205/01 Diving Log

1月の海へ 5 05/01/10 (月)

エグジットした 海面

寒いですね。
山口市は盆地なんでね、今朝なぞ凍てついてサッシが開かなかったですよ。
ペアガラスにしてもこんなですからね、暖房がんがんで一日家におりました。

お正月、ワタシが潜った時 水温16℃。
しかし、この日曜日に潜り友達が潜った内海の紫津浦は、とうとう12℃まで下がったらしい。
小雪舞う紫津浦、うーん これからまだ2℃位は下がるんだろうなぁ。

海の水温が本当の下がるのは、恐らく2月頃。
昨年は11℃、その前の年は10℃ダイビングをワタクシもやりましたからね。水温ってのは気温と違うんで良くわからんでしょうが、夏に海水浴をする時の水温が27〜28度ですからね。
そんな海に潜って、大丈夫なのかってと 大丈夫なんだけど 咥えるレギュレーターが解らなくなる。

一番辛いのは手で、痛いし動かないですね。
海から上がって風が吹いているかどうかで、更に過酷さが変わりますね、風なんかあったら手が一層冷えて動かず、タンクのバルブを閉めるのが一苦労ですよ。

なんでそんなでも潜るんでしょうね。あははのは。

夏にあれだけダイバーを集めた青海島も、冬は常連だけになってとっても静か。でもね、なんとなく常連さんの顔を見るとほっとしたりとかするもんで これも冬のダイビングの味の一つかもしれない。

山口市から長門に行くのは、山越するで道中のもっの凄い雪が心配だけど、来月道路が通れそうな時に一年で一番冷たい海の中を覗きに行こうと思いますよ。

そうだ、海から靄が立ち上る景色ってのをワタシはまだ見たことがないのよね。
潜らなくても、見るだけでも そんな海を目に焼き付けたいものです。

それってさ、やっぱり山陰までいかなくちゃ見れないっものなのかな?どうなんだろう。

 

1月の海へ 4 05/01/06 (木)

ダイバーを乗せた車は雪道を進む トンネルを抜けても抜けなくてもそこは雪国だった

至るところにいる キイロウミコチョウ 写真では解らないでしょうが、むちゃくちゃ小さいです ゴマ粒サイズです

寒い朝は、海から蒸気が立ち上るそうで、それを実際観た事の無いワタクシは、目覚めた時間海を見渡せる所に暮らしてみたいもんだと思うですよ。
海から吹く風と、カラダについた水気は体温を奪うけれど、陸地より海そのものは暖かいんでしょうかね。
山陰側も、海辺に近くなるといきなり雪が無くなるのには 全く関心してしまいます。

そうだ、ワタシはこうして写真を載せているけれど、写真の説明があまり無いですね。
それは いたから撮ったってだけで、詳しく無いんで説明も出来ないってオチですが、向かって左下の気持ち悪い草みたいなヤツ、説明するなればあれは海草じゃないのよね。

潜るとあっちこっちにいるから、ダイバーは興味も持たず行過ぎるけれど、何本潜っても素人ダイバーのワタクシは、いつももこの気持ち悪いヤツが気になってしょうがない。
噂では”動物”の仲間で、夜中なぞぶわぶわと泳いで移動するという@あぁみてみたい。
気持ち悪いその上に、真ん中に口があってプランクトンを集めて食べるという@あぁみてみたい。

脳味噌がどこにあるのか解らないイキモノが、どう現時点の生活に不満を感じ、羽を広げて泳いで行くんだろうか。
やってられんよ けっ!っと思う基準はなんなのか。
硬い骨に守られて、味噌らしいモノがあるこのワタシ。その味噌で余計な事ばっかり考えて 広げるのは悩みと不安ばっかりで、踏ん切りも飛ぶ羽も無いんだから なんか哀しい。

…明日に続くかは わっからんJ〜

ウミシダ

ダイビングは終わり エグジット 終わるのはいつもさみしい…

 

 1月の海へ 3 05/01/05 (水)

ヒメギンポ

オトヒメエビ

三ヶ日が明けないうちの初潜り。思えばこれが三度目で、しかも幸運に全て外海の船越です。

思い出されるのは やはり最初の時。
ワタシ人生の上で初めて真冬の海に自分のカラダを浸けました。
冬の日本海に沈むなんて、演歌的絶望のイメージしか無かったワタクシが、これまたドライスーツという摩訶不思議な着物を着てぐーっと歯を食いしばり潜ったの。

