2008/02 Diving Log

こんにちは いつもいる君 4 08/03/09 (日)

ウミヒルモの葉はとっても薄い 弱ってるように見えるけど 新しい芽がちゃんと伸びている

更にハナシは海藻じゃなくて草。海に生きている草のウミヒルモ。
いつもいつもいるもんだから、その存在はチャガラのよーに特別感が全くないんだけど、春を迎えてどうなったかと覗き込んでみたりする。
とー…おぉ♪ちゃんと芽が伸びているね。アマモもちゃんと芽吹いてて、道端の草のよーに揺れている。

いつもいる君たち 春がきたね。

そしてもう一つ、私が個人的に大変好きなホソエガサ。
これは草じゃなくて藻らしいんだけど、須佐で潜るようになってから、いつもいつも必ず貝の欠片に乗っているこの子らは一体なんだろうなーと思ってました。で、ある時ウミヒルモを調べていて、その子の名前を知ったです。それがこの <ホソエガサ>。ベエイにはこれがあっちにこっちに暮らしてます。
どんなかってーと、揺れる傘は素朴で愛らしく……超地味……。

所が驚いたことに そのホソエガサを調べていると ???
このあっちにもこっちにも揺れ暮らしているホソエガサが
<環境省レッドデータブックでは絶滅危惧T類に指定されており、その生息地の保護が強く求められています>←ですって?

傘が真に愛らしい

おぉ ホソエガサの枯れた姿はっけーん

もっと小さい芽が乗った貝もあったんだけど 小さすぎてなんなんだかわからん…… のでこの写真にした

7/6/28 撮影 ホソエガサ

8/2/28 枯れたもの???

8/2/28 貝の上に芽が出たもの

Webで検索して調べた限りでは、能登半島や京都、熊本、そして沖縄で生息してるんだけど、絶滅しそうな生物?……へぇ……この藻たちって、須佐にぞろぞろぞろぞろ生えてますがな。
いつもいつもいるものだから、誰一人この藻たちを珍しがることもありませんし。

冬の間は枯れていたようで(多分)、その姿を見掛けなかったのですが、今は春が来て ウミヒルモの芽が姿を見せている横で、貝の上に産毛のよーなホソエガサの子たちが伸びてますよー。

右の写真も昨年6月のホソエガサです。
実際見ると、もっともっと……地味ーです。

貝に依存して暮らしているって事らしいので、当たり前っちゃ〜当たり前なんですが、必ず貝の欠片や貝殻に乗っかってます。ちょこんと摘まむと貝殻ごと持ち上がり、ぉやまぁ なんて頼りない生き方。こんなんでエエんかいなと思う…けど、右に左にごろごろごろごろ暮らしてるんで、この人たちってのは、これでいいんだろーなぁーって感じ。 そんな具合なんで絶滅危惧種ってのが不思議ですが、ホソエガサが揺れ、しろうおがやって来る(通年は)いい海だってことなんでしょーねぇ。

次の潜水はいつになるかわからないけど、これからアマモも伸び そして又 白い花が咲くんだろうと思うと楽しみでたまりません。

地味です 超超地味ーーーです

追文(3/14)

この後の潜水で、ホソエガサの芽とばかり思っていたものが更に伸びていて ?は? と思い解ったのですがー、、、青海苔でしたっっっ!ホソエガサみたいに貝に伸びていたので間違えました。へへへ。ホソエガサはまだこの時期見当たらなかったですー。いつ芽らしいものが出るか引き続き観察しまーす。

 

こんにちは いつもいる君 08/03/05 (水)

…と まぁ、チャガラの腹鰭から<しろうお>のハナシになります。
腹の鰭が<吸盤>とは実際手にとりジロジロすると 
どんな具合に<吸盤>なのかを確かめたくてスーパーへ向うんですが、はて?通年この時期にはビニール袋に空気と海水ごと入れられて売られている<しろうお>が……ない……??おっかしぃなぁ。
まぁいいや 今日は休日だし漁場の萩まで行ってみよう。と、黄砂まみれになりながら車を転がしました。

山口から萩まで車で約一時。到着すると お♪四つ手網漁の船みっけ。

風物詩なんだけど 萩に暮らしていた頃は珍しくなかった

川に四つ手が浸けてあったけど……無人だったから 単に浸かっていただけ だと思う(今日の場合)

仕掛けは見ての通り。網を張っているのは竹ね。

 こーして網を川に下ろし集まった所を引き上げる。

 プラスチックバージョン

 木製バージョン

台所用品バージョン 

こんなのや……

こんなのや……

こんなの(手製?)で掬う。

萩にいた頃見てたですが、網をぽんぽんぽんと柄杓で叩くと 網に乗ったしろうおが あっあっあっ…と中央に集まる。んで、それを掬ってたですね。トランポリンみたいな感じ。

並ぶよ並ぶ 四つ手網の船

今日は漁オワリなのぉ?

