噂に聞いていた恐るべき海中ハライタ。
いーえ、その前に 海の中の赤ん坊の話し。
我が体内で腸が波打ち始める前、海藻の枝に見慣れた房を見つけました。
そう、これは空飛ぶ鳥が戦い合う様の如く、激しくスルドイ産卵行動のアオリイカの卵塊ではないですか。
え?アオリイカの卵塊?
アオリイカの産卵って、初夏頃だったよーな……。なんでこんな所にあるだよ。
以前、萩市相島でこのアオリイカの大産卵を観察し、その様子を動画撮影したのは8月だったけど、あれも通常この辺りで見るには予想外の遅い産卵行動だった筈。
まぁ、アオリイカのご結婚時期について、詳しくもなんとも無いですから、解った風に 初夏初夏、アンタ等の晴れ舞台は初夏!
婚約も結納も、結婚も出産も、初夏初夏初夏!と、決め付けるつもりはありませんが、おやおやおや…なんて思うじゃないですか。
このウスラ寒い11月に卵塊が揺れているとさ、赤ん坊のカラダが心配〜。
まず、これ 生きてるんですかね?
中にはゼリー状の白い玉が幾つも見え、イカのカタチになるにはまだ時間が要りそう。しかし、可笑しな事に、イカの姿も房越しにぼんやりと見える粒もある。
更に、イカの姿をして、黒い小さな目がちゃんと見えるものもある。 |