2004/10 Diving Log

晴れない 海 (そしてアタシ) 04/10/31 (日)

台風に翻弄された秋も終盤。
海の透視度もまだまだ悪いままの様子で、海カッパには味気ない日ばかりが過ぎて行きますよ。

船が此れほどまでに苦手でいても、揺れる海草に目を回しても、カラダから汐が抜けると アタシは日常雑多其の他諸々で疲れ汚れたココロとカラダを洗い清めたくなる。
兎に角ですね、視界の悪いダイビングは出口の解らない場所みたいだし、説明のつかない不安の中を潜っているよーで
イヤンなのでですね、この濁りが消え 遠くまで見える海に一日でも早く戻って欲しいモンです。

ボートダイビングの帰り道、いつも仙崎の土産物屋に寄るんです。
で、毎度ここでカマボコのコロッケ食べるんですよ。
名付けて魚ロッケ←ありがちなネーミングだけど、こいつが揚げたてなんで そりゃ美味しい。
ほんで、これを食べると毎回初めて相島に行った時のことや、波に飛ばされ海面に浮いて岩場にひっかかり、一人波を掻き分けて船まで泳いだ、あの 根性のダイビングを、そしてその時食べた魚ロッケを思い出すんですね。

Sさん、ダイビングが終わった時 今日も生きて帰れたって感じ?
とか言って笑ったですけどね、今はそうも思いませんけどね、
いや 少しは思いますけどね、初めて相島ボートやった時は、やっぱり生きて戻ったぞって思いましたね。アタシの感受性は大袈裟ですからね。
仙崎の魚ロッケの味、アタシには他の方よりも濃い味なんですよ。
根性の涙とココロに彫り込んだ日本海の汐付きですからね。

この日、ご一緒されたS先生に焼き竹輪も頂きましたが、仙崎の練り物はとても美味しい(有難うございます)。
全くの余談ですが、東京のカマボコは混ぜモノが多くて山口のモノと味と噛み応えが相当違うんですってね。
こっちのは「俺、魚やけんね!」って感じで弾力があるって聞きますね。
更に余談ですが、山口の菓子の豆外郎は外郎みたいなモンですが、名古屋の外郎とやっぱり噛み応えが随分違うんですってね。これは、材料が違い、名古屋のは餅米で、山口のはワラビの為だそうですね。
こっちの外郎の方が、ぼよ〜んぼよ〜んしているんだとか。
残念な事に、アタシは他所を知らないから、カマボコも外郎も比較出来ずにおりますけどね。

いえね、台風で旅行が駄目になった負け惜しみじゃないんですがね、最後は地元贔屓で幕とします。

…やっぱり遠くの 知らない街や海に行きたい…(x_x;)@ちゃんちゃん。

 

誰も撮らないのは な〜ぜ〜 04/10/28 (木)

山口の海にも珊瑚の仲間がちゃんとあるんですよ。
ワタシ、初めてのボートダイビングでこれを自分の目で見た時、信じられないぞ!と思いました。
珊瑚ってのは”沖縄”にあるもんだと思い込んでおりましたからね。
モノを知らないとはこんなモンです。

青海島ビーチダイビングでも、冷静になって見ると、高知で見た様な「固い」テーブル珊瑚等ではありませんが、ぼよぼよと柔らかいソフトコーラルはちゃんとあって、遠くに行かなくても青い鳥は身近にいるんだよ なーんて言われてるようです。
この日の相島も、岩壁の至る所にソフトコーラルが揺れておりました。

なのに、この度もカメラを持って海の中にお邪魔したのにも関らず、やはりというか、船の雄々しさとアタシに決して呼吸を合わせてくれない海面の揺れに気を押され、潜る前に既にぐったりしていた事と、潜っても濁った緑色の相島の海であった事で、写真を殆ど撮影してません。
こうして日常に戻り海の中を思い出す度に、なんと なんと 勿体無い事をしたんだろと後悔ばかりしております。
海の中ってのは、じゃ 又来るからその時に…ってのが簡単にいかない場所なんで、その時に後悔無いよーにしておかんといけんですね。

