余談ですが、ワタシが高校生だった頃 うちのオカンが言いました。
「今日ね、魚がこれでもかと口を張っている絵を観て来た。題名は”声”だった。」
口はあれども声を出せない どんなに叫びたくてもその声は出ないという、印象的な絵だったとアタシに熱く語るので、今になっても覚えています。残念な事にワタシ自身その絵をちっとも観ていないのですが、多感な頃 そんな絵が 何処かにあるのだというだけで衝撃だったですね。
で、今でもその観たことのない絵の事を、脳裏から剥ぎ取れずにおるのです。
所が…実は実は 魚のヤツは魚語できちんと声を発している。
これは 驚きました。
魚の声の驚き 第二弾でした。
メスがオスになったり、その逆だったり、口いっぱいに卵を突っ込んで絶食したり、死ぬまでオノレの卵を守り朽ち果て死んでみたり、言葉も話せずにお前等哀れよのぉ〜 と、思うのは うーむ人間の浅はかさ。
オレ達、不自由してはおらんのよ。アンタ等が知らんだけなんよ。
ましてや不幸でもないけんね なーんて それが正解なのかも。
兎に角 クサウオの限らず どうやら魚はモノによって声をきちんと出すらしい。クサウオの場合、どのタイミングで声を出すか 一度聞いただけではよく解りませんが、単に威嚇突進する場合は無言でした。
ワタシが、こいつ声を出してる!と思ったのは、ワタシが威嚇するクサウオを無視し 卵に近寄り撮影した時です。卵にぐいとカメラを向けた私の顔にクサウオも顔を突き付け、キューキューキューと何度も何度も鳴きました。
クサウオの声は、若しかしたらクサウオの卵をマクロ撮影しようと狙ったダイバーだけが聞いているのかもしれませんね。
ホントの事はわかんないけど。
…でぇ〜 まだ続く… |