汐の鮮度がワタシの中で落ちないうちに、感じたことを と、思うですが、流石のワタシも海洋生物の生き様や繁殖よりも、オノレが産んだ人間の子供の生活に、この冬翻弄されている次第。
成績がどーのという悩みよりも、もっと素朴で基本的な”おかあさぁ〜ん的”ちまちました心配事でです。
それでも、このめんどくさぁ〜い心配事が無くなった日、果たしてワタシは晴れ晴れして嬉しいものなのか?と言うと これまた違うよーな気がする。
ココロ気遣う対象を持てることも、それはそれで胸苦しくも喜ばしいのものなのだ。
と、夜中 静かになった時間 あぁ きっと、そーなんだろーなぁと思うです。
さて、海は相変わらすイキモノ達がどっさり。
日本海に面した山口県長門の海。冬はどうしても波を受け、内海での潜水が多くなります。
で、内海養殖場横 紫津浦。その海底には無数の地味な穴があります。
穴。
きしょくわるいほどの穴。
穴 穴 穴。そう、穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 ……
養殖場横の海底、この堆積物の感触って暖かいものなのか?と思わせる程柔らかく、時に ”ず・ぶ・り”…………と、ついた指の先が埋まるほど。
で、無数に広がるひとつひとつの穴を見ていると、噴水の如く砂を吹き上げているものもある。
おおおおっつ!ちょっと待て!何をしているのだ?穴の中になんらかの”イキモノ”がいるのだ!
いえ、穴だけではありませんの。
陸地の地べに草が生える如く、海底に揺れる海草とイキモノ。
そーうしてアタシがカメラを向けたイキモノの名は「ヒドロ」。
おかしくはないですの アタシにとって。
ワタシのカラダをつくったこの海域のイキモノ ワタシが食してないでもその海の底に揺れている、恐らくダイバーの鑑賞対象にならない 陸地でいうならススキやタンポポ、雀やカラスのよーに普通にいるものたち。
そのイノチが愛おしく ワタシはじみぃ〜な潜水を 8mm着用アザラシ姿で潜り続けるわ。
ワタシ、この 海域の 普通種の生き様がすきよ。
人間、年を重ねるとね オノレの胸を投影しイキモノを問答したくなる。ワタシもひとつの普通種だから。 |