イカはイカでもこれは又、魚を捕食していたイカとは違う種類のイカの卵のハナシで、ベエイの岩陰に揺れていたイカの卵塊のこと。

夏の日中に産卵されるアオリイカと違って、寒い時期の更に夜中に産卵されるヤリイカの卵塊は、ワタシとしては、しみじみと懐かしい卵塊です。

まだまだ幾本も潜っていない頃、ナイトダイビングをうやりました。物凄く恐ろしかったです。恐ろしくて恐ろしくて、最後とうとう浮上し海面を泳いで戻りました。
そんななのにナイトをやっちゃったのは、卵からイノチが飛び出す姿が見たかったからです。
暗くて寒い海原へ、その夜たくさんのイカの子たちが飛び出してゆきました。飛び出すというか、正確には卵から出て辺りに溜まってる？って感じだったなぁ。

そんで、大変驚いたのは、ハッチアウトを見ている目の前で、更なる卵をヤリイカ夫婦が産み付けており、雄は産卵を守る如く　我々ダイバーに威嚇したのです。イカの感情をはっきりと感じる出来事でしたね。

海のイキモノが　イノチを繋ぐという姿をしっかり見た＜はじまり＞は、この時になります。

産み付けられた卵は、向って左側の方が新しいもののようですね。新しい卵は親イカの肌のようで、房の中の卵も　正にたまご〜って感じ。イカの姿はまだ伺えません。が、右側の卵はほんのり肌色掛っていて、小さな小さな目が見えます。イカっぽい姿もあります。ほとんどのイカは色盲だとのハナシですが、イノチたちの目は、育ちながら半透明の房の中で一体何を見ているのでしょう。

色やら目やら　それぞれのイキモノの心やら、それらは全部解らないことなんだけど、解らないを並べるついでに　もう一つ。なんで卵がむき出しで放置なんですかね。

卵と言えば大抵のものは高栄養で美味……なんだけどー、見事に産みっぱなし。それで全く問題ナシ。
凄いなぁ…なんで？これって海の全員が食べない程　不味いの？それとも毒？イカ毒聞いたことないなぁ…。
タコがイノチを掛けて卵を守り抜いた末、ハッチアウトを果たすのとは大違いです。
兎に角産む！に価値観というか使命感というか、生まれもっての発想があまりにも潔くてスゴイ。親子の間に育児とか介護の関係が０なのも、イカ　お前なんだか格好良すぎーーー　と思ってみたり。
まぁ兎に角、人間目線では　どこまでもイカの心は読めないなぁと思うばかりですね。

わっかんないっす。（誰かさん風で）全然　海のイキモノの空気が読めない。
でも、ま　つまりワタシって陸地でも？ええ　そのとおりだよ〜っ（いやじゃのぉ　……オノレが）。

……つづく　っす。

ええ、全く気がつきませんでした。
ただイカがぼさーっといるぞ　って、、、その程度に思っていたんですよ。
なんだかイカ手（足？）を振りかざしているな　とは思いましたよ。だけどイカ心は読めなかったです。

この写真を撮った直後、イカはにょーーーって手を伸ばして魚を捕らえた……らしいです。
があ、この写真がえらく黒く写ったんで、なんだなんだ　こりゃダメじゃんってカメラの設定をね、ワタクシはいじってましてねぇ、肝心要のツボのツボ　イカの捕食シーンを逃したのさあ。というか見てもない。
設定変えてイカはぁ？ってカメラを向けたら　おやま　なんかイカの面が変わってる？？
何持ってるん？どしたん　それ？……って感じ。マヌケやんかワタシ。

人生　そんなもん　そんなもん。

はぁ……　年末ジャンボ、結果をまだ確かめてないんですが、こんなんじゃ見るまでもなくスカだろーなー。
ツイてない星の下にワタシは生きているのだあ。運の花はワタシの行く道に咲いていないのだあ。
と、スカ女はね　凍てつく海で骨の髄まで震えましたの。おほほほほ……

……つづくさあ〜