2004/11 Diving Log

なんか 夜ってキライ 04/11/25 (木)

しつこいワタシ。

何気に気分晴れない事もあり、先日のダイビングで撮影したオノレの写真を見てはため息ばかり也。

海中での海のイキモノとの出会いは楽しく、その表情もとても面白い。潜るまでその存在すら頭になかった海のアイドルウミウシも大変可愛い。
でも、アタシは海で見るトンネルのソフトコーラル、海面の景色。おぉお!と思う高密度な魚の群れ。
見上げた海面の あの網目に揺れる光とか、砂地とか、岩の切れ間のあの切り取られた青とかね、せっかくカメラを持って海にいても、ワタシがココロ打たれた海をひとつも陸に持って上がる事が出来ません。

ひとつもです。

でぇー、インターネットオークションで ワタシに足りない写真撮影機材を探してみたんですがぁー、写真も腕もない上に、カメラの知識も全くありませんのでですね、ずらずらと並ぶカメラの機材 多種多様なレンズ等をいくら眺めても、さて それが自分の求めているものなのか どうなのかさっぱりわからない。

あほーです。

腐ってしまってわんわんわわーん。だって解らんのだもん。なんかもー ええわっておもちゃう。
で、そんな時に ワタシ趣味の写真をきちんと撮影し掲載しているHPなぞみつけて(しまって)、また 凹んでみたりね。あぁ〜ぁっ…

イソカサゴ

話は変わりますが、うちの家、軽量鉄骨なのですが間に木材も使っているのでね、時々木が反ったりして”ばきっつ!!”って音がするんですよ。
それが、なんだかとてもよく鳴るので 娘とこれは若しかして”ラップ音”?誰もいない二階に誰かいて、踏んで歩いているよーな音がするよね って、話してるんです。
話はずれますが、アタシの中もですね、あきらめようとしているのに、抑えているもんが”ばきっつ!!”って時々音をたてるんですよ。
こうして主婦ダイバーとして潜っているだけで幸せよねっ て、思っているんだけど、ある日突然ワイド写真がばしっと撮れるフィッシュアイとか、ばしっと光るフラッシュとか買ってしまいそうでさ、二階で鳴るラップ音と同じくらい怖いんですよ。この頃アタシ。

 

たからものが おるんよ 4/11/23 (火)

ニホンアワサンゴ

でさ、率直に申しますと珊瑚ってなに?

それは、ウミウシと同じ位 それ何者?風な生き物。でしょ?だって珊瑚って宝石の扱いまでされるから身近なもんだと勘違いしてしまうけど、正体についてはワケ解らんでしょ。

珊瑚虫とかが固まって出来た生物だとか、ソフトコーラルはイソギンチャクに近いだのだとか、アタシにはそのヘンよーわからんの。
解るのは、南の海にあるものでもなく、こんな身近で生きている海洋生物だってこと。
そして、その珊瑚の姿、そのデザイン、そして青海島にきちんと生きているというそのことの驚きです。

ワタシは聞いた事があるの。
南の海は海草が少なく、そして珊瑚がある。
それが北に行く程に、珊瑚が無くなり海草が生い茂ってゆくのだと。

ほぉーっ!て思っていた所、一年前 ワタシも高知柏島に行く事となり、この目で南の海底を確かめ、確かに南には揺れ動くカジメもホンダワラもなく、珊瑚があるんだと知りました。
知るというのは驚くものです。
ホントにそーだ!よくわかった!と握りこぶしになりました。

そうして、山口の海に戻り冷静な目で潜っていると、ちゃんと柔らかいヤツだけど”珊瑚”がここにもちゃんといる。

珊瑚の最北端はどこなんだろうか。

おばちゃんには、旦那の心の最北端は何処なんだろうと計るが如く、一番先で生きる珊瑚は何処なのだと考えてみたりする。

誰にも描けないデザインで花開き、明日を紡ぐ珊瑚よあっぱれ。
いや、兎に角  珊瑚とは、南にだけでなく ちゃんとワタシの海にも生きている。
しつこいですか?そうですか?
でも、知ってましたか?

