ダイビングを始めて約三年半。
黒々と揺れる 冬の海の中にお邪魔するようになって4つ目の冬です。
大体、海の中なんて 普通行けるワケがないのです。
行けるのがおかしいのです。 ましてや真冬の日本海の底、カッパでも毛布被って泣き出します。
が、行けるのです。平気です。
凄いぞ冬ダイバー オールシーズン常夏気分。どこでも南国気分(?)。
しかも この日、冬なんて平気じゃんダイバーは堂々5名。みんなスゴイぞ。それもむちゃくちゃ濃いぞ…。冬の寒さが避けて通る程濃いぞ。
こうして濃い海の生物ダイバーは、青海島観光のオバサンオジサンがコートに身を包み、首を窄ませ見下ろす海に、喜び勇んで次々沈んで行きました。
嬉々として沈んだダイバーは、これまた行く先々で岩や壁に喰らい付き ウミウシ目で米粒程のウミウシを探し当てている。オソロシク広い海原で、どうして米だか胡麻だか爪の垢だか解らないよーな、小さい小さいウミウシを見付ける事が出来るのだろう。本当にダイバーの目ってのは物凄い。
視力というものは、視力表のみならず もっともっと複雑な力で得られているものなんだろうか。
視力表Cの切れ目が右か左かって検査に加え、海の中でどどめマダラ模様の岩肌に蹲るウミウシを、さて 幾つ見つけられるか←ダイバー向け検査 ってのどう?
見る力ってのは、気配とか 経験的カンとか 想像力とか 匂いとか 気の張り方とか、とかとかとか…そんな味わいぶかぁーい後ろ盾があるんじゃないのだろうか。老眼だ 近視だ 乱視もあるよと言いながら、結果そうして探し当てているのは、視力の世界とブルーベリーの謎、そして海の生物ダイバーの七不思議だ。
と、なーんの根拠も無いけど アタシはそう思うね。
海の底で 常々思うね。そしてこれを恐るべきウミウシ目と名付けたいね。
だれも賛同しないだろうけど。 |