2007/01 Diving Log

いきものじゃない 砂地 07/01/10(水)

sea slug

ミジンベニハゼのミジンは微塵?……微塵紅
 鯊?

ダイビングログだから、旬の話題…ってな風にならんです、、、ワタシが書くと。
見覚えある可愛い黄色 ミジンとか、話題(?)のイトヒキハゼとニセオニテッポウエビの共生とか、どうやら新聞記事にもなったみたいで……勿論それはそれで そーゆーものを自分の目に映せて嬉しいと思うのですが、正直 胸は広がる砂のことでいっぱいです。

Sand of bay

馬尾藻(ホンダワラ)

家に戻り、すなぁ〜 すなぁ〜 すなぁ〜 と、砂の事をねちねちPC使って調べてみたりなんかしてるいると、イキモノ由来じゃない砂の話しが 山盛り顔を覗かせてきたりする。
うーん……、一般に<砂>思っていいものって、固くて粉状になった無機物?のことなのかな。

数年前の事なんだけど、初めて須佐の海に潜った時、深まてかたの砂地が あーんまり綺麗だったもんで、「須佐の海の中の砂地ってねぇ、物凄く綺麗だよ〜。」と、人に話したら、「あの近くには鳴り砂がある位だから須佐も綺麗なんだろうねぇ。」と言われた事がある。それって阿武町清ヶ浜の事だったと思うんだけど。

ホント忘れていたなぁ 鳴り砂(鳴き砂)のこと。
ついでに調べたら、山口県から石川辺り(山陰側)って、鳴り砂の浜が点在してるんだね。
それって、石英(石英のおっきいのは水晶)の粒で出来ているみたいなんだけど、そーゆー所って石英粒できゅっきゅきゅって鳴り(鳴き)ながら海の中で莫大な貝等の亡骸と交じり合ってるんだ。
ほんでー、一緒に対馬海流にヨシヨシって撫でられたりしてるのね。(←想像♪)

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鳴り砂がある(らしい)浜は、県内 下関市豊北町室津、同じく舞妓ノ浜、萩市大井佐々古浜、同じく清ヶ浜…他… があるみた〜ぃです。
これは、須佐の(岸)浜を ワタシがきゅっきゅ鳴らしてDivingをしてるって話しじゃありませんので〜。

 

いきたものたちの 砂地 07/01/08 (月)

昨夜は小イワシの唐揚げにしました。
あの、うつくしい小イワシが こんな姿になって安値で売られているなんて おぅおぅおぅ無念だろう。
無念だろうが、君等の輝きはワタクシが知っているぞ。あぁ 銀色の肌も破れて しまって、空に見開く死に目が辛そうだ、こりゃいかん そのイノチ、ワタクシが調理しきっちり食ってやろう!と家に連れて帰ったのよん。

きらきらきらきらきらきらきらきら
 きら……

あの終わる事なく流れるイワシの風は、海や陽射しを映して輝いてみせる。イノチを持つイワシは本当にうつくしい。目の前にすると、只 見る みる 見る みる 見続ける、、、って事だけでいっぱいになり、胸の中もきらきらするのです。本当にそう、本当の本当!と、このきらきらを撮って陸に持って帰ろうと撮影しました……えぇ、そのつもりでした 。が、うーん うーん……家に帰り、PCでイワシが踊り流れる様子を観るとですね、どうしても あの海の中で全身イワシ軍団に包まれた様子というか きらきらで胸がいっぱいになった時の雰囲気が足らんのです。なんでかなぁ…… 。

でも、見て下さい。生きているイワシは 生きている力を感じるきらきらでいっぱい。本当に綺麗なんですよ。

前置きです。頭の先から足ヒレの先まで、ひゃぁ〜〜〜っ!とヨロコビに包まれたワタクシの気持ちも伝わって欲しいのでですね、光る海の風に全身包まれることを想像(妄想)しながら、どーぞ観て下さい。