珊瑚は青い鳥のように、こうして身近にあるのですよ。どーです?
意味深いでしょう?笑。

…まだ 明日も書くよ@笑

ソフトコーラル

 

あの ナマコは 今頃 なにしてるんだろー 04/11/22 (月)

ウミウシとは何か。
青く広く雄々しい海の中で、ぽちっと岩壁なぞにへばりついて生きてる生物。
なんというか、洒落たナメクジみたいなヤツ。

殻をもたない巻貝だそうで、やっぱり解りやすく言うとデンデンムシの殻を取ったナメクジ。
(素人主婦ダイバーの分別)

貝とは、ダイバーになる前はですね、綺麗な殻の方に価値があって、身は食べるものでしたね。
所がコイツ等ウミウシは、その殻が無い。
全て剥き身なのだ。
そして、その剥き身は殻以上に美しいが食えない。

なんだか 喜ばしいんだか残念なんだか解らないこのイキモノ、その種類の豊富さと見た目の美しさで、すっかりダイバーのアイドル化。
写真撮られまくり。
そしてウミウシをしこたま目に焼きつけ、しこたま写真を撮影し、大〜満足で陸地に戻ると、青海島の観光客等が、「サザエ獲ったんか?アワビ獲ったんか?」と聞いてくる。
目的や価値観の相違を絵に描いた様です。

がー、

アタシはとっても食いしん坊なので、ウミウシを撮影しつつ、横目でサザエもしっかり観ている。
捕獲はしないが、写真には撮りたい。
なのに いつも観てるだけー。。
海中写真にサザエやナマコを撮る事は、どうして躊躇ってしまうのだろう。

青海島でカメラを持って潜るダイバーは こんなにも多いのに、不思議な程にソフトコーラルを撮影しないし、旨そうなサザエもナマコも誰も撮らない。
透視度が南の海の様に無い事からとは言え、青海島の海中景観の写真も少ないのも やっぱりさみしい。

次回、アタシはダイビング本数80本。
そして二度目の成人式記念ダイビング。

でさ、思うのよね…生物に詳しくて潜っているのでは無い、アタシみたいな主婦ダイバーはさ、その海で自分が気に入ったモノを楽しめること、写真も撮りたければ撮って、それが何処にでもある珍しくもなんともない、スズメやハトみたいなもんであっても、それが総じてワタシが潜る海の絵図なんじゃないのかなぁと、思うのよ。

スミゾメミノウミウシ

イボヤギミノウミウシ

キイロイボウミウシ

 

 青い せかい 04/11/21 (日)

キイロウミウシ

アタシは潜るまで知らなかった。
海の中から見上げる岩の切れ間の青い色とか、海が吐き出した魚の群れとか、岩に割れ砕け燃え上がる波とか。
(海底から見上げると、素晴らしいもんです)。

海の中はきっとそれぞれに生き物が息づいていて、誰に見られるのでもない、美しい景色が広がっているのね。
誉められる事を期待するのでもなく、そこに生きる生き物は それぞれに大変綺麗です。

どーか陸地にもって上がりたい。

アタシの万年アルコール漬けの脳に焼き付けても大変頼りないので、どうにかカメラに収めて陸地に持って上がりたい。
それは、写真としてでもあり、スケッチとしてでもあります(カメラスケッチともいう)。

いや、兎に角ですね、この日 勿体無い位ダイバーの姿の無いベタ凪の海にアタシは沈み、ソフトコーラルが笑い揺れる岩のトンネルに嵌って真っ黒ヘボ写真を撮影し、他所の星?としつこく問いたくなる非日常的な砂地を飛びました。
飛びながら写真を撮影し、そしてやっぱり思うものは撮れなかったですね。

生き物とか、そこにいる生物等を被写体として撮影するのをマクロ撮影って言うのに対し、海の景観を映し出す撮影をワイド撮影って言うのですかね?
ワタシはそこに息づく生物達の背景に、ワタシの好きな青海島を撮りたいのよ。無理なんですかね?
ワタシは青い切れ間や漠々と広がる砂地の砂紋を撮ってみたい。海の月の砂漠みたいなヤツをよ。

ニホンアワサンゴ

マクロ撮影を見て思うのは、そこに海が全く写ってないことなの。
ワタシは海が撮りたい。
青く抜ける華やかなダイビング雑誌の海とも違う、ワタシが潜り馴染んだ青海島の海をさ〜
撮ってみたいなぁ〜…

