2007/07 Diving Log

夏の 夜遊び (お誕生日 おめでとう の巻) 07/07/29 (日)

なんで解散してたんだろう。夜に産卵するとは思えないやる気のなさである。
やはりこれは既に一段落ついて、うとうと寝掛けているトコロなのかな?どうなんだろう。群れは程よくバラけてて、岩影でも一匹 二匹 三匹と、少数単位で鈍くゆれている。
うーん。魚ってヤツ等は瞼が無いから起きてるんだか寝ているんだかさっぱり解らない。夜行性のホタテウミヘビなんて、昼間砂地に頭だけ△←こんな感じで出していて、目をむいたままじぃーーっとしてるからダイビングを始めた頃は面白くってたまんなかった。だけど、あれは砂地を布団にして寝入っているのだ。目をぱっくり開けて砂に刺さった姿は、とても<寝姿>とは思えないものだ。

貝殻を背負ったウミウシというものを とっても観たかった うれしぃよぉ

午後8時のネンブツダイ、目はみーーんなぱっくり開いている。そこそこ動きもある。
しかし 寝てる???

寝てるんですか?君たちの人生のクライマックス(恐らく)の あの さ・ん・ら・ん ←は店じまいですかぁーー?

ライトの光りを嫌って群れが散ったのかなぁとかも思ったけど、岩場で肩を寄せ合っているネンブツトリオにライトをぎらぎら中ててみても、トリオが散ったりはしない。だからやはり、群れがバラけているのも、ちっとも求愛行動してないのも、ライトのせいじゃなくって、仕事が終わって疲れて寝てる??

起きてるのか寝てるのか解らんなぁ……。

で、仕方なく(長居したし)闇夜のネンブツ村を離れ、又 まったりまったり光りの無い海をゆく。
途中、卵房から千切れて転がってるアオリイカの卵を見付ける。千切れたアオリイカの卵は三室だけで千切れてて、あー房から離れちゃったんだねぇ 中に赤ちゃんは入っているのかなーってライトを立ててその上に卵をちょんと乗せてみた。うーん イカの赤ちゃん入ってるみたい。でも、生きているのかなーー??ってじろじろしようと思った時

ぴょーーーーーーん♪

はっっっ???

なんだお前はーーーー???

 

ライトの光りに乗せた卵から、アオリイカの赤ちゃん、ぴょーーーーーんと飛び出しました。
嘘でしょーって感じです。もっと ほら なんというか もうちょっと間というか、予告して出てってくださいよ。
うわーうわーうわー!!と真っ黒な海で一人叫ぶワタシ。うわーうわーうわー!!イカの赤ちゃんが生まれたぁぁぁーーー!ちょっと待って 撮らねばーーどこ行ったー?!イカーイカーっ!
アオリイカの赤ちゃん、すっごく一人前のイカでした。おまけに墨まで ぶっっっ!って吐きやがって ちぃさぃ足振り上げて威嚇してるの。すっごぉおぃわー!!!何がって全部全部。
こーんな暗い海に生まれるんだもん 一人前になってから世の中に飛び出なくちゃいけないんだ。ネンブツダイの子供たちも、お父さんの口の中で一人前に泳げるよーになるまで育ててもらうんだわ。
観たくて観たくてたまんないものがたくさんで、なかなか出逢えないけど こーしていきなり出逢ったりもする。
なんかもぉどきどきするよ。

そうそう、ワタシは初めてナイトダイビングをした時も、ヤリイカの赤ちゃんがハッチアウトするのを観ようって潜ったんだ。イカの赤ちゃんは岩場で揺れる卵房から湧くように生まれ続けていた。
そしてその横でヤリイカのペアが産卵までしていた。あれも本当に驚いた。懐かしいなぁ。

ハッチアウトしたばかりのアオリイカの赤ちゃんは、ヒメイカみたいでした。でもヒメイカよりちょっとだけ体つきがしっかりしてるかな?生まれた事にすっかり動揺し、イカもどんどん泳いでゆくから巧い事撮れてません……でも 一応記念としてプチ動画UPしときますー。
ハッチアウトに感激したワタシ的には感動モノなんだけど、特別アクションの無いブレ動画ですからあしからず。

いいんです ブレでもワタシには宝物。嬉しかったなぁ目の前でイカの赤ちゃんが飛び出たよぉぉぉっ。

……つづく(かも)

 

夏の 夜遊び (夜ネンブツは 店じまい?の巻) 07/07/28 (土)

受精した卵を口の中で保護し、稚魚として海原へ飛び出すその日まで保育する。人間として思えば大変奇天烈な口内保育を、ぞろぞろ群れ暮らす超普通種のネンブツダイ等がやっている。ってことは、タイミングさえ合えばこの目で産卵や口内保育や、そして口からのハッチアウトは観ることが出来るのだ。
でも、どうしたらそのタイミングに出逢えるのだろう。

