2006/10 Diving Log

これが 普通であること 06/10/15 (日)

コケギンポ 半開きの口に並ぶものは 歯?

真っ黒ケや真っ黄色のコケギンポは婚姻色の雄らしい。
しかし、その時期が今から始まっているものなのか、目の前に並ぶコケギンポ団地の彼等が揃いも揃って雄なのか、素人ダイバーのワタシにはわからない。鑑賞対象としては、カラフルなヤツが目に嬉しいが、婚姻色という言葉に弱いワタクシは この黒い面構えはどうしても気になる。

コケギンポというヤツも、随分あっちにこっちに うじゃうじゃいる。
写真ではわかんないけど、こいつ等物凄く小さい。小さいから気が付かないんだけど、コケギンポ目になると途端に見えてくる。コケギンポ団地では、掌を広げた範囲だけで4〜5匹くらいいる。
謎なのは団地の住人の面が皆黒いことだ。

うーん…… これは 婚姻色とかじゃなくて黒い一族?
繁殖期でないとしたら、恋をした時 一族はもっと黒くなるのかな?それとも黄色一族に?
頻繁に団地を訪問出来たなら、面々の変化を是非見たい。

自分のカラダが変わることを、人ならどんな時に感じるだろう。
こんなに広い海の中で、イキモノ達はどうやって相手を探し出すんだろう。どうしてそれが、それぞれ自分の相手と解るんだろう。

コノハミドリガイの繁殖スタイルを本で読んだ時のこと。
雌雄同体の彼等が精子を交換する時、交接器をカラダの何処にでもいいからとりあえず差し込む。すると精子は血管に入り卵巣まで届けられる…と書いてあった。どうなってるんか解らんが、粘土のよーなカラダなのかな。しかし、そんな事よりも素人のワタクシが驚いたのは、その不思議なカラダを持つ彼等でさえ、パートナーを探し出し 抱きあうことだよ。

イキモノは生きてゆくものだ。
イノチを繋いでゆくものだ。

普通種に普通とは思えない凄さを感じて止みません。
(と、なんか真面目に書いてしまったりする…たまにはね^^;)

コノハミドリガイ ウミウシの中でも超普通種

参考までに読んだ本 → 桜島の海へ<出羽慎一>

 

普通種たち 06/10/14 (土)

海に沈んだ竹筒を My Roomにするニジギンポ

十月の深まてかたは、秋の光りいっぱいのベタベタ凪。
だからベタベタ凪に誘われて左の浅場をうろついてみる。
ずっとここは平和なんよ♪風の景色が続くけど、そーよ 白波が立つ日、この岩場が点在する左側でシュノーケリングするとねぇ、人間大根おろしを体験出来るんよねぇ。
おバカなワタシは、それを実体験しちゃったりして、ウエットスーツ穴だらけにしたんよねぇ……しみじみ。

岩の間に間にニジギンポのチビ等が、揃いも揃って立ち泳ぎをしている。
ベラと同じく 誰も見ようとしない超普通種の彼等、でも表情はアンタ魚??と思う程豊かでラブリー。
よく見つけたね と、感心するジャストな場所に、すっぽりとその身を休め、通りかかるダイバーを楽しげに眺めていたりするのよね。首を傾げたりして、ぎゃぁ〜か、かわいぃい〜〜!と思う事があるのはワタシだけじゃない筈……なんだけど、レア種狙いダイバーには まず真っ先に視界から抹殺される魚でもあるね。
そんな気がする(ダイバーみてると)。

犬も歩けば棒にあたり、ダイバーは潜ると竹に隠れるニジギンポに出逢う。
こいつが又 竹筒から出たり入ったり 微笑んだりしてさ、時々 手(ヒレ)なんて振ってみせたりするの。
ぎゃぁあああ〜 か、かわいぃい〜〜!
魚にしておくのが惜しいよー そのキャラと笑顔。芸が出来たら爆発的に売れるのになぁ。

ケヤリ

余談ですが、ニジギンポ撮影に没頭するアタシに、I氏が三途の川で遊ぶ幼子化して石を積み上げてくれましてね…カ、カメラが大変構え易かったです…。
今度はワタシが幼子の役を是非やりたいので、誰か一緒に潜りませんか。

