2006/12 Diving Log 2

きおくの白や あたしのふしぎ 07/01/03 (水)

休むウミシダ タケノコ岩の穴から外を見ると面白い

ながいそは ゆっくり探すといろんなものがいそうな気がします

静かです。
呑み倒れているオヤジの鼾だけが、家に響いています。
子供達も、それぞれの住処に戻って行きました。お正月が終わったのです。

そーして、新しい年が動き始めるのです。
この ふつーの毎日。
物凄く凡じた毎日。
しかも、常に新鮮でオドロキの毎日。どきどきはらはらの連続よ。ホント、なんでかね。
今日は30万したダイヤの指輪捨てちゃったよ。正月なのに、生ゴミまでひっくり返して探したわよ。
臭いわよっつ!

鰯の川 織姫と彦星ごっこが出来そう

平凡な主婦のしでかす事はスゴイ!
どうだどうだ!どきどきするだろ〜っつ。
だからこそ!ワタクシは身近な海に、ふつーを生き抜くイキモノの力強いドラマぁ〜を見るのよっ!
(←嘘です 完・璧・こじつけ)
で、何が言いたいかってーと明日は早速初潜り♪須佐の潮で
このバカ頭ゴシゴシ洗ってきまーす。

正月だから42オンナの指にもダイヤだね♪なーんて嵌めてたらさぁ、今朝 何処を探してもないんよねぇ。指輪を何処で捨てたかの記憶もさっぱり無いんよねぇ。こんな話し、ダイビングログにちっともならんのやけど、今日はこれしか書けんのよ。だって あーた、
ダイヤ捨てたんよ。
気前エエやろ。

もう、何しても元気でんわー。
排水溝も探したけど、自分が臭くなるばっかりで見当たらんし、掃除機のゴミパックの中も揉み揉みして ぜーんぶ広げたけど無くてさぁ、山ほどダニ吸ってオワリよオワリ。人生も闇。
無くても生きるに困らんけど、痛いわー 辛いわー 目の焦点も合わんわー。
近くも遠くに霞んで見えるわぁああーー………アンタ誰?
あぁ、オヤジかぁ。なんか用?今ダメよ、何言っても動く気力無いよ。今のアタシ、10日経ったイベントのゴム風船みたいに ぼよよ〜ん ぐにょぶにょ〜ん よ。

すると きらーんと光るオヤジは言ったのさ。

「お前の捨てたのは金の指輪か、銀の指輪か、それともダイヤの指輪か答えなさい。」

ああああああ
おーやーじー!
アンタ 神様っ!
(今日だけ)男前!

指輪、アタシは指につけたまま眠り、寝たまま邪魔になって外したみたい。結婚指輪とかもさ、ワタシは日頃付ける習慣がぜ〜んぜん無いんで、無意識に指に違和感感じて外してポイしてたみた〜い。指輪は一人でベットで寝てたってさ。指輪 ちゅっちゅっ♪

ながいそに潜らにゃ 勿体無いって感じよ ホントです

ま、見つかった事だし……
明日は海じゃぁああ〜〜っ♪さぁ〜っつ 今度は海でどきどきするわよ〜っつ♪

 

ながいその白や うみのふしぎ 07/01/02 (火)

外海に向って位置する ながいそ。
海は凪なんだけど、深まてかたもベエイも 大抵静かでま〜ったりしてる(…時に潜っているんだろうけど)から、久しぶりに潮を蹴ってのダイビングだったよーな気がする。
いや、潮がキツかったって程じゃ全然ないんだけど、謎の嘔吐下痢で、多少体力落し気味ですからね。抵抗感あるわー と、思いつつ これが潜り納めじゃあーと水色の海を蹴りました。

潮を蹴り、終わる事無い魚の群れを見ていると この一年、海で見たたくさんのことを自然と思い出しますね。
で、それが呼び水みたいになって、更に もっと もっと たくさん、前後ごちゃ混ぜになって思い出します。
もう、忘れる事は出来ないですね。

