2005/02 Diving Log

紫津浦での夢は 初めて 05/02/19 (土)

画像をばくばく載せてUPした今回のページ、表示重たいかもなぁと思いつつ本日ラスト。

潜った後、潜る前より潜りたい、見たモノをもう一度確認したい と、毎度思うですが 昨夜見た夢は海でした。
夢で見る海ってのは、潜るようになる前は景色としての海、つまり海面から上のもので、潜るようになった今 面白いことに海面の海の時と 海の中の時があるよーになりました。
海とは”海面の姿の事だ”と脳味噌が理解していた所に、アタシが”海の中身”も海っていうのよ と、覚えこませたのだと思うと 記憶するという事ってなんだか面白いわぁと思いますね。
無意識というモノ達は、こーゆー風に体験が沈殿して作られてゆくんでしょうかね。

それも、昨夜の夢は明らかに前回潜ったあの紫津浦で、普段になく明るく透明度の良い柔らかな海底を下に、アタシはゴボゴボと泡を吐き浮遊しておるのです。

で、特別なオチも無く 只 潜っている夢から覚め 久しぶりに本当しっかり潜った夢を見たぞと大変満足。
好きな人に逢えず、あぁ 夢でも逢えたら なんて歌があるけども、夢でも潜れたら って そんな事思うよーになりまして、海を除いた人生はもう考えられないですね このアタシ。

 

箪笥のコヤシ たち 05/02/16 (水)

マトモな画像修正ソフトを持っていなかったワタクシ、先日有難くゲット致しまして 昨夜今まで撮影して保存出来ている写真の色褪せやコントラクト等いじり倒しておりました。
今更言うのもナンですが、ソフトはエライ!
一寸色褪せを剥ぎ取るだけで 目覚め微笑む写真達。
おぉ生きていたのか、そうかそうか良かった良かった。
お前もか お前もかっ あぁお前まで…今まで粗末にして悪かった おかあさんが悪かった許せ我が子よ。

で、この夏 萩市相島で撮影した面白い写真発見↓。
解ります?イカが鯵を咥えて泳いでいるのが。
身体に収まるのだろうか お腹をこわすのじゃなかろうか と、人事ながらその後の経過が気になる一コマ。

鯵を捕食するイカ イカは海で見るとかっこいい

浮かびならが撮影 一瞬の事なので 夢中でシャッターを押した

でー。今度はー同じく相島 魚満開。
海産物の豊かさでは、そりゃ他所に負けない日本海。
ワタシがここで 毎度しつこく 海は魚の風が吹くんだとか、魚の花吹雪だとか、数日頭をやられてしまう美しさだとか、とかとかとか、、、いくら書いてもマユツバモノだ大袈裟だ等とと思っていたでしょーが。
なんとか証拠写真を提出できてうれしいな。
どうです、嘘じゃないでしょう ホントでしょう。
沖縄なんか行かなくても ちゃんと我等の日本海はやってくれるんですよ

昨年は三度相島に行きましたが 綺麗に抜けたのは一度だけです

非日常の極み

華やかで綺麗な海の中の写真を 日常いたる所で沢山の人が見慣れてしまっている。
写真のみならず、自分の身をもって沈んでいない人も、他所の海の中まで日常の中で見てしまっている。
知らないのに知るということは 大変素晴らしく 有難いことだけども少しつまらない。
海に限らず 間接的な体験を 私たちはテレビや雑誌、人の話しや本を読むこと等で沢山している。
でも、それは知っていることにはならない。

ここで今日出した写真はソフトで少し修正してます。修正しないと魚が見えないヘボ写真だからしたワケで、海の豊かさには手を加えておりません。
本当に潜る海ってみると、この溢れる景観がカラダを取り囲むので、ダイビング後 暫く頭の芯がヤラレます。

こうして 沢山のダイバー達は 何度も海を目指すのだと思います。
そして、海はいつも青いのでもなく、こんなに濁っている事も多いんだ とか、海の中にも四季があるのだとか、青さは何時も同じじゃないのだとか、魚に感情があるものなんだとか、いろんな事を自分で知る。
カラダで納得するのはとても嬉しい素直な驚きです。
どうか それがいつまでも ワタシにありますように。

明日も書くかも…

ダイバーは海を飛ぶ

これでもか とばかりに群れは続く

 

だめだ 今夜も 05/02/15 (火)

海に入って暫く数日、ワタシは基本的に何か間違ってはおらんかと ぼんやりするんですよ。
病んでますかね。
そこまで感じるワレもどうかと思いながら、しかし人間生きている時間は短くて そして生きていて自分の責任でやりたい事を成し遂げることの叶う時間は更に短い。
それを、例えば海のイキモノ。それも一年でイノチを終えるイキモノに置き換えるなら、やりたいことは命の存続であろうし、叶う時間とはほんの数日かもしれない。

何かと欲求多く、無駄に時間を食らって生きるアタシ達。
その生きる短くて長くて 長くて短い時間をどう織るか。

だから唐突だけど、いきなりヤル気で立ち上がるナマコの放精とか見たいし、気の遠くなる広い海でペアを見付ける生物が愛らしいし、海の中が卵だらけになる春は 桜満開の陸地と同じだよと手を叩きたくなるし、兎に角ですね あぁ生きているね それはステキなことよと描きたくなる その健康に感受している

いや、すみません…今日も本当は仕事が遅くなり 書きたい事がかけません。
働く主婦は我に使える時間と小遣いはとても少ない@くそーくそー!
いや…すみません……今夜も眠たくてたまらんので 書きたい宿題をまたまた残して入眠と致します。

…続けるワケは 書きたい事があるシルシ@だから続くっ…

ハリセンボンは 無茶苦茶かわいい!

