2007/02 Diving Log 2

花を待つ うみ 07/02/27 (火)

本当の草であるアマモの上を漂うと、今でも不思議なきもちになります。
海の中なのに、草はらを飛んでいるよーです。海の青が 空の青に思えるのです。

高山から見た 潜ってるとこ

アマモというものを、よく知らなかった頃、アマモというものがどんなだか見てみたいなぁなんて思っていて、ある時 当時潜っていた海で、ふと 一つまみの草を見掛けた事がありました。
これはアマモ?と尋ねようとしたのですが、そのまま行過ぎてしまったので、聞くことも無く終わったのを覚えています。
アマモの原っぱがありそうに無い海でしたが、あれは流れて来たものだったのでしょうか。
あの一つまみは確かにアマモだったのだと思います。

そして昨年、ワタシはここでアマモのお花見をしました。少しばかり気持ちが痛んでいた事があったので、緑と青が広がるアマモ場の色が目に沁みて、その中に咲いた白いアマモの花をとても愛らしいと思いました。
ほんとうに、これが 
ア・マ・モ というものだと知ったのもその時です。

一面広がる海の草はらというものは、今まで見たことの無い そして発想しなかった景色でしたね。どうして知らなかったんだろう と驚いたし、この景色をどれだけの人が知っているんだろうと尋ねたくもなります。
海の景色を大人や子供に描かせても、海の草はらは 恐らく誰も描かないでしょう。

身近な海のうつくしいイキモノを知らないことは、とても惜しいことだ の、景色の一つだと思います 個人的に。

海の草はら 知ってましたか? こういう景色があること

しろうおの透明な群れが吹き流れた春ベエイ、そのうち アマモの蕾はまた膨らんで あの白〜い花を開いてみせる筈。

いい海だなぁ♪

海中早春賦を堪能しつつ、アマモときたらウミヒルモだよね と、ウミヒルモもじろじろ眺めてみた。
まだ、ちょっと元気が無いウミヒルモ。
しかし、春が濃くなれば きっと君も海面に向って強く双葉を広げるんだよね。んで、まだまだ子供みたいな双葉だけど、ヒメイカみたいに小さくてもきちんと大人で、お花なんかも咲かせるんだよね。あーたまんないっ ウミヒルモぉの花が咲くの。

今年は絶対 ウミヒルモの花、みちゃる!

春〜
春〜〜 あぁっ
春〜〜〜〜 いいわぁ〜 海の四季。

季節を追いながら、健やかなイキモノの姿と遊べる。
んで、何よりも同じ時間を過ごしている、すぐ傍の君たちのこと、ワタクシはいちばん好きです。

これも 草の仲間 もっといっぱい生えて来て可愛いのー

……これで終わる と、思いきや…… 続くのです笑。

 

ふつうしゅの はる 07/02/26 (月)

ねむたい……。

もう、寝よう。そーですね…今夜の夢のリクエストは、ふわふわ〜の フレリトゲアメフラシ。

フレリトゲアメフラシって、こぎたないヤツかと思ってたんだけど、おぼろ昆布みたいなのがない海底を散歩してるのは、ふわぁふわぁ〜って感じなんだねー。
身近なイキモノが健やかな姿で暮らしているって、なんっていいことなんだろう。

遠くのイキモノや海や そして珍種ばっかりいいものみたいにいわないで、同じに暮らす普通のイキモノをもっと見てみてよと言いたくなる。
堆積物をカラダに纏わないフレリトゲアメフラシ、青い星や ふわふわのカラダが愛らしいです。
普通種が、健康にそこで暮らし繰り返し生きているってのは、毎年春がちゃんときて花が開いて嬉しいよーな なんかさぁ ほら同じだよねぇ。

 

いや、
それよりワタシの健康の為に寝ねくちゃ。
おやすみぃ〜(ぁぁ、ホント眠たい)。

 

……続くわぁ〜。

カラスキセワタガイ よぉーけ います

フレリトゲアメフラシ これも ころころいます

 

 

はるの 小さいものたち 07/02/25 (日)

殿かもしれないけど ヒメイカ

山口市のスーパーFUJIでは、今 鮮魚コーナーでしろうおが売られています。
それが、ビニール袋に汐ごと入れて活かして売ってるのじゃなくって、釜揚にして売っている。だからちょっと大きめのシラスみたい。

早速買って帰り、卵とじにしたけど シラスより大きい分 食べ応えが(微妙に)あるよーで素朴に美味しかった。

ふむ……。
活かして売る←にこだわって販売するのが大変なのかなぁ。しかし、実際には 一匹ニ匹ならまだしも、何匹も詰め込まれた袋売りを買って帰って、
「昨日さぁ、俺んちさぁ、しろうおを ぴちぴちぴちぴち踊り食ったよーっ」←ての、そんなに聞かないから、潔く加熱加工して売るのが正解なのかもしれない。翌日も売れるし。

ちなみに しろうおの横にいかなごの釜揚も売っているんだけど、いかなごサイズになると、あぁ 活かしててなくて良かった……なんて胸を撫で下ろしたりもする。
釣りをしない私はね、持ち帰って命を絶つって なんとなく嬉しい作業じゃないのですよ。