でも、又 行くけどね。

あのね、こうして陸に戻って思うのよ。
ボロ雑巾オンナになっても海に沈むのはどうしてか。

これは前回(9/4)相島ダイビングの時のものです 水の色がこの度の濁った水の色と大きく違うのがよくわかります

壁に咲き乱れるソフトコーラル これは今回(10/24)の相島ダイビングの写真 濁った水は緑色

行ける筈の無い海の中に行く感動と、そしてその中で見るモノタチがですね、、、
アタシにものすごく ものすごく、あの その うーん 上手くいえない…
あれだけの数のダイバーが 手に手にカメラを持って海に沈むのに、ウミウシや魚ばっかり撮っている。
こうして同じ海に潜っていても、きっとみんなそれぞれ楽しみ方と目的が違うんだわ。
アタシは出会う生物の価値が良く解らないので、ブタに真珠ダイバー。
ダイバーが既に飽きてる浮遊感や、全身海に入るそのものの感動の方が今でも遥かに強いんです。
そして珍しくもなんともない海面の模様や、ボートを見上げる景色。瀬にぶつかり波が燃え踊る姿を海面から見てる事、イキモノの種類よりその造形と配色。その海の中にある意外なデザインが何よりも好き。

相島の海底で、岩などの合間に敷き詰められていた灰白色。
見るとそれは全部貝殻で、海で生まれ そして海の一部になったものなんだわ。
ヒミツなんだけど、一緒にこの時潜ったダイバーが、そっとポッケに入れて陸に持ってあがりましたの。
アタシは知っておりますの。
ホントはワタシも物凄くそれが欲しかったです。ヒミツなんだけど。

…恐らく 明日もしつこく書く筈…

 

車も苦手… 04/10/27 (水)

前回の喉風邪といい、今回の海面酔いと船へべれけといい、いつもへなへなでお恥ずかしい… それにそれに、キレイな日本海をご案内したかったです。残念!

船はね、嫌いじゃないんですよ。
ホントですホント。
嫌いなんんじゃ無くて苦手なんですよ。
その辺大きく違うんですよ。

嘘やなないんです。
嘘やないけどアタシがゴミ綿みたいに不安定になり、立ちあがる波を裂いてバウンドする船でですよ、アタシは勝負する手盾が無いじゃないですか。

絶叫マシーンにお金を出して、更に並んで乗る人達は異星人です。
が、ダイバーなのに 船底に爪立てて 今にも死にそうになるアタシはダイバーの中できっと異星人なんだわ。
アタシだってこんな自分が嫌なのよ。
どうにかならんかね、この状態←ここ真剣。

波は白いねー そして立ちあがるねー。
波は泡立ち広がってゆくねー。
燃え盛る炎にも似た波は、絶えずカタチを変えて美しいねー。見事だねー。
ここは安定という言葉の無い世界にあるねー。
ひとときも真直ぐにはならないしー、漁船は椅子も掴まる所も無いねー…あぁぁあー 又 波が来るよーー!

ごわいよーーーーー!@目 充血。

嘘やないんです。
アタシの死んだじいちゃんは田舎(豊北町)で造船所やってました@大昔。
忘れてるかもしれないけども、Sさん 前一緒に潜った時、ショップのテレビに映したデジカメ画像に田舎の港が写ってたでしょ。あれはじいちゃんの造船所があった港で、今はおじちゃんの船を繋いでる港です。

嘘やないんです。
アタシのお父さんは下関で船のエンジンサービスのショボイ会社、友達と一緒にやっとりました。
今はもう年で、たたんでしまってありません。

嘘やないんです。
そんなこんなで 船は 漁船は、アタシにも身近なものなのに、船は嫌いじゃないのに、ひたすらオソロシイ。
すみません…フェリー以外はコワイんです。タンカーでダイビングしたいです。
補足ですが、うちのイトコは寿司屋の子なのに寿司を食べません@あれ、又 話しがズレタ。

あぁ、、あぁぁ…明日も書くよ…GO〜GO〜

 

翳る その中 04/10/26 (火)

台風で掻き回されて海の底は見えず、何がどうなっているのか解らない。先に潜るダイバーの姿がその行く先の目印となる濁った海。

台風汁じゃーーーん!

