2005/04 Diving Log

月と ナマコっ 05/04/28 (木)

トラバニア・ドットイ このウミウシがいる岩壁の模様と色合いが綺麗

通常海底に潜って暮らしている筈のウミフクロウ 何故か今年はウミフクロウがいじゃうじゃ岩場に出て這い回っている

ねちねちと いつまでも反芻しては書きますからね、もうエエ加減に終ります。
Diveやってる時はいつも引き腰でおっかなびっくり。陸地に到着すると疲労満顔。
物凄く前の事だけど、こんなだから「楽しんでるの?」と言われた事があります。

楽しんでいるんですよ こーんな感じで。

引き攣りながら潜行し、ぐったりしている風に見えるのは単にワタクシの顔立ちです。
疲れてテンション下がってる風ですが、これは
充実してまどろんでいると思って下さい。

さて、もうお見せ出来そーな写真も 底を尽いてありません。
でも、語ろうとすればいくらでも語れますよ もーそりゃ ねばねばと。
今度はそのねばねばとしつこいダイビングネタに、証拠となる写真をもっと陸地に持って来れるよーにしたいな。

狙いは次の新月(あくまでも予定@潜れたらいいなー) 目的は勿論ナマコの放精放卵。
お月様頑張れ。ナマコ達よ春の月だよ 春の海に潮が満ちるよ。
大潮でナマコが目覚め 海底を蹴って立ち上がってくれますよぉーに@あーワクワク。

 

今度逢うときは 初夏の海 05/04/27 (水)

ヤリイカの卵の…抜け殻

ホラガイの卵 虫の卵みたいにもある

春の海に初めて入った時、何よりも嬉しかったのはアメフラシの卵でした。
海ソウメンと言う言葉は知っていたけれど、ワタシのこの目で本物を見てしまった!そんな感じ。
海ソウメンというより、海ラーメン 海来来軒の方が的確だと強く思ったし、自分で見て知ると兎に角愛おしい。
物凄く人に自慢したかったのは、初ナイトダイビングで見たヤリイカのハッチアウトだけど、ウミウシの卵が花の様に巻かれているのも同じくらい驚いた。
”春の濁り”という言葉も、濃厚な濁りの中にある意味が解るから とても好き。

さて、ワタシは潜っても 今だどれがレアなのかよく解らない。
この青海島で珍しい生物に出会い喜ぶダイバーさんが、これがいた あれがいたと喜ぶのを見ると、見つけたモノの方より レア種だと解る知識の方に(実は) へーーーっ って思う。
ダイバーさんは大変海洋生物に詳しい。その図鑑的知識に毎度恐れ入ります。
特にですね、我がショップSのダイバーさんは 総じて生物に詳しいよーな印象を受ける。これはショップの方の海のイキモノに対する情熱がふかーいからだと思う。ダイビングが海への”冒険”という感じでは無く、海の生物への興味と愛情。
我がショップを知っている方なら これは頷く事だと思います。

そんなワタシもですね、潜らない人よりも、そりゃずっと海洋生物の名前を覚えるようになりましたよ。
でも、ワタシは生物の希少価値が今一つも二つも解らないから、個人的価値観で珍しくないものを喜んで満足してる。

だから、例えばこの春の濁り。
冬とは色を変え、その中に濁りを抱く春の海。
庭も川土手も土という土がイノチを芽吹き どっと茂る春と同じだと、つまりそーゆー事にワタクシは響いている。
春になれば、庭の草は抜いても抜いても次々生えるし、植えた草花は雨の度に色を濃くして花をつける。
海もこれと同じだ。庭の草引きに追われる主婦に理解しやすい。
庭が藪になるのはキライだが、兎も角イキモノはいいものだ。春にラッパを吹きたくなる。
実際には レギュレータから泡をぶくぶく吐いて眺めてるだけだけど。

