すると、どうもこれは卵じゃなくてヤドカリに寄生してるフクロムシだろうと、、、、、、そんな話し。
フクロムシってものを良くは存じてませんけど、確か随分前にTVの動物番組で観た事があります。カニさんらのお子さんをつくる部分に寄生して、我等は卵だよーと思わせることで生きるモノどもので、雄に寄生すると アナタは雌だよーと思わせるチカラすら持ち、雄カニは栄養分を吸われつつ すっかり雌のココロで寄生虫を大事に育てるんだそうな。赤ん坊のフリして栄養を吸い取るってのは随分道理から外れている気がしますけど、どうやって雄をオカマ化させてるのか、その能力(?)は全く物凄いことなんで、フクロムシから”究極の雌”となり育児に専念してしまう薬ってのが出来やしませんかね?
出来たらスゴイですよ 年金問題救えますし。
生物の意味の部分を操作して生命を持つなんて、フクロムシの罪は重いなぁと思いながら、しかし考えてみるとフクロムシは自ら企んだワケでなく、ただ そういうふうに出来ているもので、これも自然の一つ。罪などどこにもないですね。でも、いややなぁと寄生生物に対する不快感ってのも、生物である自分として正常な反応(?)だと思ってますし、この手段と結果も生理的に受け付けません。私に寄生はしなくても、きっとフクロムシさんを一生好きになりませんね。更にそのグロさ故、覚えたくはないけど その名を忘れる事も無かろうとも思いますー。
お互いが何か利益を得ているか、一方的な危害かで共生か寄生かが決まるんでしょうが(多分)、フクロムシは何も与えてないんですかね?寄生手段として相手に思考と行動を与えてますよね?宿主側としては不幸な方向なんだけど、寄生側としてはあまりにも見事な結果ですよね。
唐突ですが、星新一のショートショートだったと思います。既に人として活動していない人間の脳味噌のみを、なにやら液体に浸けていると、その脳は幸福だった時の思い出の中で過ごしているってのをね、読んだことがあるんですよね。健康な状態の人間しかイメージしないでこの話を読むと、大変不愉快なんだけど、こんな事が出来るなら物凄くたくさんの、もう喘ぎと苦しさしか知らず不幸を生きているお年寄りの脳味噌たちを、どうかその液体に浸けて下さい…とね、本気で思う事があります。
他所様の繁殖を阻害するフクロムシの寄生は好きじゃないけど、雄を雌化して養育するココロにさせるチカラは、寄生されたカニやヤドカリの頭をどんな世界にさせてるんですかね?なんて思うんですよね。客観的に宿主を大変不幸だと思いつつ、思考と行動を変えるチカラって辺り知り、それはいかなるものなのか どんな具合なのか知り得るものなら知りたいとも思いますー(無理だろうな…寄生されるのはやっぱりイヤだし…)。
……つづく(?) |