石積みプレイを脱出し、又 まったりと進んでゆく。見上げるとソラスズメが群れている
煙る海面で 近付いたり離れたりしながら踊っている。
こいつも超普通種だね。でも とても愛しい。普通種のソラスズメ、その青いカラダは露草だね。
犬と歩く道の傍に、君と同じ色の花がたくさん咲いているんだよ。目立たないけど とてもきれいなんだよ。

アマモに擬態する ヨウジウオ

何度も何度も同じことを思う。
そこに普通に暮らしているイキモノがとても好き。
(聞き飽きた?笑)

ベエイのアマモ場を眺め、その足元を掬ってみた。
初夏、この海の花をワタシは見たのだ。
海にこんな草原があることも、海の中にほんとうの花が咲くことも、ワタシには新鮮な景色だったな。
花が咲いた後、稲のよーなアマモのカラダに米みたいな膨らみが出来たよ。あれは 種?

種なのかな。

種は ここの砂に零れ埋もれているのかな。

何度もアマモ場を掬ってみたけど、アマモのカラダに見た粒を、その砂から見つけることは出来なかった。じっと見ているとアマモの一つがするすると動いた。アマモを真似たヨウジウオだ。どう見てもアマモの天然コスプレ スゴイ!
マスク越しに誉めたら、ヨウジウオはちらっと振り返って 又 するするとアマモに紛れて消えてった。

本当に君ら、魚にしておくのが惜しいよ そのキャラ。

……続く〜。

 

ハゼ村 ベエイ 06/10/13 (金)

ケヤリ

ハゼ村ベエイは静かな砂地。
着底してたら もっと下がってと言われる。そうか……辺り一面 巣穴だらけ。

ハゼ村にある幾つもの住居は縦穴式。さてさて ハゼはどこかと目を細める。
すると、小さな穴に鼻毛のよーなハゼがのぞいていた。
イトヒキハゼの超チビである。大人はいない。

うーん、本当に小さい。
どんなハゼかと思いきや、地味ぃ〜なんだね。遠くから見ると それはただ薄黒い。
うちのオヤジもよぉ、呑み倒れて寝ていると その轟音と伴に鼻の穴からイトヒキハゼが出たり引っ込んだりしてるよ。いや、イトヒキハゼよりは細いな。昆虫の脚くらいかな。
イトヒキハゼは可愛いけど、アレを発見するとさ、人生を考え直したくなるよなぁ。

トウシマコケギンポ

イトヒキハゼ 幼魚

ハゼ村ベエイの静かな静かな砂地の中に、どれだけのハゼが暮らしているんだろう。
きっとミジンも もういるだろう。昨年の須佐ミジン、こんなに浅くて揺れも無い所に(7m)、ちろちろと黄色いカラダを揺らしている姿を初めて見たときは驚いた。だってね、その浅さにもびっくりだけど、サザエの中で卵を守ってたミジン、人を恐れないというか、本当に手乗り文鳥みたいに目の前までやって来て、ワタシを何度も何度も眺めてるんだもん。
丁度昨年の今頃の事だわ
(05/10/13*クリック)
懐かしいなぁ……(しかし50分潜水で寒がっていたんだ。 へぇ〜……)。

あれから一年経ったんだわ。あの時の卵の子供に、今年逢うことができるかな。

……続く。

 

一升瓶が キラーンと光ってる 06/10/8 (日)

イトヒキハゼの幼魚 小さいっつ!涙

184分汐漬け。頭も皮もふやけてます。
昨夜遅くまで映画観て泣いて夜更かししたのに、今日は朝からバキッと起床 で、須佐へGO〜GO〜。
眠気で頭がバクハツしそう!(本気で)。明日お弁当作れるだろうか……犬の世話が出来るだろうか……仕事出来るだろうか……何より無事に目覚めるだろうか……(遊びすぎ)。

とりあえず寝るっ!おやすみなさいー。そうそう、泡盛ありがとー 旦那がきゃっきゃと喜んで呑んでますー。

……ではでは 明日に続く〜。