ヤリイカの卵は全て生まれ 今頃何処を泳いでいるんだろ。
空になった卵の房は変色し、うねりのままに揺れている。
ホラガイの卵は、葉っぱの裏側なんかに生みつけられた きちょくわるぃ虫の卵みたいだ。
ウミウシの卵は、花の様に丸く描かれる。
あの小さいカラダの中から、どうしてこれだけの卵の花が描かれるのだろう。

そう、水面移動でも。
見下ろす海は深く濁り、いきなり宇宙的なイキモノがわんさか見られる。
つまり クラゲ。
刺されたら痛いぞ、痒いぞ、暫く辛いぞと思うから ワタシの頭の中でクラゲは海の蜂だと思っている。
Blue Bee。

Blue Beeが これでもか これでもかと浮遊し、更に濁るその中の芽吹いたイノチ。
春の海は、春の野原と同じで賑やか。
ダイバーの目には見えない 無数のイノチがこれから大人のイキモノになっていくんだろーな。
新緑や花々が好い様に、春の海はとても好き。

アタシの背中をどつく うねりと、波さえ無かったら。

 

それぞれだけど 05/04/26 (火)

今回(も)、よたよたと潜ってるのであまりいい写真がありません。
もちょっと ばしっとピントを合わせ、ウミウシの触覚の縞々の隅々までモノにしてみたいものです。

ガイドのMちゃんが、海じゃない普通の暮らしてる階段で、「ウミウシがほら、そこにいるよ。」と他所のショップBのIさんに指差して教えてもらって「ほんとだー。」という夢を見るってゆー話しはおもしろかった。
そこまで海のイキモノに夢中になるってのは本当にいいな なーんてとても思う。

二本目エグジット前、浅場に来るとどっと濁る。
恐らく大量のプランクトンで、それは雪のようにも見える。
マリンスノーという言葉もあるから、これがそうなんだろうかとも思うが、海の中でそれをじっと見ているのは結構辛い。辺り一体揺れ動く大量の浮遊物は捉え所がなく、目の焦点が合わない。
泳ぎ進みながらそれを見続けると なんだか眩暈がしてくる。

昨年の濁りとどういいう理屈で違うのか ワタシには解らない。
昨年は水全体がどよんと濁っていた。しかし、今年は水そのものは透けていて、浮遊物の粒子(?)が大きい。だからこんなに雪みたいに感じるし、海の雪景色に眩暈がするのだ。

同じ海なのにおもしろいものだわと思う。
海の四季を感じたり、昨年と花の付き具合が違うように 海を知り感動するのは大変嬉しいことだ。

生活に何の役にたつのかと、不必要なことよ粋狂な と、言われる事もあるこのダイビング。
ここでいきなり愚痴るけど、人の好からぬ噂や人の不幸に口や足をつっこんだり、同情してるのかと思いきや楽しげな事になると足を引く、それだって全く生活に必要無い事で 悪趣味だわ。
別にワタクシが宜しい人間とは思わんし、人の噂はそりゃ
(勿論)するけど程度モンだ 何が楽しいんかね。
楽しいよと思うココロの動き方は いつまでも小学一年生でありたいものだ。
さわさわと花が咲き 揺れたらたのしいよと思うままでいたいものだ。人が転んだら痛いなと思うのだ。
それは幼稚なんじゃないと思う。

だからそれが 一体なんだ 何の必要があるのだと言うようになりたくないものだ。
すみません。今夜は愚痴りました。

…明日もDive話しは書くかも

 

養命酒 のもうかしら 05/04/25 (月)

ハナイカは食べられるのか?

トラバニア・ドットイ 異国的名前のウミウシ

本日、仕事帰りにショップに寄り ダイビング機材を自宅に持って帰る。
重機材をとうとう購入し(今までレンタルで潜りまくっていたのだ わははのは) 前回 
祝・初使用
なのに久しぶりの海に腰が引け、更に妙〜に浮きまくり、とうとう仲間からも浮いてしまって後戻りしたという、哀しー初使用だった。
でも、これから宝の持ち腐れにならないよーに ワタシのダイビングをしていこう。


