2006/06 Diving Log

これからも お花見に行けますように 06/06/22 (木)

スナギンチャク 妙に綺麗

探して歩きたい気持ちはいいんだけど、探す本人がマヌケではならん(昨日の続き)。
そんな人は海に入っちゃいけません。 ぜーーーったい いけません!と、Cカード取り上げの刑を宣告されないように、で、これを機会に初心に(ずっと初心だけど)戻ろうと……
はい ごにょごにょ……

コウイカの卵 藻の林にこれでもか!と、産みつけられている 頑張ったねーコウイカのお母さん

まず手始めにナビゲーション@今更……

 

高校の時、山口県の名所 秋吉台って場所でオリエンテーリングてのをやったの。
皆一度はやったでしょ。ほら、藪で地図と磁石を握らされ、あっちの地点こっちの地点と彷徨わされた挙句、ここがゴールよって場所に到達する速さを群れごとに闘いあうヤツね。
秋吉台というものは、果てしなく広く続く日本最大のカルスト台地なのね。そこで磁石を持たされたワタシは、いの一番に真反対へまっしぐら。

ネタじゃないの。ホント。
秋吉台のドリーネに落ちたりして行方不明になっちゃ笑い話にもならんと、先生が飛んで来て「どこ行くんかっつ!」と、仁王立ちしたわ。

知っている人は知っているけど、普通に道ってもんがある所でも不思議の世界に迷い込む。なんでかね?

 

まず、みたいものを見れる人に近付こう。
そんでワタシの大好きな命の繋がる姿と その四季を見てゆけるようになろう。
ホントはちゃんと初めっからそうあるべきでした。ごめんなさい。
振り出しに戻って 頑張ります。

ヤリイカも頑張った ベエイにフサフサ揺れてました エントリーして直ぐの崖です

 

はなの 咲く訳 06/06/21 (水)

あの海のくさはらのことを これでもかと書いてみたい。
けど、やっぱり胸苦しくて なんだかぼーっとしてます。で、今夜は頑張って更新です。
こんな事、頑張らなくても 今までは自分の楽しみとして更新していたのに、ホントにあの日以来 芯の辺りがぐったりしてるのよね。

砂地のスナギンチャク 汚れが無い……

寝る前なので、”風”を開けてみました。
鹿児島より頂いた芋焼酎です。
風をすこーしだけ呑んで 書いて寝ることにします。
酒呑みですね そうですよ はいはい。

 

相島で、オオカワリギンチャクが見つかったのは昨年です。
和歌山県の極一部でしか見つからないと言われた(らしい)それが、山口の山陰で揺れていたって事です。
で、先日 その場所に行き、撮影したよと某氏からメールを頂きました。

いない筈のイキモノを見付けた驚きと喜び。
それと同じよーに、いや……同じにされちゃたまんないかもしれないけど、きっとおなじよーにね、海の中の その他大勢あの人もこの人もと そりゃどっさり、イキモノというものものがが生き続けている凄さ。ぜーんぶ 生きてるの!の驚きと喜びをですね、ワタシは何度でも確認したい。何度でも見ていたい。

おかしいですかね……

ワタシの言葉がわかる 山陰のオオカラリギンチャクみたいに稀有な人を 海でも町でも捜し歩きたい気持ちです。

 

海に咲く はな 06/06/18 (日)

卵にみえる

少し膨らんできた

葉の間に覗く蕾

アマモはイネみたいなヤツである。
海の中にほんものの原っぱがあり、ほんものの花が咲いている。そしてほんものの種が海に落ちるのだよ。
たくさんの命を抱える海は、何でもアリなのだ。

海中に 陸地を見るようなアマモの原っぱで花をさがす。
遠目で見ると 青春のよーに爽やかな原っぱも、消毒一切してません 農薬一切使ってません 化学肥料使いませんの図。あっちこっちに虫の卵……のよーに 何かの卵がばんばん産み付けられている。巻貝もはっぱをわしわし食べている。ウミウシサイズの何者かが棲みついている。極小のイソギンチャクのよーだ。
チマチマとしたイキモノ達が 寄ってたかって暮らしている。
アマモもなんだか疲れ果て 黒く枯れている所がある。
しかし それでもアマモ一同は青々と爽やかに揺れているのだ。

これでいいのだ ちょっとくらい。だって生きてるんだもん の図。

そーだ いいのだ いろいろあって。全部纏めてこれでいいのだ。

なんとなく納得する@しみじみ……。

誰もが かつて道端で見掛けた事のあるよーな花

葉の先が割れてきた

アマモの花が咲く

海に咲くアマモの花は可憐だった。
犬の散歩でよく見掛ける、名も知らぬ 草の先に揺れる白い花にとても似ている。

ふいに花から何かが離れた。花びらが散ったのだろーか。

例えばアサガオ。
蕾が色をもち、ある朝ぱっくり開く。その花びらは半日も持たず項垂れ そのうち落ちる。
そうしてその花のあった根元を青く膨らませ、秋には固い種の姿を覗かせる。

アマモは蕾と種の区別がよく解らない。
初めてアマモにお目に掛かるのだから、その生い立ちまで解ろうとするのも烏滸がましいが茎に潜む膨らみが、花の前か後か よくわからない。出産前か出産後か、見た目わからない人のよーに解らない。
てな事で、アマモはイネの仲間らしいから、市内に広がる田圃を覗く楽しみが、ここで思いがけず出来ました。
田圃を覗いて、ワタシは海の原っぱで見た花や種を思おうっと。

来年も きっとここでワタシはお花見が出来ますよーに。

……続く。

 

海の原っぱ 06/06/16 (金)

海の草原というものがあるのだ

不思議な海に行った。
御伽噺のようだ。

海の中に原っぱがある。蜻蛉の代わりにアナハゼが草にとまっている。
猫のようにツメタガイが蹲っている。蟻のように貝が歩き回っている。
さらさらと 海の原っぱに風が吹いている。これは ほんとうの景色なんだろーか。

見上げると青い海が空となって 明るく広がっている。

アマモというその草は、今 小さな白い花を抱いている。海の中にほんものの花が咲いている。

…続く。