2004/01 Diving Log

反省猿 年 04/01/08 (木)

越しぬけダイ婆ーも 冬の海で笑うのさ

桃太郎は お腰にキビ団子をぶら下げているけども、アタシ達は背中に圧縮した空気を背負っている。
実は、未だに背負う時、海でもしももしも もし、もしも………このタンクが
ドッカーンと破裂したらアタシはどうなるんだろうと思っている。
これは、子供時代マンガを読みすぎた後遺症です。

ドッカーンは無いにしても、アタシはエアーの消費が大きいダイ婆ーなのでですね、実際は爆発よりエアー切れが怖いのね。
海でこのタンクが空になったら、アタシは海の藻屑やんか。

……笑えませんよ。


先日も、帰り道でエアーが無くなり、ぎょ!っとしたのが災いし、大丈夫だと落ちつこうと思っても、タンクの残りが少ないと知ったカラダはドキドキパクパク。心拍量UP。みるみるエアーが無くなるではありませんか。

で、途中、エアの少ない仲間の方と浮上。

エアーが無いと解ると、未熟なアタシは一刻も早く陸地に足をつけたいと願うばかり。
一緒に浮上したYさん、インストラクターのMちゃん、BCのトラブルを知らずお先に進んでごめんなさいでした。
なんでYさんこっちに来ないんだろーーー??アタシも 全然進まないやんかーー!!なんでじゃぁああー!
と泳いでいたのだけど、どうやらアタシはマッハで陸地に向っていったそうですね…さぞや無常な姿だった事でしょう。

フィンを脱がず浜で波に揉まれていたのは、陸地にカラダが到着したヨロコビを味わっていたのです。
暫く波を浴びてからアタシはよたよたと立ちあがりました。
残圧はほぼ0に近く、ヌケガラの様な足取りで器材を置いていた場所に戻ったのですが、そこで目にしたのは

自分のバカさ加減を 今、ここに告白します。
空気が出るOリングの上にべったりと貼っているビニールテープ、あれ 外すの忘れてました。
ビニールテープには、爪楊枝であけたくらいの穴が ぽつんと一つ。
恐らくそこからエアーがレギュレーターに流れていったのでしょうね。

こうして なんだかんだと泣き言いいながら、腰抜けダイ婆ーのアタシも50本達成。
でも、こんな人が潜っても
本当にいいんだろうかと、神妙な50本。

みなさま、あの、こんな話しの後で誠に言い難いのですが、あの…これからも嫌がらずに ワタクシとお付合い宜しくお願い申しあげます。はい。

 

膨れ躍る しろいなみ 04/01/07 (水)

波が押し寄せ渦巻く様は動く屏風絵だと、かつて わざわざ車を転がし山陰の某所まで眺めに行ったモンです。
あの渦の中は、もう何もかもどうにもならない世界なのだと畏怖しつつ、岩場に踏ん張りながら怒涛の波絵を見入り、こりゃ落ちたら間違い無く死ぬぞ!と思ってましたね。

そうして先日のダイビング。
あぁ、アタシの頭上には岩壁に激しくぶつかりごうごうと渦を巻いた汐が膨れ上がって踊っている。
あの岩にぶつかり、真っ白に燃える波の下はこんな風になっていたんだ。
こうして海の中からその姿を見る時がくるとは、あの頃は思いもしなかった事だわ。
波のうねりでカラダが左右に揺さぶられる中、アタシは岩にしがみついて海面を仰ぐ。

龍が出て来そうだ。

海の話しはですね、一つ一つ書いていたら終わりがありません。
つまり、ワタシは50本潜っても永遠の超ビギナー。
いつもいつも、こうしてワタシを 驚し喜ばせ、胸の痞えを流してくれて、そして怖くて叶わなくて恐ろしくて、憬れ続ける遠い場所…なんですね 海@…更に続くかどうかは不明。

 

