2007/02 Diving Log

この砂で 絵を描いてみようと思います 07/02/09 (金)

真夜中です。
一人で砂遊びをしてみました。
「砂漠にいると、海にいるみたいなんだってよ。」って聞いたとき、アタシは感激でホントに5センチくらい飛んだよーな気がします。
……飛んでないだろうけど。

いいなぁ。
砂漠に立ってみたいなぁ。
砂漠を手で触れてみたいなぁ。

雲の無い空には童謡みたいに月があったんかなぁ。星は賑やかだったんかなぁ。天の川ってのとかも あったんかなぁ?砂漠にも天の川があるもんなんかなぁ?(←解らん…。)
ワタシは本当に天の川を見たことが無い。天の川って普通〜にあるものなん?どの季節も夜空を探してもそんなものは何処にもないよ。頭の上に星の川なんかがあったら、誰に言われるまでもなく ひゃぁ〜って思うだろうに 探してもちっとも無い。

アラブの砂で 砂遊び

ベエイに咲く花

見てみたいよ。
見たいものが物凄くある。あり過ぎるほどある。
普通なら行ける筈の無い海の中が、余りにも魅力的なんで夢中になっているけれど、スバラシイものは海に限らずあるんだろうなぁ。

ドバイの粉のよーな砂を眺めていたら、叔母が描いていた日本画の絵の具を思い出した。日本画の絵の具って岩絵の具ってヤツで瓶?みたいなもんに入ってズラーっと叔母の部屋に並んでたよーな気がする。あれにも似てるわ この砂。

カンバスに砂を広げ 筆や指で遊んでみた。
ドバイの空に月は出ていたのかなぁと、月を描いてみた。
んで、星を描いてみた。
砂山が、何度でも壊したりつくったり出来るよーに、砂遊びの絵も 壊したり描いたり出来る。机が砂だらけになったけど、汚いとは思わない。それより砂が減ってしまうのが なんだか辛い。

散った砂をカンバスに集め、砂漠を掴んだんだぁ〜と思いながら手を描いてみました。どんな事でもだけど、自分で触れたこと程スゴイ事はないよーに思うよなぁ。

そ−して、赤い砂をカンバスに広げ、ざりざり遊んでいると、ながいそやベエイの砂地で遊びたくなってたまらなくなりました。
だからね、近いうち須佐の海の底へ砂遊びに行くことにしますね。

 

ながいそは 海の白砂漠 07/02/08 (木)

ドバイ砂の瓶、たくさんできました。これでチェスができそうです。

どれも上に積もっていたものを掬った筈だから、採った条件は同じです。
しかし、掬った手が捉えたものは 名前が砂でもその質は一目で違うし生い立ちも違う。

ながいそとベエイの砂は海のイキモノの亡骸が砕けたもの。
向って右側のものはアラブ首長国連邦の砂で陸砂(砂漠)。この赤い色はナニモノなのか ワタシにはわかんないけど、アラブの地べたを覆う肌が 風に撫でられたり叩かれたりして出来たもんなんだう(…想像)。

瓶に入れると砂はとても比べやすいね。ほら、色がこんなにも違うし。
思えば陸の砂って、それ自体あまりお目に掛かった事がないよーな気がする。そう、あっても泥。
日本って湿気の国だからさ、山に細かい堆積物があっても それは大抵泥なんじゃないかなぁ。
で、その上に草とか苔とかなんか生えている。
砂(粉)が完璧に乾いた状態で漠々と広がって 風に煽られているっての、日本であるっけ?

と、思ったんで ちょっとこのドバイの砂を水で練ってみようかと思った。
でも今ね、ワタクシ これを宝物として相当愛でてるもんで、とてもとても勿体無くて出来ませんでした。
その代わり、この赤い色が鉄分で出来ているんじゃなかろうか〜って、磁石を当ててみたです。
でも、磁石と仲良くなる砂粒はちっとも見当たらなかった。ふむ 酸化鉄とかじゃないんだわ。

余談だけど、砂漠って白いのやら黒いのやらあるんですって。
更にこの砂よりも、もっと赤いのも。それぞれ白砂漠、黒砂漠、赤砂漠、ピンク砂漠……写真で見ると映画のセットにしか見えないそりゃ出来過ぎの景色。赤砂漠の上に青!の空が息苦しい程広がっている。
ワタシは一生砂漠なんぞに行くことはなかろう(多分)が、こんな景色の中に入ったら気絶しそうじゃ。

貰った砂が赤い粉ってのを、こーしてとっても珍しく喜んでるんだけど、インターネットや図書館で砂漠の写真を見ると、今までなんとも思わず見てただけで、砂漠ってのはとっても赤い!ね。そうだったんだーって感じ。
イキモノの殻や骨が混じらない(混じることが、多分海より少ないって言ったほーがいいのかな?)陸の砂って カラーなんだねぇ。で、じぃーーーっと赤い砂の瓶を見て 確かにレンガもこんな色してるって思ったのよ。

……続く〜(続くんだけど これって…Diving Logかぁ??)