そーして一月の海、冬の青の中が抱く豊かなイキモノの中をですね、きらきらひゃぁ〜ひゃぁ〜と更に泳いで行くと、前回 しろ〜いっ!と目を見張った白く青い海の砂漠が遠く広がります。

白い形としてなって 波が姿を現したような、海の砂漠はミモノです。ミモノなんだけど、ここで前置き追加。リゾートダイバー が即効で言い出しそうな、もっと白い もっと綺麗な砂地は他にもごまんとある 例えば…てな反撃却下。
違いを考えるのに別の海を引き合いに出すと解り易いんで、例え的に引っ張り出す事はあるんやけど、比べっこしてエライのはどこじゃ とか、そんな話しやありませんから。
果物を美味しいねぇと食べている時、一番旨いのは牛の肉っつ!みたいな、それって 今 どねせっちゅ〜んやろか〜な〜…な事言われても困るんですよ。

ワタシはここにどっさりとある砂を思うのです。
ながぁ〜いホンダワラ掻き分けて、ふっと着いた白い砂地。砂地はそれぞれに 色が違い、触り心地も違う。そこに沈むものが、色や感触となって静かに生い立ちを想像させてくれる。

深いまてかたのエントリー口の砂地も、ながいその砂地も とても白い。掬うと、それは砕けた凄い数のイキモノの亡骸で出来ている。カケラを残せる生き物は、貝の他にはなんだろう。これは想像余る莫大なイノチが残した原っぱだ。
白く見えた砂を掌に乗せると、生きていた時の貝の色が見えてくる。
砂地はイキモノの点描画だったんだね。

マツカワウオ ちいちゃい子は
 色が濃いね

ながいそ トンネルになってると
 ころから外を見上げた

この莫大なイノチ等は、他のイキモノのイノチに変わったり、更に産み繋ぎ 新しい命として全て今も、ここに生き続けてているんだわ きっと。

ベエイの砂地は白い所、公園の砂場の様な所、ごつごつしたカケラの所、深まてかたに比べ 一見静かで漠々と見えるベエイの海底は、移動すると次々姿が変わっている。 この違いは 潮がカラダを動かした跡なのだろうか?
公園の砂のよーなものは、陸の肌が削られ沈殿したものだろう。その中に海のイキモノのカケラが混じっている。海の砂と山の砂が違うのは、削られた肌とそこに含まれるイキモノの亡骸の違いだろう。
なーんて想像するのだけど さて、どうなんだろう。

……海って楽しいね 続く〜

 

初潜りは きらきら 07/01/04 (木)

ながいそで飛ぶ

ながいそで、小鰯のシャワーを浴びてきました。一面光る海、それを陸に持って帰りたくて、全身すっぽりきらきらに覆われながら動画撮影して来ました。

きらきら、凄いです。
天婦羅にして、四人家族一生分。
小鰯のシャワーは止む事も無く 時に向 こう側が見えなくなる程。
動画作業は明日になります。
お楽しみに〜。

潜ってると、こういう光景によく出逢いますが、何度出逢っても魚の群れというものは、目の前の景色を極上にしますね。
あ、そうそう……
家に戻って、撮影した動画をPCで見たら ちょこぉお〜〜〜っとだけだけど、イトヒキハゼと共生エビの働く姿が写ってました。
ゴミじゃなくって、ちゃんとエビでした。

あれってさ、ずっと前 鼻毛くらいのイトヒキハゼ写真撮影した時に、えらいせっせせっせと穴から砂(?)を何度も出していたのを見たんだけど、あのエビと一緒やね〜。前見たとき、イトヒキハゼがあまりにも小さかったから、エビの方が随分目立っていたんだよねぇ。
今日は立派に成長したイトヒキハゼなんで、エビが何処におるんか、余計に解らんかった(……よーな気がする)。

ともあれ、今日は寝ます。
おやすみなさ〜い。

……続く〜。

かつて生きていたものたちでつ
 くられている 砂紋