活発な求愛行動を散々眺め、無念のEXをした前回。あの時、海からあがった時刻は午後7時半だった。ふむ……それなら今度は午後7時半にENしちゃろぅ しめしめ いただきーーーー って、含み笑いしつつ日暮れの海面を割ってみる。

するすると海は夜に入れ替わり、えらいまっくろけの海底に到着。この暗がりがペアにいいのかしら?と揉み手擦り手でネンブツダイを探してみると ふむ……暗いですね。

海ー くろいどー ネンブツはおるんかー 一面 くろいどーー!!!おーーおったおった おったけどライト照らしてみても、こりゃ競走馬みたいな狭い視野。群れの状態がさっぱりわからん。
まぁいい。兎に角 ペア、それも きっちりやる気のあるペアを探さなくちゃっっ と、ムキになって暗闇を掻き分けてみた。
あたり前じゃん、見つけなくちゃ!あの無念の午後7時半の続きを観にワタシはやってきたんだもんね。

須佐を照らす月

岩場でまったりしてるネンブツ 寝てるのかもしれん 目ぇ開いたままやから解らんぞーー

ぺぇ〜〜〜 ぁああぁ〜〜〜
ど〜〜こ〜〜ぉ〜〜?

それも 陣痛きてそーな
ぺぇ〜〜ぁあああぁ〜〜

おーい おーい

暗闇を探せば探す程、頭の中には?で膨らんでくる。おかしい ネンブツダイの様子がおかしい。昼間のダイビングで見たネンブツダイ、そしてサンセットで観たネンブツダイ、ワタシの知ってるネンブツダイと ちがーう

どう違うかというと、ふつーに群れてない!

それとなく大雑把に集まってはいるんだけど、魚同士に距離がある。それは群れもそうだし、ペアでもそう。
あんなに楽しそうに寄り添って、ぶるぶるとか つんつんとかしてたペアは、手を離した様に間がある。
それに 何よりも 
全くやる気がない。
群がりをぐるぐる観て回ったけど、求愛行動しているものはどこにもおらなんだよ。
夜に産卵があるのかと期待してたのに、この人たち 夜は店じまいしてふつーに寝てる??

 

夜は一緒にいなくていいんだー ってな感じなんだけど どうなんだろう?それとなく一帯はネンブツ社会体になってるけど、夜ネンブツたちは淋しがりさんじゃないみたいでしたぞ。
夕暮れが夜に入れ替わる時刻そのものが狙い目だったんだろうか?夕暮れと夜を完全に跨ぐ時刻に現場で狙いを定めるべきだった?のっかなーー??←試行錯誤の図

あんなに昼間群れているネンブツが、夜は仕事が終わったみたいに解散してるのが可笑しい。
んで、余計なお世話なんだけど、ペア同士で仲良く岩場なぞに身を沈め求愛の時のよーに寄り添ってさ、腕マクラぁ〜なぞしたりとかさ ほら あの求愛の後なんだしって思うんだけど、はいオワリでーす!ってきっぱり寝てる←みたいな夜ネンブツの潔さって なんか      ……笑える。

とかぁ、なんか ますます意地になりそうですが、須佐ナイトダイビングがこんなに快適で面白いもんだって解ったから、この夏はサンセット&ナイトに嵌るかもしれんぞ って事に至った。この夏は、夜 潜るどー!

……至ったついでに 明日につづく 眠いから。
きーーー 明日は地区の清掃作業じゃぁぁぁっ!

 

夏の 夜遊び 07/07/27 (金)

うおーうおー ミズガイ!はじめてみたぁぁぁーーーすごいよぉぉぉ うわーでかいわぁぁぁーー

サンセットダイビングで見届けられなかったネンブツダイのお産。
あの時、EXは午後7時半だった……ので 今度は7時半から忍び込み、じろじろ見てやろうってな企み。
もぅ ぬふふ化して懐中電灯持ってながいそへGO〜。

久しぶりのナイトダイビング。夕暮れの 薄明かりが海に消えてゆくのを感じつつフィンを動かし進んで行くと、みるみるうちに海は光りを吸い込んで 暗ーく 深ーく 押し黙った。
陽が昇る、そして沈んでゆく。そんな姿を目で追い、時間を肉眼で見るとき、なんて早いのだろうと思う。
面白い。今も、目で見て時間が動いているのが解るぞー。海の中で 夕暮れが夜に入れ替わっている。

 

そーんなナイトダイビング。目的は勿論ネンブツダイ。今度こそは産むかなっ わくわくわくわく。
で、ナイトの感想談、、、はー 明日書きます。だって今夜は早く眠らなくちゃっ お肌に悪いわー。

……つづく(いつものテ)