にダイブした人のエアーが無くなると一緒に浮上する事になります。(ダイビングって単独行動出来ないのですわ。)
山口県青海島は日本海ですが、暖流が入る為に暖かい海の生き物が流れ込んできまして、この度も暖かい海に生息する<フリソデエビ>や、辺りで珍しい<イザリウオ>を、同行の方もショップの方も見ようと、ワクワクしてダイブに来てました。
しかし、ワタクシは海の中で息をしないでいるワケにはいかず、さりとて他の方のタンクのエアーをちょっとずつ吸ってさ迷うワケにも(勿論)いかず、岩に擬態している<イザリウオ>を皆が探し当てるのと、ワタクシのエアーが危ない状態になるのと、さぁ!どっちが先だろう;;;;;;と気にかかっておりました。

で、結局ですね、皆が岩場で魚探しをしてる途中、同行されたベテランの方がワタクシを連れて別行動してくれたのであります。ワタクシは海の中で何処に一人淋しく拉致されるのかと思いましたよ(嘘です)。

その方も、<イザリウオ>を撮影するつもりでダイビングに来てたらしく、大変申し訳けなかったのですが、お陰でワタクシはまったりと魚と海を楽しみながら最後までダイビングを楽しめたのでありました。
後でショップの方に聞くと、以前よりワタクシが良く拝見してた、ダイビングの某HPの管理人だとのことで、驚いて自宅に戻りお礼メールを送りました。

真冬の海は陸から見てると灰色なのに、潜ると夏よりブルーです。ワタクシが潜った中で一番綺麗な海でした。
それでも、透明度としては、まだまだだったそうですが、海は冬の方が綺麗というのは本当なんですねぇ。
夏は青くても緑色が混じっております。この度の海は青。これは
水の色だと思える青い青
そして、
切れる事無く続くキビナゴの群れが美しく、キビナゴが一斉に身体を交わす度、キラリと光るのがとても楽しくて、ワタシもキビナゴの群れの帯に入ってみたいと手を伸ばすと、又キラリと光りキビナゴは帯びのまま動いてゆく。
キラリキラリと光る真冬の海で、ワタクシは又、どこにも自分の身体を支ずに浮かんでいる、空飛ぶ感覚を堪能したのでありました。

(若しかしたら 又 続く)

 

毛皮のコートより ドライスーツの方がエライと知る 2003/01/04 (土)

昨日、海に入ったのが嘘のような雪の一日。雪が降る中車を走らすと、フロントガラスより見る雪が、まるで魚の群れの様で、昨日見たキビナゴの切れる事ない帯は本当にキラキラと綺麗だったなと思い出します。

元旦から今日まで、感じた数々をここに書こうと思いながら、休み中にも関らず結構早起きしていたので、夜眠くて思う様に書けないでおりました。元旦に初日を拝んだ時、雲の合間から昇る紅い朝日がなんとも早くするすると丸くなり、そしてあっという間に直視出来ないお日様の姿に変わったのを見ました。
ワタクシは、夕日は何度も眺めて来ましたが、迎える太陽の動く早さに驚きましたね。
もっと、まったりと「おはよぉー。今日も元気でいこうねぇー。」って感じかとばかり思っていたら、全くチガウ。
それは神々しく、何者にも遠慮せず、綺麗で確実。清潔な紅。

何時の時間も、こうやって妥協無く確実に流れているのだと教えられた気がしました。待ってくれよと思っても、暫し止まってよと願っても、太陽はこうして動いているんですね。

ワタクシはひどく簡単にその紅に頭をやられ、おかげでこのお正月、早起きしております。
時間がああやってするすると動いていると思い出すとですね、寝ていられなくなったのですわ。何時までこの感動が続くか解りませんけどね@笑。

さて、昨日の初ダイビングの事。

メンバーはショップのインストラクターさん入れて4人。二本目から他所のショップ等合流して合計9人でダイブ。
ワタクシだけレベルはかなり↓の上、初ドライスーツでのダイブ。
ドライスーツって普通の服を着てダイビングスーツ着るんですよ。全く中な濡れない仕組み。道具とは流石で、真冬の海に人間が潜るという、全く非常識な行動を可能にしてくれます。
青海島は観光地なんで、ダイブしてると観光の行列がやって来ますが、この日も着こんだオヤジやオバサンがやって来てワタクシ達を驚愕の目で眺め、
「寒くないの!!??」と聞かれましたが、寒くないのです。スーツを脱いでお昼休憩するんですけどね、その時ストーブのある部屋で上着着てご飯食べましたが、その時の方がドライ着て海にいるより寒いです。観光地見学にコート着込んでやってきたオヤジやオバサンの方が、アザラシみたいなワタクシ達よりもはるかに寒い格好なのです。
ドライスーツ着て頭と顔だけシャワーして脱いだら、後は速攻で帰れるってのがかなり以外で面白い。
007でさ、海に入っていたボンドが海から出てゴム製の(?)服を脱ぐとスーツだかタキシードだかを着ていて、そのまま建物に入って行くってヤツ。あぁ、こういう事だったんだなぁと思いましたね。これだとホント、下にスーツでもタキシードでも、例え医者の格好でも看護婦の格好でもOK。濡れてやしません。そのまま現場直行OK。人間なんでも経験しなきゃぁわかんないものです。

ただ、ドライは浮力があるのか潜行がかなーり困難。まぁ、ワタシは若葉ダイバーなんでウエットでも潜行に苦労しますが、この日は浮いてばっかり。浮くダイバーなんて、かなーーーり情けないデス。引っ張って貰っても押して貰っても浮くワタシ。メンバーの中でも浮くワタシ。
おまけに何時もは難なく出来る筈の耳ヌキが、何故か左だけ不能。痛みは募りココロは焦る。痛いよ痛いよと思いつつ耳ヌキを繰り返す1月の海。
魚よ君には耳がないのと問いながらフラフラと泳いで行ったのでありました。

(話は続く)

 

初ダイビング 一月の海へGO〜 2003/1/3 (金)

行って参りました初ダイブ(in青海島)。長門は今日は曇り、風無しベタ凪のダイブにモッテコイのコンディション。

初ドライ着用。服を着たまま海に入るってのが斬新。ドライを着るとワタクシ一気にガンダムになった気分(つまり動き難い)。さて、一月の海ですが、流石道具というか、ドライは暖かくて真冬の海で快適に潜れます。
ただ、久しぶりの海だったのと初ドライだったのと、やはりというかまだまだ
へっぽこ若葉マークダイバーなので、潜行に苦しみスタート。
やっと潜れても、浮くったらありゃしない;;;;;;;;;;うぇ〜〜〜〜〜ん!同行しておられる初ダイビングの方々に申し訳けなぁ〜〜〜い気分〜!(いや、ホントすみません)。
二本目は根性入れ、ウエイトも1キロ増やし無事潜行。こうしてワタクシ、真冬の海で熱ーーくなった一日でありました。

詳しくは明日の日記ご覧あれ〜。ではではおやすみなさい。

1月3日 ベタ凪の青海島 ダイブ中雨も降らず風も無い