何度も言うようで、くどくてしつこくて もうエエよと言われてもそうだから言う。
日常から一番遠い、普通なら行けない筈の場所に行ってみたかった。
そこでイキモノの、生きようとする素直な力を再確認したかった。
でー、美しい海のその姿を何度でも見たかった。

ダイバーは、レアな生物を喜ぶけれど、ワタシはやっぱり普通に暮すイキモノが、ちゃんとまたそうして生きて 出逢いイノチを繋いでいるのはステキな事よと感動している。
稀少で生きているより、イノチが出会い それが繋がれている事の方が物凄く嬉しい。

…と、まだ続くよ@写真もまだあるし 笑

 

1月の海へ 2 05/01/04 (火)

ヒロウミウシ

ヒメエダウミウシ

ムカデミノウミウシ

キイロウミウシ

道中あまりに雪深かったので、随分遥々とやって来たぞって気分で到着@いつもの海。
初潜りを手招きする海の神様に 御神酒を奉げ、アルコール微量入りの青海島船越に身を沈める。

空は晴れ一見ベタ凪のその海は、やはり大きな身体を絶えず動かす真冬の日本海。
水は冬の青で美しく透視度良好なんだけど、うねる力には到底敵わず 進んでは引き摺られ、又 進んでは静止。水路は更にうねりが強くて、カラダはすっかりゴミ屑化。海の藻屑と遊ばれる。

一緒に潜るダイバーについて進むの足が辛いよー!と、思ったのは初めてです。
狭い岩の割れ目で揺られて、ぎゃぁああなワタシ(何本潜ってもこんなです)。
浮くーーーーーーーーーーっ!
浮いてしまーーう!浮いて青海島奇岩怪岩に叩き付けられてしまーーーう!

と、岩に生えるカジメの茎を握り締め、次のカジメを又握り締める。
ワタシはこうしてうねりの強い水路に生えるカジメを次々と掴み進行。

カジメ、君は故郷下関の魚市場の隅ででよく売られていた。
それは干されて棒状にきつく巻かれ、こん棒の様だった。
端から刻んで酢とゴマとお醤油で味を君に付け、温かいご飯に乗せてたらふく食べたさ。

美味しかった 好きだった。
そして今回、もっと好きになったよ。

あの君は、こんな風に海で生きていたんだね。
力ある海の呼吸に合わせ、こうして手を振っているけれど、土の無い海の岩にこんなに強く根をつけている。
えらいぞ あっぱれ、拍手喝采。
体重50kg代のこのワタシ、錘10kg近くを身に付けて 更に10kgのタンクにエアーを詰め背中に負って、山盛り着込んで重機材装備。それはとってもマンモスなカラダ。
それがうねる海に遊ばれて、泡をぶくぶく噴いて藁も掴む思いで掴んだの。

カジメ、同行の方と一緒に潜れたのは君のお陰です ありがとう。

…まだまだ続くさ。

 

 1月の海へ 05/01/03 (月)

山口市から長門市に抜ける長い道のり 山の中は見事な銀世界

 コバルトホヤに隠れる セイトリュウグウウミウシのチビっ子発見

初詣に行くように、ワタクシは海へ詣でます。
今回降った雪で山道は実に眩しい銀世界。
海へ銀世界を抜けて向かうなんて、アザラシ猟にでも行くのか?正気なのかと言われそうですが、きちんと遊びに行くのです。正気です。
スキーでも無いです。海へダイビングです。

気温15℃ 水温16℃。天候晴れ&曇り 御神酒を奉げた海、心配を裏切りめでたく潜り日和。
無敵のドライスーツを着て、正に冬カラーとなった一月の海へ。

冬、陸地から見ると冬空を映した海の色は 寂しく暗い色なのに、その正体は明るくて澄んだ青色。
冬の夜空がきーんと凍てついて星が綺麗な様に、海の中もきーんと冷えて その水が青く冴えるんですね。

季節というものが、空にも海にもこんな姿であるんだと、自分の目で知るのは大変嬉しいことです。

…明日に続くJ〜。