Blueの相島は何所にいったんよ。
目の前に漠々と広がる 緑に滲む混濁の海。

ホントはどうだか知らないけども、台風で掻き回されて混濁した秋の海、それはワタシの知らない海の自然でとても大切な事なのかもしれないね。
けども、見えない 見えても見渡せない。
霞む向こうを見る目は、なんだかココロ細く思い、自分の弱い影を見てしまったりとするんですよ。別に精神病んでませんけどね@笑。

見えないものってのは、海に限らず生活の中に本来沢山あって、そーだね 例えるなら鵺。
それは本当は素朴な小鳥なのだけど、姿の見えない闇の中で人は不安を縫い合わせ、自分を庇うあまりに相手をバケモノにしてしまう。

見えなくて、光が通らないという事はですね、人の中でも、そして本当に素敵な海の世界でも、なんだか不安に揺れるもんですよ。
違いますか?

あれ、ダイビングの話しから反れてしまったね。
いや、反れて無いつもりですがね。
つまり、その中に入る時 透明で解る事はとっても大切なのですよって事よ。

あ、やっぱり反れてる?
広い広い 海のお話は明日に続くよ。
GO〜GO〜…

生物のデザインに いつも驚くよ

見慣れたウミウシを見付けると ほっとする この日 海は濁り魚影も影絵の様だった

 

サイダ〜 04/10/25 (月)

相島 オニゼ・ライオン岩 が今回のポイント

次から次にやって来て、暴れる台風を記憶した今年の秋の海は、さぞや恐ろしかろうと思っておったワケです。
相島まで30分。湾内を出ると船は波とお友達になって揺れるんで、アタシはサザエ化して船室に閉じこもり蓋をする。絶対外には出ない。
そうこうしてる内、紫のブーツ オトコマエ船長Nさんの爆烈声がスピーカーから流れ、結局問題無く相島に到着。

すっかり頭と腹の中身が揺らされて 一人真っ青になりつつ思うのだが、スピーカーは要らないよーな気がする…@小声。

兎も角ポイント着。ころころとダイバーは船から落ち、更に海へ沈んで行く。アタシは緊張で唾さえ出ない が、しかし やらねば潜れないのでエントリー。
そう、何時も思うの。
ダイバーには当たり前のこの時の景色をお見せしたい。
バックロールエントリーの時、怖いのはエントリーする前で、落下すると寧ろ爽快だったりする。自分の周りが泡だらけになるのはキレイです。だからアタシはこの時、見てなくちゃ と、大事な瞬間風景にしている。
アタシはエントリーの時、サイダーになるのも好きだし、ダイバーの吐く泡も好き。水銀みたいにころころになる泡がどっと湧上るのは面白い。海には大好きなモノモノと、嫌いなんじゃなくて、つまり自分には敵わないとゆーモノモノがどっさりあるね。アタシには。

見下す海は、やはり不透明で緑っぽい。
台風で掻きまわされ、不透明な海はコワイヨー見えないよーと思いつつ、先行するダイバーの吐く泡の中、アタシも沈んで行ったのでありました…明日に続くYO…

潜行 先行くダイバーが吐く泡に包まれると 眩暈すら感じる

 

夢も うみ 04/10/24 (日)

昨夜は得体の知れない夢を次から次にみました。
誰かがですね アタシの枕元で乱暴に繋げ創った物語りを話してくれている様でした。

潜る前夜、”いいちこ”を呑んだせいでしょうか。
スミマセン…酒呑みの休日前夜は 酒無しでは淋しすぎるのでですね、ちょいと流しこんでみましたの。
するとこの通り。
一ヶ月に潜れる興奮とヨロコビ、台風と台風の合間の海況の不安と苦手な船の揺れ。
恐らく濁っていると思われる透明度の事。そんなこんなが”いいちこ”と一緒に掻き混ぜられて、夢話しはいつも以上に乱雑に朝まで並べ散らかされていたんですよ。

何本潜っても、アドバンスダイバーとかいうモノになって、Cカードが二枚に増えてもですね、やっぱり潜る前の夜は、子供の遠足前夜の気分です。
そして今日、こうして又夜を迎えましたの。
けど、同じ夜でも昨夜とは一味違う夜ですね。
相島の汐味が 丁度いい味加減です。

(さぁー 明日から何時もの如く くどくど書くわよー!@続く…)