しかし……なんとなく違和感がある。

漁をしていない。

見上げる空は青いけど 黄色い……黄砂だもの

萩の魚市場

おかしいのは気のせい?

今時分、しろうおは最盛期だと思っていたのだけど?

萩に暮らしてしろうお漁はふつーに見てた光景なんだけど、漁に詳しいワケではないし、とりあえず<しろうお>を買って帰ろうと思って<萩しーまーと>にゆきました。が、あれ?しろうおがいない。不思議に思ってお店のお兄さんに尋ねると
「今年しろうおがいないんですよー!先日の(3/2)しろうおまつり(毎年ある)でも、しろうおが無くてねぇーまつり用のしろうおもやっと集めたって感じでねぇー、今年はいないんですよぉぉぉ。」

だって。

えええええええええ そうなん?須佐のベエイでしろうおに出逢わなかったのはそんなワケだったかと驚き
「ない?ないんですかっっっ?」と更に尋ねると、
「市場にも出ないですからねぇ、萩産のものは今 無いと思いますよぉ。」
とお兄さんはハナシを〆ました。
あぁ なんてことだ。そうか 年によって当たり外れがあるものなのだ。そうだったのだ。
急に脱力しつつも 僅かな望みを託し、よろよろと萩市内のスーパーへ。
しかしというか、やはりというか売ってません。市場に出ないものはスーパーにあろう筈が無いのだ。
いやはやワタシとしてはもう鮮魚コーナーのシラスを見ても<しろうお>、ところてんを見ても<しろうお>に見える。ダメだ幻覚ばかりだ。売れ残る程あるときは買わなかったのに、今年に限って無いなんてワタシはつくづく運がない。いやじゃのぉ運の無い星の下。

ココロ空っぽの帰路。虚ろなワタシ。
目の前に降っている黄砂まみれの泥雨や泥雪が、昨年ベエイで見た<しろうお>の溢れんばかりの群れに 見えて 見えて 見えすぎて仕方がありませんでした。

写真を撮るのが上手な人が撮ったら もっといい写真が撮れ鵜とおもうよー 私はカメラの扱いわかんないー

写真は昨年ベエイで出会ったしろうお一族 半透明の群れは溢れんばかりでしたよん(一見見難いけど)

……ふぅ でも つづく

 

こんにちは いつもいる君 3 08/03/02 (日)

チャガラ潜水だったんですが、あっちこっちにウミウシが歩き回ってましたのでいちおう。 

キヌハダさん

ちいさい ちいさい ユビウミウシ

フジエラミノウミウシ

キイロウミコチョウさんは 相変わらずうじゃうじゃいます

ウミウシにも四季を感じるよーになった。
きっと世間一般では通用しない季節感だろうなぁ。こうして着々とまにあぁ〜化してゆくのだ きっと。

シロイバラ ……ですよね?

わたくし フジエラさんとは初対面でした

そうそう、密かに楽しみにしていた我が海の春の風物詩<しろうお>は、見当たりませんでした。
というか、チャガラゾーンにしか行かなかったから(ほとんど移動してない)出逢わなかったのかもね。

で、今 気が付いたんだけど<しろうお>ってハゼじゃん。よく似てそうな<シラウオ>は鮭とか鱒たちになるんだよね。いや、そんな事はどうでもいいんだけど ハゼだよハゼ <しろうお>はハゼ。って事はチャガラのよーな吸盤腹鰭パーツを持っているのだーっっっ きゃー。

「ダイバーのくせにイキモノを獲ったらしい」「なーんて非常識なっ!」←の汚名を着る事もなく、天下のスーパー等でその身柄をゲットし、吸盤腹鰭を我が手にとってじろじろできるじゃないか。
釣りをしないワタシとしては、これは又とない機会。

ただ……問題は

<しろうお>の<サイズ>……極小……
吸盤が確かに吸盤だと確かめ、ちゅぱっとくっつくかどうか、その辺りの確認ができるだろうか。
……いい案だと思ったけど、き 期待 デキナイ……。