どこから きたのだろう 04/01/06 (火)

砂地に飛んだおもちゃが一つ。名前はトビエイ。

幻想的な青い砂地に羽広げ、ワタシ達の前をゆっくり横切るものだから、顔までしっかり拝見させて頂きまして、全く最高の初潜り。
こりゃもう、新年早々山口でマンタを見たという事にしておこうと仲間と囁き合う始末。

トビエイ、頑張って四畳半のマンタの大きさまで成長しなさい。
アタシ達の為に。

エイの姿の飛び泳ぐ姿は気持いいですね。
絶妙な羽の振り方に、触ってなくても心がシビレます。拍手喝采。

夢中になっていると 海の中だということを忘れてしまいそうです…M・K様撮影ありがとうです


生き生きとしている生き物の姿はエイだけでなく、全てココロ嬉しくなります。
水槽で見る生き物は、全く腐ったよーな顔しているんだと、海の中の生き物を見ると、つくづく思うんですよ。
エイなんぞ、水槽のカベを這ってるだけですしね。
海の中にいる魚達は、どれも生きてます。
水槽に囲われた魚は生気が無い。する事も無い 泳いで行くところも無い 悩む事もない 仕事も無い。
生きてない。

アタシも、若し囚われて、どろんとした空間に入れられて、エサを頭の上から投げられ、穴の空くほどジロジロと眺められる毎日だったら、アタシは狂って禿げてカラダを引っ掻いて死んでしまうかもしれない。

そーよ、子供の頃 飼っていた金魚が、ある日毎日少しづつ鱗の色がおかしくなって禿げて死んでしまった。

横腹を水面に浮かべて、一匹二匹と死んでゆき、アタシは庭の土に埋めたけど、生活を四角く切り取られ、ジロジロと眺められる暮らしに正気を失い狂って死んでしまったんだわ。

本当は何かの病気…と考えるのが普通なのだけど、こうして海にいて、それぞれ自分たちのイノチで生きている魚達の姿を見ると、アタシのあの金魚はやっぱり狂って禿げて死んだのかも。
囲われずに海に舞うソラスズメの群れは、まだまだこの冬の水温に耐えて多く見られ、手を伸ばし群れを壊して遊びつつ思った事です@…おっと まだ続くよ(笑)。

 

冬の海 04/01/05 (月)

遠く景色が曖昧になるあの辺りまで、さて どのくらい。

今までワタシが潜った中で、一番砂地の透明度が良かった昨日の初Dive、こーんな綺麗な所にどうしてワタシがいるのだろうか、この景色をどうしたら陸地まで溢さずに、頭に目に 胸に、焼き付けたまま持って上がれるだろうかと 只、目を見開くばかり。

あぁ青い砂漠だ青い砂漠だと書いても、海の底を見ない人は気障な話しだと思うでしょう。
それは非常に残念。
行ってみてください。陸よりほんの20分で、
ココハ地球ナノカナーの世界に到着します。自分の身をもって辿りつけるので、火星に探査機が着陸するより感動し、マスクの上から自分の目を擦りたくなるコトでしょうよ。

それにしてもこの青さ、冬の海の青なんですね。

青海島は観光地なので、観光客の行列が何度と無くビーチにもやって着ます。
んで、
真冬の海に身を沈める信じられない人達がおるぞ!という目で、青海島景観と同じ位ジロジロジロジロと我々を見入って歩いて行きます。
ワタクシは毎回ココロで呟くのです。

「あのな、おじちゃんやおばちゃん達の、そのベロベロのコートより、ドライスーツの方が100倍エライんぞ。」
そして、
「青海島の清清しい景観は、日本海に突き出た岩々や、観音岩らに砕ける散る荒波だけでなく、この静かな砂地に青く青く敷き広がっているんだよ!」

……と教えてあげたいのですが@明日に続く…(いつものパターン)

青海島 トンネルコース 砂地にて みなさんありがとー!