食べたこと無いけど、生きたドジョウを豆腐と一緒に鍋に入れ、「熱いー熱いー!」と苦しみ悶えるドジョウが豆腐に潜り込んだ挙句、豆腐入りドジョウとして成仏したってのを食べるという、地獄鍋ってものに至るとですね、もう 狂ってる 変態ーー!としか思えません。

あれ なんでこんな話になっとるんやろ。

アマモはみ〜んな 元気で〜す


さて、しろうおよりも 更に小さなヒメイカがアマモ場にいました。イカの赤ちゃん?なんて思える小ささなんだけど、しろうおと同じく このサイズですっかりオトナ。
こんなもん見つけると、<まくろれんず>ってものが欲しくなります。でも、動画撮りつつ写真も撮りたいワタクシは、いちいち付け外ししなくちゃいけない小道具は きっと邪魔になったり、海に落っことしたりするだろーな…って事で買わないの。人が持ってると、むらむら欲しくなるけど むらむらとガマンする。


で、気合でヒメイカ撮りました(普通種)。
一緒に潜られた方は、気合のポーズを見たみたいです。
アマモから離れて泳ぐ様子も動画で撮りました。 脚を上に振り上げているのは いっぱしに威嚇してるのですかね?ヒメイカって小さいくせに肝は大きいんですね。

ダイバーなら見慣れたイキモノですが、撮ったのでUP。
じゃ〜ん!ヒメイカの遊泳っ…てか、よく泳いでるんで ふつーの姿なんだけど どーぞご覧下さい。

でね、今日PCで調べていたら出てきたんだけど、ヒメイカってアマモなんかに ねちょ〜っと産卵するんですね。
ヤリイカ、アオリイカ、ハナイカ、コウイカ……いろんなイカが卵を産んでいるけれど、そーか 小さいけどオトナのヒメイカ、君も卵を産むんだよね。なんで気が付かなかったんだろう。
いつの日か、ワタシは君の卵に逢えるかな。
あぁ、益々 アマモ場から目が離せないっ。

……続く

枯れたアマモの先で休憩 楽しそうに見える こんな事やってみたい…

 

さらさら ゆくよ 07/02/23 (金)

(素魚)しろうお 産卵の為、川へと向うのです

ぼけぼけ写真でナンですが、海の中で肉眼で見ても、は??? いやいるよ!でも?あぁいるよ!……ってな感じでね、かなりしろうお目にならないと見えません。
山口県萩市辺りでは、早春になると海に近い川辺りでは、船に四つ手網ってのが吊るされて、産卵の為遡上するしろうおを掬い取る漁があります。
萩で暮らしていた頃は、こうして川で獲ってるし、スーパーでは売ってるしで 本当によく見掛けたもんです。

で、獲るからには食べるんだけど、大抵ビニール袋の中に海水ごとしろうおが入ってて、中で右往左往して生きているのね。で、活かすにこだわってるだけあって、一番エライ食べ方が踊り食いになる。ぽん酢に入れて しろうおが「痛いわ痛いわ苦しいわ!」と身悶えるところを食べちゃう。
子供を産もうとするしろうおに、いくらなんでもこんな仕打はなかろうと思うような食べ方なのだが南無阿弥陀仏、、、そうなのです。

 

まぁ、兎に角しろうおは早春の風物詩。
風物詩なのに、ダイビングで見るという話しをあまり聞かなんだから、物凄く意外で新鮮だった。
しかし、
地元ダイビングの醍醐味というか、その土地のイキモノの生活の姿に出逢うってのは、なによりも素晴しいことだと思う。ワタクシは、ずっとこーゆーもの等をみていたいと思うよ。
ふつーに その海にいるイキモノこそステキなのだっ。
(素人の持論)。

透明なカラダがつくる海の小川は、まだまだ儚い始まったばかりの春の姿にも見える。そしてそのまま、そっと遡上する川までついてゆきたくなるよ。
春の種(卵)は、とても見えはしないだろうけど。

……続く〜。

タツノオトシゴ 本当はペアでいたのよ〜

 

はるの 小川 07/02/22 (木)

ヒメイカ 小さぁ〜っ

タツノオトシゴ アマモ場に結構暮らしてます

海はもう、好きなとこ入ってって 招いてるよーな べたべた凪。
そして、ワタシは朝から日が暮れるまで、いちにち ずーーーっと須佐三昧(いろいろと)。

あのですね、二月のベエイすごいですよ。今日は春の小川をみたですよ。
一見 何事か解らない青の中、透明なものたちが流れてゆくのです。
しろうおです。
ワタクシ、かつて萩で暮らしていたので しろうお漁やしろうおそのものは この季節見慣れていました。
でもね、海の中でしろうおと出逢ったのは初めてです。

と 言うか、海の中でしろうおの群れを見る←という発想がなかった……。
ひゃぁ………… なんか 凄い!
春の群れだぁあ
産卵の季節を迎え、これから一同 川を目指すのかなぁ。

まだまだ頼りない春のよーに、目の前をどーっと流れてそのうちに、透明な群れは淡く海に溶けてゆきました。
4つ手網漁がある間
(須佐は四つ手網で獲るんじゃないらしいけど)、海の中で春の小川が楽しめますぞ。

……続く。