で、海中撮影の話し。
自分の不甲斐無さを モノで解決するのも八つ当たりみたいだが、やっぱり印象を撮りたい。
海にいるのに下ばっかり見ているダイビングはワタシは好きじゃない。
いつも見上げた海の方が好きだ。
ワイド撮影がしたい…
だから いつかは フィッシュアイがほしぃ…(←ダイビングや撮影の実力と物欲が一致しておらんが。)

ダイビングの実力もだけど、どうもやっぱり体力も理想に伴っていない。
本日朝から腹下し。二日前に潜った為の背中と胸の筋肉痛、そして原因不明の頭痛。
どうしたんでしょーか おかぁさん。
ワタシのカラダは真面目におかしい。
今までに無い不調がこう続くと、病院より御祓いに行った方が的確?とか思っちゃう。
ダイバーの中には沢山年配の方がおられるし、皆さん明るくて気合があるというか、元気のオーラがある。
あやかりたいなぁ… こんなぼろぼろじゃ ダイビング所か 将来自宅のお風呂に入るにも大変なカラダになりそうじゃん。

あぁ だめだわ。ダイビングの感動を書きたいのに、体調不良の話しばっかり書いてしまう。

あぁ ダメだわ…また おなかがいたくなってきた…

…だから、えっと 明日に続く

ホソウミヤッコ

 

浮遊物とかもー 05/04/24 (日) 夜

ジボガウミウシの ちぃーさいヤツ とーっても小さくて可愛いっ

ヒロウミウシ これも小さい 小さいが色がしっかりしてるので目立つ 目立つけど…小さい…

土曜日に潜って大変よかった 今日の午後は寝て過ごした。
なぜなら筋肉痛がひどいからだ。頭も痛いぞ。どうしたんだ、このカラダ。

いや、それはいいの。
海から戻って毎度の事、思うことがあるです。
海でワタクシが見て惹かれたものを、どうして毎度ちゃんと陸に持ってあがれてないんだろうと。

ウミウシも見た、ハナイカも見た、ダンゴウオも見た。
それはそれで、出逢って嬉しい海のイキモノ達。ダイバーとして充実出来る事だわ。
だけど、毎度ワタクシが惹かれているものを、やっぱりカメラにおさめる事が出来てない。
これは非常に個人的で、ダイバー的にきっと珍しくもなんともなくて、撮影するに値しないものだ。

がー、ワタクシが一人で嬉しく感じているものだ。

例えば海の色。季節ごとに海の色が違う(これは絵にするしか手立てが無さそうだが…)。
例えばヒトデ。なんだか脇腹(?)足の間(?)から、半透明の綺麗な管状のものをにょろにょろ出していた。あれは何?なんだろう?
例えば浅場の大量のプランクトン。視界が悪くなるその白い海の雪は、春の海の景色なのに撮れなかった。
例えばウミウシの卵。まだ少なかったがアメフラシの卵、水面移動中見下ろす濃厚なプランクトンとクラゲ。
春の海のイノチのスープ。

とかなんとか その他諸々。
まぁ、ゆとりない腰の抜けたダイバーですから、人様以上の事を海中で行うことは所詮無理でもありますけど。

まだこんなものに飽きてないのかと思われそうです。それにこれらは全て雰囲気的なものだから写真にするものでは無くて描くものかもしれない。それにしても海がただの水じゃないのは兎に角凄いことだ。
恐ろしく沢山のイキモノが、人の頭で思えば大変不思議な身体つきをして、よくわからん成長ぶりで生き 生活している。だからどれを見ても普通なんて無く、それぞれのイノチが循環しとるのだわ。
それを手にぶら提げているカメラでどう撮ったらいいか解らず、何時もの様に印象を陸に持って帰れる事が出来ませんでした。
ウミウシやダンゴウオの写真がピンボケなのよりも ワタシにはとっても残念な事です。

…まだまだ 続く

 

全身筋肉痛 縞模様入り 05/04/24 (日) 朝

向かって左角の黒いものが ガイドMちゃんの指先 ダンゴウオの小ささを見てください!

