透明度の良い内海は、漠々と青い世界が広がっている。
前も書いたことだけど、外海の砂地と この内海である紫津浦の海底は全く違う。
今回、非常に透明度が良かった事で ワタシは再確認する如く眺め続ける。
外海の砂地は、海面で高く歌う波の声が響き、その底に砂紋を描く。
内海の海底は、海面が身体を震わせている。その底には砂紋が無い。
ただ ただ揺れ広がる柔らかい砂泥の肌が続いている。
漠々と青に広がる肌。
この景色をどうして撮影しないのか、そんなに何度も綺麗だ青い砂漠だと誉めて写さないのはどうしてか と、思うでしょう。
陸地に持って帰り、みせたいですが撮れないんですよ ワタシのカメラじゃ。
今回も やはり諦めてシャッターを押すことなく、その代わりワタシの奥に焼き付けた其処。
カメラに疎い人間の口で説明するには頼りないですが、海中で景観というものを撮影するのは”ワイド”撮影というらしい。海中の生物を撮影するものを”マクロ”撮影というらしい。
マクロは特別レンズを装着しなくても、近年賢くなったデジカメの力で どうやらそれなりに撮影する事が出来る。がー、ワイド撮影はは無理。
ワイド撮影をモノにするレンズの名はフィッシュアイ(和名 魚眼レンズ)。
さんま・からくりテレビのボビー(クリック)の押し出した眼球みたく、にょ〜っと膨れ上がるレンズで高額@買えないわ。
ワタクシは、マクロレンズもワイドレンズも ストロボも持ってない。
ふつーのデジカメを海水の入らないハウジングって箱に入れて撮影してるのみ。
ここで主婦ダイバーの力の無さが浮き彫りになるのよ 所帯クサ〜。
半島に包まれた内海の冬、特殊レンズの無いのっぺりとしたデジカメを握り締め、ワタクシは冬の色とその中の生物を写しながら泳いだの。
そうして そこで見る真冬の海の中のイキモノは、静かに海の四季を紡いでいた。
…まだ 続くのさっ |