海に咲く ベエイの白いあまもの花たちと、不思議な草原。
汚れの無いステージに広がるネンブツダイたち。

とか、

ながいそよりも、もっと潮を蹴った 青海島の水路。
須佐とは違う色の 左の瀬の海の砂漠。
トンネルのソフトコーラルと、出口に ごっちゃり溜まってた魚たち。
瀬に砕ける波が、朦々と動くのを眺めたり、雷雨を仰いだ相島。

姫銀宝


とか、

白い白い 静かな須佐の砂地。
沖の根で ひとつひとつ岩を覗き込んだことや、岩に砕ける波を ずーっと見続けた時のこと。
ベエイの先に広がっていた 更に白い白い須佐の砂地。そして今、目の前に広がる ながいその白い色。
こんなにもたくさん 海を見ることが出来たワタシは 幸せだね。

ながいその タケノコの岩を見上げた

コイボは ジンの味するの?

ながいそで、一緒に潜ったきいろちゃんが 気になる気になると何度も立ち止まったラッパウニ……のコレクション。ワタシはラッパウニのコレクションは気にならないけど、そーんな”気になる”気持ちはとてもよくわかる。

8mmスーツは浮くし、10kgの錘は重たいし、カラダは病み上がりで軟弱化してるから本当に思うよーにならなんだけど、アタシも本当は ながいそに びよーーーーーーーーんと伸び茂るホンダワラ(?)が気になって仕方が無かった。大体長い長いと思っていたけど、ありゃエラく長いよ。凄いよ あの景観。
ホンダワラは あーーーんなに海面に向って伸びてゆくもんなん?

掬ったら、えらい粗めな ながいその砂。貝じゃん!こんなにイキモノの亡骸があるもんなん?どうして須佐の砂地は、貝の含有が多いのん?その海の岩砂が多いところと、貝が多いところがあるもんなん?なんでなん?で、サンゴが多いところになると、砂は貝+サンゴの骨 に、なるん?じゃぁそこにある筈(?)の岩の砂たちはどうなってるもんなん?

気になるわー 気になるわー。おんなじよーに気になるわー。
魚の群れのその形とか、潜ったスナギンチャクが何処に姿をくらますのかとかも わかるわー。
ホント、わかるわー。ラッパウニや、タコノマクラのお飾りが、とっても気になる その気持ち。

……続く〜っ。

 

海、あたらしい年も どうぞよろしく 07/01/01 (月)

12月の 魚の風

海の中で遊ぶよーになって、毎年 年が明けると神社に詣でるように、海に挨拶をするよーになりました。
昨日は大晦日。
それも大晴天の大晦日。
主婦としては、か・な・り 贅沢な大晦日の過ごし方と思いますが、もうこの世界から足を洗う気持ちは全くありませんので、ワタシには大事な事だよと、一本潜り納めて来ました。

須佐、ニューポイント ながいそ。
初めておじゃましました。

これは深まてかたとも、ベエイとも全く違う須佐の海ですねぇ。水深15mなんだけど、ボートダイビング??って印象ですご〜い。

須佐の海は、そもそも水がとても綺麗。ワタシはそう他所で潜った事が無いんだけど、それでも知る限り 須佐の水は浮遊物が少なくて水色っぽい。
海底の砂も、掬ってみるとよくわかるんだけど、岩砂じゃなくて貝の砕けたもので出来ていて とても白い。
だから海がとっても明るい気がする。

おぉ〜っきな砂紋を沖に向って繰り返し描く ながいそ。遠くの海に来たみたいです。
まったり泳ぐダイバーの上を、魚の群れが風のよーに幾度も幾度も流れてゆきました。
冬の海とは思えない濃い魚影に、かつて 夏に訪れていた萩市の沖、相島を何度も思い出しました。
こんな場所があるんですねぇ……驚きました。

砂の目は ちょっと粗め 掬ってみると砕けた貝ばかりだった。これだけの砂地が全部 貝??

……続く。