チャガラ 恋の季節

 

フィッシュアイ ほしい! 05/02/13 (日)

ミヤコウミコチョウ フクロノリに乗って漂って来た@小さいっ;;

水温12℃ 冷たい海底でじっと耐えるミノカサゴ 痛々しい

透明度の良い内海は、漠々と青い世界が広がっている。

前も書いたことだけど、外海の砂地と この内海である紫津浦の海底は全く違う。
今回、非常に透明度が良かった事で ワタシは再確認する如く眺め続ける。
外海の砂地は、海面で高く歌う波の声が響き、その底に砂紋を描く。
内海の海底は、海面が身体を震わせている。その底には砂紋が無い。
ただ ただ揺れ広がる柔らかい砂泥の肌が続いている。

漠々と青に広がる肌。

この景色をどうして撮影しないのか、そんなに何度も綺麗だ青い砂漠だと誉めて写さないのはどうしてか と、思うでしょう。
陸地に持って帰り、みせたいですが撮れないんですよ ワタシのカメラじゃ。

今回も やはり諦めてシャッターを押すことなく、その代わりワタシの奥に焼き付けた其処。
カメラに疎い人間の口で説明するには頼りないですが、海中で景観というものを撮影するのは”ワイド”撮影というらしい。海中の生物を撮影するものを”マクロ”撮影というらしい。

マクロは特別レンズを装着しなくても、近年賢くなったデジカメの力で どうやらそれなりに撮影する事が出来る。がー、ワイド撮影はは無理。
ワイド撮影をモノにするレンズの名はフィッシュアイ(和名 魚眼レンズ)。
さんま・からくりテレビのボビー(クリック)の押し出した眼球みたく、にょ〜っと膨れ上がるレンズで高額@買えないわ。

ワタクシは、マクロレンズもワイドレンズも ストロボも持ってない。
ふつーのデジカメを海水の入らないハウジングって箱に入れて撮影してるのみ。
ここで主婦ダイバーの力の無さが浮き彫りになるのよ 所帯クサ〜。

半島に包まれた内海の冬、特殊レンズの無いのっぺりとしたデジカメを握り締め、ワタクシは冬の色とその中の生物を写しながら泳いだの。

そうして そこで見る真冬の海の中のイキモノは、静かに海の四季を紡いでいた。

…まだ 続くのさっ

カレイ よくいるけど見つけると見破ったぞ♪てな気持ちになる

ヤドカリがせっせと貝を運んでいた なんとも愛らしい一コマにて思わず撮影

 

青い 四季 05/02/12 (土)

カラスキセワタ

静かな紫津浦に ぽつっと見つけたカワスキセワタ 宝物を見つけた気分になります

ワタシは山口県長門市青海島の海について書いている。
それも、ダイビングを許された 限られたポイントを知るのみで書いている。
海の色について、なんだこんなもの。本当に芯撃たれる様な、うつくしい海は南のそして海外のあそこだここだと言われても、ワタシはここで 自分の目で本当に見た、自分の庭に咲いた花の美しさを話します。

青いゼリーだと書いても、そんな大げさな 内海なんてトコロテンじゃないの などど言わんで下さい。
海の色の四季を知らないままで 言わんで下さい。

人にはいつも継接ぎで、ココロに異物を抱えている。
それは真珠の様に美しく抱いて行けるものではありません。
自分の何処に転がしても痛く切なく解決しないものたちです。
海洋生物に詳しい訳でもなく、海だからこんなイキモノがいるんだね♪以上の興味がイマイチ持てない人間のワタシが、こうして繰り返し海を求めるのは、何度も言うようですがその中にあるデザインと色、非日常感、陸地なら恐らくとても近い距離だろう しかしその、通常では絶対に行けない遠い世界がワタシを宥めてくれるからです。

近くて遠いその中に、青い四季があることは大変嬉しい。
そして生物に詳しくなくても、その生き方の多様性は、ココロのにぎりこぶしを振り上げたくなる。

空を見上げたその時よりも強く青を感じるのは、自分の身を包ませているからだろうと思います。
緊張と切なさと異感覚に 未だに言葉を失い、どうこのキモチを陸地に新鮮なままもって帰れるだろうかと カメラのシャッターを何度も何度も押しているのです。

続くよ 続くっ…

見たい!と 思っていた頭楯目のウミウシです

それは海底から海面の模様を仰ぐことが出来る 仙崎湾紫津浦(養殖場横)の冬の姿

 

あおい ゼリーに 05/02/10 (木)

小浜より見下ろす養殖場横 紫津浦の海 透明度↑20・↓15・15⇔18 これは凄い!

2月の海に身を沈めて来ました。

真冬の海なんぞ、それは何かの修行かと言われそうですが、その中は 重く俯く冬の空に反して 青く青く冴えぬけて、寒ささえなければ海から出ることが勿体無い美しさです。

海の濁りはプランクトンでもあり、イキモノ達が目を覚まし始める春、ここはどっと濁ってしまう。
養殖場横の紫津浦が濁る季節、目の前のダイバーの足ヒレを見逃したら既に迷子。
ここはドコ?皆はドコ?誰か近くにいませんか?
状態になってしまう。
濁った海の中でアタシ一人?ってのは相当辛い。

それが今日は透視度15m〜18m。冴えぬける真冬のBLUE。
普段の紫津浦を知っている人なら、これは奇跡カラーだと解る筈です。

沢山のイキモノ達が春を待ち、息を懲らして眠る青。
海面の波が、光と遊んで浅場の海底に模様を描くのを、ワタシは紫津浦で初めて見たような気もします。

…明日に(勿論)続く