2006/11 Diving Log

アタシは死ぬかと おもったよ 06/11/12 (日)

さて、本題(?)

いや、このテの話しは常々聞いてはいたんですよ。
皆さん、長く潜られるとさ 経験豊富になるみたいでね。

でも…岩の割れ目で まさか……。
揺らぐホンダワラを見ては まさか……。
まさか まさか でもでもでもと、意識を誤魔化し気を散らせてもカラダがどんどん冷えてくる。
ヤバイ これが噂の海中ハライタ?!
そうか、ウエットで頑張って寒い海を散歩するのは、やはり危険だったのだ。寒を自分が我慢してもカラダの中身がモノを言い出すのか。ぶるっと寒気を感じる度にヤバ度がUPしてくる。

海中ハライタ これは笑えん。

ぎゃーぎゃーぎゃー!
もうダメと思ったその場所、ソラスズメが踊るきれ〜な岩場じゃん きーーーーーー ここで寛ぐつもりがこれかい。
もーだめ アタシ、海より真っ青。冗談抜きで笑えん。
てか、ここ どのヘンよ。

ぎゃーぎゃーぎゃーと慌てていると、カラダも浮いてきたし、本気でちょっと岸はどこっつ!と海面から顔出してみた。

砂地では、少し濁っていても太陽の光りが目に痛い程 眩しい

この子は 個性派

らぁ〜〜〜 

げっ!岸、彼方じゃん。オワリじゃん。
あぁ
アタシホントにオワリじゃん。
オワリじゃぁ
ぁぁ〜ん… …ミュート…

ええ、話しだけは聞いていたですよ。
どうしても どうしてもダメで一人になって頑張った話しとかさ 聞いていたですよ。
ウエットだとさ、上下一続きのぴっちりした服だから、そら大変だったでしょーよ 可哀相に。
一仕事終えて安堵しても、ウエットをさぁ、又 着なくちゃいけん。あんな浮くもの 海の中でどうやって着たんかなぁ。
よく頑張ったよなぁ ココロから尊敬するよ。

それとかさ、ほら ベラがやって来て、具をぱくっと食べたけど、直後 ぺっつ!と出し 立ち去ったとかさ…
…いやホントに悲しかっだろうなぁ 同情するよ。

で、アタシ?

もぉ頭には 着岸!しかなかったですけ、泳ぎまくって陸地のトイレに飛びついたです。で、無事 出産。

おめでとう おめでとう 

おめでとう アタシ。 

けどね、泣きそうになりつつウエット脱いでさぁ、びしょ濡れのまま……ってのさぁ、雪山に裸で転がってるみたいに寒いよ。
アタシは生まれてこの方、これほどまで寒いトイレTimeを経験した事は無い。ハライタの寒気も手伝って、そら 歯もカタカタ鳴るよーな ミジメな寒さなのね。
シャワーを浴びても浴びても、カラダが冷え切ったまま温まらないんよ。もぉ、シャワー飲んでしまおうかと思ったよ。

 

11月かぁ。
来月半ば アタシは42歳。
何してるんやろうね 涙が出るね。

とりあえず、ウエットスーツは仕舞おうっと。
ぽんぽん冷えないよーに、今度は8mmに衣替えだわ。

珍しくもなんともないイソギンチャクなんだけど これらの触手はいつも絵になる

 

君は 生きているの? 06/11/10 (金)

噂に聞いていた恐るべき海中ハライタ。
いーえ、その前に 海の中の赤ん坊の話し。

我が体内で腸が波打ち始める前、海藻の枝に見慣れた房を見つけました。
そう、これは空飛ぶ鳥が戦い合う様の如く、激しくスルドイ産卵行動のアオリイカの卵塊ではないですか。

え?アオリイカの卵塊?
アオリイカの産卵って、初夏頃だったよーな……。なんでこんな所にあるだよ。

以前、萩市相島でこのアオリイカの大産卵を観察し、その様子を動画撮影したのは8月だったけど、あれも通常この辺りで見るには予想外の遅い産卵行動だった筈。

まぁ、アオリイカのご結婚時期について、詳しくもなんとも無いですから、解った風に 初夏初夏、アンタ等の晴れ舞台は初夏!
婚約も結納も、結婚も出産も、初夏初夏初夏!と、決め付けるつもりはありませんが、おやおやおや…なんて思うじゃないですか。
このウスラ寒い11月に卵塊が揺れているとさ、赤ん坊のカラダが心配〜。
まず、これ 生きてるんですかね?

中にはゼリー状の白い玉が幾つも見え、イカのカタチになるにはまだ時間が要りそう。しかし、可笑しな事に、イカの姿も房越しにぼんやりと見える粒もある。
更に、イカの姿をして、黒い小さな目がちゃんと見えるものもある。

アオリイカの卵塊

この子は生きているのか??

イカの形まで育ってる 目も出来ている

うーん?不均一すぎ?半分死んで 半分生きてる?
生きてるのかなぁ?ちょっとずつ時期をずらしつつ死んでしまって、既にイノチ消えた卵塊?
いやいやごめんよ。
だって11月の海、寒いんだもん。

生きてない卵房にしては、汚れつつもそこそこ白くきれいで張りもあり、ハッチアウト後茶色くなって揺れているアオリイカの卵塊とは ちょ〜っと違うよ〜な気がするのだけど どうなんだろう?ねぇ、どうー思います?これって既に終わってる?

ぼんやり見えるイカの赤ちゃんを眺めつつ思う。
生きているとしたら、この11の月の海に生まれなくちゃいけない。本当に大丈夫なんかね。
いや、それもあるが、この状態の卵が今あるって事は、恐らく秋にアオリイカのパパとママがここで出会い、ちょっとだけ遅い恋をしたんだわ。
お互いきっと 出逢えてとっても嬉しかっただろーねぇ。

パートナーに出会うって、いつがその日なのか世の中の決め事ではわかんないんだわ。 
イカの足が見える。そして目も見える。
イカの赤ちゃん、君は生きているの?少し冷たい海だけど、元気で生まれたならば、どうか立派なアオリイカになるんだよ。。

……続く〜

 

言葉にィ〜 できィなぃい〜 06/11/09 (木)

こけぎんぽ

朝晩、一日ごとに寒くなっておりますね。
みなさまお元気ですか。
ワタシはですね、本日ウエットスーツで深まてかたを散歩して すっかりお腹を冷やしてしまいました。
差し迫る体内の波に慌て浮上したのですが、岸は遠く彼方にありました。
そんな海中悶絶LOGです 今回は。

ああ、そんなこんなで明日に続く。