…明日に続くの やっぱり@笑

 

いきた 珊瑚がいるの 04/11/19 (金)

11月中旬、水温19℃(水中)。

ウエットスーツで一時間も潜ると、流石に寒い。
いや、20〜30分辺りから、こりゃ寒いぞー!と思いながら海に入ってました。
これから、青海島にやって来るゾロゾロ軍団観光客が、青海島の景観を見た時よりも驚いた目で、アタシ等ダイバーをジロジロ眺め
「あんたらっ 寒くないんかっ!」
と叫ぶ季節がやって来ますね。

もう、観光客バキバキ光線にも慣れたけど。

ワタシは他所の海を殆ど知らないヘンなダイバー。だけど、青海島に乱立する奇岩の足元を、どれだけの人が知っているのかと思いますね。

なんだかとっても勿体無い気持ちです。

キンメモドキという小魚の群れが、海の呼吸の様に動く…と書くのを読んで、お前は飾り事を言うぞと思うかもしれませんけどね、そーじゃないんですよ。
見上げるあの見事な光景を陸地に持ってあがり、皆様にお見せしたいものです。
で、せめて写真でも と、カメラを向けるんですが、今度は腕が悪いので、あの景色を写す事が出来ません。

更に書くと、アタシは素人ダイバーなので、生物のレアさが解らない。珍しいよ、ここで(山口県日本海)で見ることはスゴイよと言われても、全く うーむ;;;なダイバー。

うーむ; ぅ、海だから いるんですね;;;てな感じ。

アカホシカクレエビ

メバル


だから素人ダイバーの目で海を見ている。(それしか仕方が無い)
んで、素直に思う事のひとつには、潜り始めて頃、そして今も驚く、山口県の海に珊瑚がある事。
正確にはソフトコーラルってやつだけども綺麗です。浦島太郎が連れて行かれた竜宮城は、亀に乗って行ったくらいだから、やっぱり南方なのかもしれないけど、竜宮城にある様な珊瑚はここにも ちゃんとある。
これは、アタシ的には大変スゴーイ。

岩のトンネルに生い茂るソフトコーラル。
青く切り取られた岩の裂け目をバックにして眺めるのは大変素晴しい。団扇の様に広がる珊瑚、物語の様だけど、目の前にあるこれらは、作られたものではありませんやん。。
あぁ、是非写真を撮りたいと強く願うのですが、撮れるのは真っ暗のヘボ写真。
トンネルの岩場に嵌ったまま アタシ、ションボリ。

ションボリと言うと、ソフトコーラルも背筋を伸ばしていたり、ションボリ萎えていたりするんですね。
一斉にションボリしている壁のソフトコーラル軍。
あの一団君は写真が巧く撮れず、凹むアタシの心境そのものだったわ。ねぇSさん@笑。

…明日も 続くのだ。

 

誰もいない 海 04/11/18 (木)

魚で出来た海の霧 一斉に動く様子は海の呼吸のようです

平日の秋の海。

夏の賑わいは夢のように消え、そして海も眠るように静か。

よしよし 海が目覚めてしまわないうちにと、アタシは本日そっと海面を進み、青海島船越トンネル方面に向かう。

海を起こさないよう 海面を泳ぎ潜行。

見慣れ、そして毎回違う海。
奇岩の立ち並ぶ青海島の海の中は、星屑の様なキンメモドキやマアジの群れで濃厚。
どうして青海島は、乱立する奇岩と景観ばかり注目されるのよ と、その群れを見上げ不思議に思う。
その奇岩の足元には、こんな景色が広がっているのに。

凪の海が寝息の様にうねる時、見上げるキンメモドキの群れも方角を変え生きた帯の芸をする。
そして青海島の奇岩に纏うソフトコーラル。
ここに珊瑚の仲間が開いていると、どれだけの人が知っているんですかね。
岩壁に咲き乱れるそれらは、大変美しいとワタクシは思う。ここにはこんなに綺麗なものがあるのよ。

素晴らしーい!

知るということの素敵なところはさ、その時”驚き”がある事だとも思うのよ。

(勿論 明日に続く)

オルトラマンワラエビ 足が輝いてみえる