アメフラシ一族も よぉけ 飛んでました 個人的に凄く好きなシーン

……つづくさ。

 

こんにちは いつもいる君 2 08/02/29 (金)

私が漠然と見てきたチャガラは、ただ年がら年中<ごっちゃりといる>もの。しかし、改めて思い出せば季節ごとに暮らしぶりが違ってますね。私のアテにならない印象で申せば、夏場の成魚と稚魚時代はきちんと群れている。婚姻色に変わる冬、チャガラゾーンはあるにはあるんだけど、群れぶりが違っててみんな仲良し一緒にいましょーねぇ風では無いゲ。
そのゲ〜ぶりってのが繁殖行動中って事なんだろうな。

ちょろちょろ動いて なかなか撮れないのよお

群れのニュアンスが変わるって辺りは あのネンブツダイを思い出すね。
群れている、だけどよくよく見てみると群れ具合がどうも違う。漠然と見ている間は解らなかった、群れのつくりが均一じゃない。どうやら口に卵を持ったオスばかりの群れがいたり(雌今来ないでね群れ)、群れの外にペアばかりの群れゾーンが出来ていたり(ホントにペアばっかり等間隔にいて笑っちゃう)。ネンブツ的立場のネンブツ目でみると、群れの質の違いは一目瞭然で群れの具の状態にきっちり理由がある。
チャガラもチャガラ目でじろじろすると、チャガラ心が垣間見えて大変面白いかもしんない。

離れても 又 きっちりこの岩に戻ってじーっとするのです

ちゅぱっつ と 離れている風ではなかった

所で腹鰭だけど、それも同じでチャガラは<中層に浮かび泳いでいるものだ>と思い込んでいたもんで、なんでお腹に<吸盤>が必要なのかわかんなかったですよ。今でもそれは解らないけど、記憶を辿ればチャガラの群れをナイトで見たことがあっただろうか?チャガラ一族は夜は岩の隙間に身を隠し、吸盤を使って身体を固定させて眠っている???いえ これは想像 想像です。

というか…カメラを構える私を恐れず、岩に貼り付いていたチャガラの奥に、若しかしたら卵が産み付けられていたかもしんない。どうだろう?
人間もそうだけど、要らないものなんてカラダに無い。チャガラはその吸盤を何に使っているのかな。
それと、見る限り腹鰭は吸盤状じゃなく、前にスリットが入っている様に見えるんだけど(撮影した写真でも前にスリットが入って見える)、”ハゼ 吸盤状 腹鰭” とかなんかそんなんで検索すると、チャガラの腹鰭が立派な吸盤になっている写真が出てきます。チャガラの腹鰭は紛れも無く ぷっちゅ〜っとくっつく吸盤ですね。
いやはやハゼの腹鰭が吸盤だなんて知らなかったんで、天然吸盤持ちの魚だったんだあ。それがうじゃうじゃ群れて泳いでいるんだあ。なんだかそれって……。あんたたち その気になったら皆くっつくのっ?
急にチャガラの群れが、吸盤の群れに思えたりして……ええ、正直イヤ〜ンです。なんとなく。

……つづく。

 

こんにちは いつもいる君 08/02/28 (木)

腹ヒレが青いから 男の子かなー

二月の海、岩にじっと隠れているのはチャガラさん。
いつもいつも必ずいる君たち、こうしてきちんと顔を見つめたのは初めてですね。こんにちは。

きゃー ヒレだけで岩に掴まってるー

いつも中層に浮かんでいる貴方の、そのお腹のヒレってのがね、ちょっと今回気になったのでワタシは冷たい海の底に貼り付いているよ。だって本当にそのパーツ<吸盤状>なんですか?って思ったんだもん。中層に浮かんで暮らしている貴方たちに、どうして<吸盤>が必要なのかがわからない。
ワタシは今まで貴方をきちんと見てなかった。
貴方はこうして岩でカラダを休めたりもしてるんだ。腹鰭だけで身体を支えたりもしてるんだ。

いつもいる君たち。
ウミヒルモやアマモやそれからもっとたくさんの、ワタシの大好きなイキモノ達と伴に、じろじろじろと今後ワタクシの視線で眺めさせて頂くことにします。それにしてもちょろちょろと動き、タイムラグの付録付きデジカメでは腹が立つほど撮り難い。冷たい海で きーっ きいいーーっつ!ばっかりよ。山ほどシャッター切ったのに、それの殆どがボケの山。きいぃぃーーっつ!
……しかしまぁ 今後どうぞヨロシクね。

……つづく。