2006/01 Diving Log 2

普通種 A 06/01/23 (月)

ダルマオコゼ

汐の鮮度がワタシの中で落ちないうちに、感じたことを と、思うですが、流石のワタシも海洋生物の生き様や繁殖よりも、オノレが産んだ人間の子供の生活に、この冬翻弄されている次第。
成績がどーのという悩みよりも、もっと素朴で基本的な”おかあさぁ〜ん的”ちまちました心配事でです。
それでも、このめんどくさぁ〜い心配事が無くなった日、果たしてワタシは晴れ晴れして嬉しいものなのか?と言うと これまた違うよーな気がする。
ココロ気遣う対象を持てることも、それはそれで胸苦しくも喜ばしいのものなのだ。

と、夜中 静かになった時間 あぁ きっと、そーなんだろーなぁと思うです。

 

さて、海は相変わらすイキモノ達がどっさり。
日本海に面した山口県長門の海。冬はどうしても波を受け、内海での潜水が多くなります。
で、内海養殖場横 紫津浦。その海底には無数の地味な穴があります。

穴。

きしょくわるいほどの穴。

 

穴 穴 穴。そう、穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 穴 ……

養殖場横の海底、この堆積物の感触って暖かいものなのか?と思わせる程柔らかく、時に ”ず・ぶ・り”…………と、ついた指の先が埋まるほど。
で、無数に広がるひとつひとつの穴を見ていると、噴水の如く砂を吹き上げているものもある。
おおおおっつ!ちょっと待て!何をしているのだ?穴の中になんらかの”イキモノ”がいるのだ!

いえ、穴だけではありませんの。
陸地の地べに草が生える如く、海底に揺れる海草とイキモノ。
そーうしてアタシがカメラを向けたイキモノの名は「ヒドロ」。

おかしくはないですの アタシにとって。

ワタシのカラダをつくったこの海域のイキモノ ワタシが食してないでもその海の底に揺れている、恐らくダイバーの鑑賞対象にならない 陸地でいうならススキやタンポポ、雀やカラスのよーに普通にいるものたち。
そのイノチが愛おしく ワタシはじみぃ〜な潜水を 8mm着用アザラシ姿で潜り続けるわ。

ワタシ、この 海域の 普通種の生き様がすきよ。

人間、年を重ねるとね オノレの胸を投影しイキモノを問答したくなる。ワタシもひとつの普通種だから。

 

さむくて 濃厚なこの季節 06/01/22 (日)

冷たく そして晴れた冬の日曜日。
ワタクシはガラス越しの陽を背中に、ズブ泥午睡に埋まってましたの。

大学入試の体験も、センター試験の体験もワタシ自身にありません。
がー、この季節 産んだヤツラのその心配でこの有様。アタシ、なーんの力にもなれないのに どうしてこんなにココロ体が痛んでいるのですかね。おかしなことです。

でも 希望の痛みです。

ズブ泥、そうだ 紫津浦。
浮力強い新品8mm。打て勝つウエイトは二桁モノで、潜行した後アタシは海底ロボット。

ムラサキハナギンチャク

がしーん がしーん がしーん!

浮いてません。
ダイバーの姿ではありません。
ガイドMikiちゃん曰く”ハウルの動く城”

そうして がしーん がしーんしてるとですね、紫津浦の海底を この手で押して思うですよ。
海はダイビング雑誌にあるよーな、青く美しい玩具の世界だけじゃないよーって。
柔らかい堆積物に指を沈めながら、目の前に揺れる外海とは違う生物を不思議に眺めるの。
同じ海なのに、その環境が異なるとこんなにもイキモノの顔が違うんだわ。
懸濁物に手を広げるイキモノは柔らかく揺れ、ぶすりぶすりと刺ささる王?(タイラギ)と、その底に莫大な数息をしている生き物のの創った数知れない穴。
そこをアタシは がしーん がしーん がしーんとカメラを握ってゆきましたの。

無機質な紫津浦は しらない星のようにもみえるです。とても遠くにきたよーな景色です。
海は いろんなものに魔法をかけるですね。

…続くっ

 

それにしても さむいどー 06/01/21 (土)

 カラスキセワタガイ ウミウシを見つけると どうしてこんなに嬉しいのだろう…

海の中のイキモノが、外知らず しかし相当したたかに生きている様は、傍目の者の意表を突きます。
それを貴方、何度でも確かめたいと思いませんか。
そんなこと アリ??を スで己の一生としている様ですよ。

生態個性をかけ 本人が遂げる一生。
かっこわるくて 間違いだらけでも、イキモノの愛おしさはどれも同じなの。

ってことでぇ…スナヤツデヒトデなんて どぉ〜お?→ご覧になる?
ご覧になりたーい 稀有な貴方、”海でみたもの”のページへGO〜GO〜♪

…続くっ♪

 

大寒前日Dive 06/01/19 (木)

レフリトゲアメフラシ

白波立つ青海島へ。

大寒を迎える海らしく、きちんと冷たくよく冷えておりました。が、しかーし 8mm着用のアタシのカラダはポカポカよ(言いすぎだけど)。本当に冷たいのはカメラを持つ両手のその指ね。ここが問題。

動画を撮る手が震え、画像が上下左右にぶるぶるしているのはですね、この冷えた海水のせいです。

そうです そうです 多分そうです。

と、今日は誠に”紫津浦ぁあ〜”なダイビングを楽しんで来たってワケですが、なんかよく解らない動画が撮れたので これは何事かご存知の方、どうぞ教えて下さい。

いや、大したものじゃぁありませんが、でもねぇ この動画の白いものは何?→ これです!WMP/real)

と、いきなりの質問ですが 明日に続きます…