 

どこから 生まれたの  07/02/06 (火)

赤い砂を何度も眺める。そして指で押してみる。
何度見ても何度見ても、これはワタシの目が今まで@一度も見たことが無いものだよ。
これを読んで下さる方がどんな方かのか解らないけれど、本当にお見せしたいものです。
砂というより粉。赤茶色の粉。
機嫌よくさらさらと小さく光る粉なんです。

ワタシはね、詳しいことは何も知らないけれど、青海島紫津浦の一蹴りでどっと舞い上がり、辺りの景色を消してしまう砂泥も、船越の少し黒い砂も、須佐の深まてかたや ながいそにある、莫大な貝が砕けて出来た白い砂も、そこにそれがある理由があるのだと思うよ。

赤いドバイのこの砂、これはどんな生い立ちなのか、一体誰に聞けばわかるのだろう。

唐突に珍しいものを見たばかりの頭は、いきなり読みかけの本を閉じるよーな事が出来ません。
微妙に透明度が落ちているベエイの中で、赤い砂のことを思いながら潜水し、白い砂地を見ていると、そこに幼児の頭蓋骨のよーなタコノマクラ(ウニ)の殻を見つけました(そのくらいの大きさなんです)。

マクラかぁ……。

ミジンは ちょっと成長してました 可愛いです

タコがいくら奇天烈でも、こんなものを枕にして眠ることは無いだろうよ。枕というより頭蓋骨だよ。
この日、この頭蓋骨はあっちこっちに落ちていて、完全な形のままだったり、欠けていたり。
これもきっと、時間をかけて砂になってしまうんだわ。海の中の砂はイキモノの亡骸で出来ている。
生物たちがいた痕跡だね。中国地方の鳴り砂は(素人主婦なりに)調べた限り、中国山脈の花崗岩から生まれた石英なんだね(…多分)。それなら砂漠の あの赤いのは 赤い中に光っている粒は?

するとまた 頭の中が赤い砂のことを思い始める。
ベエイの砂地を行きながら、赤い砂が何から生まれたのか ぼ〜っと ぼぉ〜〜っと考えてました。

……続く〜。

 

赤い砂 07/02/05 (月)

一月ぶりの海の中。
ベエイはベタ凪だったけど、ワタシの頭はドバイの砂漠の砂のことパンパンでした。写真あまり撮ってません。
一本しか潜らなかった事や、タコノマクラと仲良くしてた為でもあるんだけど、今回 頭の芯が虚ろ〜になってて、殆どシャッター押してないのです。

キイロちゃん、砂漠の砂 貰っちゃいました。(ダイバーの方が、ドバイに行かれて戻られたんです。)
きっとワタシは一生 アラブ首長国連邦に行く事はないけれど、石ころや砂が、イキモノの卵と同じくらい大好きなので、こんな凄いものは死ぬまで大切にさせて頂きます。

ダイビングLOGが読めるぞと思われた方、すみません。
今回、いつも以上に独走態勢でゆきます。お魚みたよ〜的LOGを、いつまでも書けないダイバーでナンですが諦めて下さい。

 

雨の降らないドバイの空には、雲が無いって それはどんなんだろう。空が陰る時、この赤い砂が舞っているのなんてどうなんだろう。霧でも無く、曇り空でもない砂の空を想う。
貰った砂を、何度も振ったり握ったりしてみる。風に舞い上がる様子が想像出来る程粒子が小さい。そして赤い。早春、車がざらざらになる黄砂に比べると、粒が大きいけれど、ビニール袋のまま振っていると、あっという間に底に更に細かい粒子が沈殿する。
きっとこれは容易に空に溶け、光りや景色を覆う風になるものだ(想像…)。そうだ黄砂。
あれも砂が風になって空を隠すんだった。
あの砂は毎年中国大陸からワタシの家にもやって来るわ。

ベエイも砂が巻き上がると、一瞬にして目の前が見えなくなる。
そして、白い砂地を見渡すと、青い海の砂漠にいるようだよ。
砂漠にいると、海にいるみたいなんだ。凄いなぁ。
海面の無い空を見上げる砂漠って、見てみたいなぁ。
(で、何度も ぼ〜っと一人想像してみたりしてるのよ)。

タコノマクラの上のコノハミドリガイ タコノマクラって、子供の頭の大きさと同じくらいの大きさなんだよー

……続く。