少し煙ったよーな海に見えたのは やはり濁りがあったんだろう。
色は少しばかり水色っぽくなってた。青海島の水は、緑が入ってる。で、時々こうして水色になる。
海の色が変わるって事を、自分の目で知ったのはとても嬉しいことだ。
だけど、それが どうしてなのかはわからない。
南の海の写真が、嘘モノみたいに水色なのも あれは恐らく本当に信じがたい水色の海なんだろうな。
どんな風に水色なんだろう。 この目で見るまで、アタシはずーっとこれを思い続けそうだわ。
海の色はどうして違うんだろう。
本当にどうして違うんだろう。 以前、高知の柏島で潜った時、あまりにも青海島の海の色と違うのでワタシは大変驚いて、その時調べてみた(つもり…)だけど解りませんでした。
誰か教えて下さい。
いつも綺麗な模様を描く砂地が今回は、不思議に砂紋が消え 煙った水色の中に溶け込むパステルな景色。
海岸にはあんなに波があったのに、砂地は夢の中のようだ。
漠々と底に広がる砂紋も、模様を描いたり消したりして生きているなーんて。
こうしてエグジット。
いきなり深くなっている青海島の岸は波のある日、その波を見計らって海から出ないと重たいタンクや機材を背負ったまんま転んでしまう。海の底に沈むダイバーなんだから、波打ち際で転んでも平気だろうと言われそうですが、これが全く平気じゃない。
一度転ぶと次々やって来る波に遊ばれ、重たい機材をつけた体は立ち上げれなくなる。
波はワタシに呼吸を合わせてはくれない。
そう 波だけど、コイツは正体があって無いものだ。
その姿は雄々しくて時に見入ってしまうけど、カタチがあるのでは無く結果又は状態なのだ。
ワタシは波のことも、そして海の色のことも、ほかも沢山の事を知らないけれど、ワタシの頭にある波はそう。
何処かで力を与えられ、その力が伝わってきたもの。
ワタシの知らない 物凄く遠くの何処かの力が、カラダに強く感じる。それが海水に宿り目に見える。
そして 常に揺れている。 |