2004/08 Diving Log

アタシのダイビング 04/08/26 (木)

運とは面白いもので、今年は台風がぼこぼこ生れては大暴れして駆け去って行ってますが、この15号と17号の合間を縫って見事石垣でマンタを撮影したと、柏島で一緒に潜った仲間が、昨日写真を送ってくれました。
丁度台風が来る時期だったので、台風情報を見る度に、潜る以前にちゃんと山口に戻って来れるのだろうか、、なーんて心配していたんですけどね、彼女は女神と一緒に潜っていたみたいです。

でー、ワタシもこんな映画のセットの様な海に潜る日があるのかな と、送ってくれた珊瑚礁やマンタの写真を眺めながらぼんやり考えております。

ダイビング雑誌にあるトロピカルな海、それはワタシから遠い遠い海です。

シラヒメウミウシ

船も苦手、大して泳げもしないこのワタクシが、こうして海の中に入る切っ掛けは、マリンブルーの海に憬れたってのとはぜーんぜん違う。
それは、シラフでは話せない、あほんだなぁで捨身なアタシが、知らない自分に逢いたくて、自分の底に潜っちゃったよって事から始まっている。
珊瑚や熱帯魚に憬れてでは無かったから、ダイバーになっても自分の深みを踏締める如く、地元潜水を繰り返すばかりで、南の海に実際自分が出向く…というイメージが今一つ湧かないまんまです。

二本目、トンネルを抜け、奇岩が立ち並ぶ青海島の海底を迷路の様に縫って泳ぐ。
青海島は観光名所として海上に乱立する岩々が、やっぱりそのまま海まで伸びて海底でも地形が楽しめる。
他所の海を知らないアタシは、今日もぐるぐると岩の割れ目を泳ぎ、悩むオンナの髪の様に揺れる海草と伴にアタシも揺れて進んでゆく。

アタシも、もう少ししてもっと自分に時間というものを持つ事が出来る様になったら、もっともっとワタシの知らないワタシに逢いに、遠くの海にゆくんだ。
きっと。

 

 また 来てねー 04/08/25 (水)

今回のファンダイブ、ワタシにはゲストがおられ、広島から来られたSさんご夫婦なんですが、あの 思えなかっただろうなと思いますが、アタシ 本心緊張していたんですよ。

サラサウミウシ

と、読んでいて下さる事を期待して、Sさんご夫婦宛てに書きます。

青海島行きの車中でも、楽しくお喋りさせて頂きましたSさんとは、海関連のネッ友とゆーもんです(よね?)。

はじめましてです。
HPを見て下さる方が、こうして青海島に潜りたいと言われ、本当に起し下さって、一緒に潜る事があるなんて言うのは、初めてなもんで大変嬉しかったです。

水面移動でぷかぷか浮いている奥さんに、
「あんた、なんでそんなに浮くんか?なんで浮くんか?」
と海原で叫ぶSさん、思い出しても笑えます。面白い人だったんですね。

トンネル&洞窟コースを気に入って頂けたでしょうか?
丁度濁りのある海で、何時もの青海島の顔をお見せ出来なかったのが非常に残念です。

ワタシはね、本当に乗り物全般が苦手でして、殊に安定した世界から逸脱する船は駄目です。
日本海で船に乗りぶっ飛ばされた時、空と海と自分の上下左右が解らなくなる程の恐怖すら感じた事もあります。本当に船底に爪を立て、それでも立ちあがり跳ね飛ぶ船。途中で降りる事も出来ず、全身のケという毛が逆立ち、アタシは恐ろしさで船酔いすらしませんでした。
すっかりその記憶がトラウマになって、ダイバーになってもですね、ボートダイビングは物凄く歯を食いしばって潜っているんですよ。なんで其処までして潜るんだろうと可笑しくなります。

今度、ワタシは萩沖の相島に行きます。
船と海がが好きなSさんご夫婦に、相島をお見せしたいものです。スイカもね@笑。
ダイビング歴の長いSさんには珍しく無いものでしょうが、あの 深い空に落ちて行くような日本海のダイビングを、一緒に楽しんでみたいものです。

秋にはエチゼンクラゲに 是非、逢いに来て下さいね。
クラゲ共々お待ちしております。

…続く。

 

海いぬになる 04/08/24 (火)

陸地でぼんやり海を見詰め、タンクのエアーが吸い続けていられるかどうか、一人座って暫くレギュレーターを咥えていたよ。
なんて淋しい姿なんだろー 
( ̄人 ̄)チーン…

そうして一本目を終わらせてエグジットしたガイドSさんが、潜れるかどうか練習がてら洞窟へとアタシを連れて行ってくれました。
家で留守番している犬が、やっと散歩に連れて行って貰う時、むちゃくちゃシッポ振って喜ぶ気持がね、この時よーく解りましたね。

アタシも無いシッポをぶんぶん振りつつ いざ洞窟へ。
海はやっぱり混濁ジュース。空と同じで澄んだ日もあれば曇った(濁った)日もあるね。
濁った中に小鯵の群れ。ソラスズメの群れ、群れは何時見ても咲く花のようにきれいです。

南蛮漬ーーー@小鯵

ただ、ダイバーの群れは時として ぎょっとする群れもあり、アタシの敬遠するソレは、一寸カラフルな一族。
狭い洞窟で1匹、2匹、、3匹、げ!と思って洞窟の奥に目をやると、奥の方には4匹5匹、、、ぞろぞろ…

ぎゃぁ来るなっ!と向きを変えても 進もうとしても下がろうとしても避けてくれない。こいつら アタシと思ってる事違うで、どうアクション起すか解らんで!若いモンはおばちゃんに道を譲るもんやで!(そうでもないが)。
口のきけない海の中、アタシはすたこら洞窟を飛び出てしまいましたやん。折角来たけど。

そうしてエグジットした後、洞窟で便秘の如く群れていたダイバー等もぞろぞろと海から上がって来た。
魚の群れには出遭いたいけど、お前等の群れはご免だよ と、強く思いますのでね、どうかフラフラと潜っているダイ婆ーにはね、不必要に近寄らないで下さいね@まだまだ まだまだ話しは続く…

 

タンクのエアーは サンドペーパー 04/08/22 (日)

腰が痛いだの、風邪をひいただの、仕事があるだの、墓参りだの、なんだかんだと潜れなくて一ヶ月。
どうにか治りかけの喉を気に病みつつも向う青海島船越。ヤッター!やっと汐に浸かれる!

曇り空の青海島船越 台風の影響が心配だったけども、雨は降らず海況も良好ナリ

そうして、台風の影響で浮遊物濃度100%ジュースの海に沈み進んだけども、タンクの乾いたエアーを呼吸する度に弱った喉が引っ掻かれて痛い痛い。
一ヶ月ぶりの汐の中、これじゃ進めん!

と、リタイヤ。

ファンダイブに旅だった皆を待つ一時間は長い長い。
波打ち際に立ち続け、ふと見るとジーパンの裾が哀しく濡れいるJ〜。
アタシ、無茶苦茶孤独やんか。

孤独の曇天、ズボンは冷たく、喉は痛い。
そんなこんなで今日のファンダイブはスタートしたのであります…明日に続くよ@今夜は眠たい…オヤスミナサイ