実際に見ると おもちゃのようで かわいらしい

山口市から青海島までは、車で一時間半くらいかかります。
この日、ワタクシが一本目 皆と潜れなかった事で、ガイドのMちゃんは一本あがった後、ワタシと潜ってくれ、更に休息して皆で二本目エントリー。つまりMちゃんは三本潜った事になります。車の送迎は往復三時間。
今日も海でガイドをしてる事だろうし、全く彼女には頭が下がります。
だってさ、ワタシは本日全身筋肉痛 動きは中年ガンダム。
昨日は久しぶりの上に うねりのある海で、進むのがやっとだったからなぁ…
なーんて、、ワタシは図体ばっかり大きくて なんだかいっつもこんなです。

で、今シーズン話題のダンゴウオ
黙っていたけど正直に言います。
昨日 本物に出会う前までのイメージは、
きちょくわるぃさかな
だから昨年見逃した時も、そう残念でも無かったのだ。ダイバー雑誌に登場するダンゴウオを見ても、なんだか境界不鮮明だし、どこ見てるのかワカラナイ目も大変きしょくわるぃ。
カラダの
もワタクシの好みではない。
触ったらにゅるりとしてそうな、両生類系イメージだったデス(ごめんなさい)。

何時もながらの事だけど、あぁ 今回もやはりそうだったのか、、の感想。
海の生物というものは 写真や飼育状態で見るものと、海の中で目を合わせた場合とは驚く程違うものだ。
海洋生物の多くは 写真で結構はきちょくわるぃイキモノとして見える。
水槽でも、どう綺麗にしていても なんとなーく不潔っぽいというか、不健康な印象からなんんだかカラダが痒くなる事もある。
しかし、海で出遭うと健やかな表情を感じるもんだ。これは嘘ではない。

ウミウシなんか 全くそう。
あれは実際に見るととても可愛い。砂浜で綺麗な貝殻を見つけたような気持ちになれる。
だけど、ダイバーで無い人が図鑑等でウミウシを見て、「まぁ かわいい♪」と思えと言われたら辛いだろう。

話はダンゴだった。

ダンゴウオは確かに可愛らしい。
可愛い可愛いと言ってるけど、キモ可愛い系じゃないのか?の予想を裏切る
素朴な可愛さだ
うむ これは満点。
ガイドのMちゃんが、今回ばかりはダンゴの撮影にマクロレンズが無いと無理だろうと貸してくれた。
どのくらい小さいかって言うと、ガイドの女性Mちゃんの、グローブをはめた小さい指先と ダンゴウオを比較して頂くと解ります(上の写真参照)。

しっかし、ナンです。
正直に言います。
こんな漠々とした海で、こんな小さいイノチを見付けては夢中になるダイバーたち。
漠々とした毎日で磨り減ったココロにはですね、この汐と ここで出逢う人達に癒されるから またワタクシは来るのだわと 思うとるです。はい。

…明日に続く いつものよーに

 

やっと 来れた 05/04/23 (土)

2005初 青海島のハナイカ

ワタクシ、今回ダンゴウオと初顔合わせ@むちゃくちゃ小さいっ!

ものすごーーーく 久しぶりのような気がする 青海島。何日ぶりかと先程数えたら、72日ぶりだったです。
で、海との再開はどうだったか と言いますと、物凄く怖かったです。
初心にすっかり戻り入る海。
嬉しいんだけどダイビングばっかりは、ココロにゆとりがないと怖いだけで楽しめないモノだから、折角来れたってのに本当に勿体無いことです。

一本目エントリーリタイヤ。
ワタクシは浜辺で波に揉まれ、小ジャリと海草屑だらけのボロ雑巾になりながら、仲間のダイバーをかなしーーく見送りました。
もがいて外れた足ヒレと、波打ち際で吹っ飛んだマスクを拾って下さった方、有難うございました。
腑抜けになったまま呆然と海を見つめていたワタクシに、優しく慰めのお言葉をかけてくれたLのTさん、ホントーに有難うございましたっ。

…続きは 兎に角 明日 とりあえず今夜は寝ます