2008/06/15

やまぐちのうみ 4 08/06/26 (木)

潜ってて、座間味抜け切らない目の奥が、目の前に広がる須佐の海と南の海の違いを納得している。

海が違うってのは、前回同様 色の違はどうしてか?にえらく疑問を持ったのと似たようなもんですけど、一帯の色使いや造作が どうしてここまで違うものなのか。そして辺りの色のみならず 生きているものたちの姿や柄までが極端に派手であることに納得できません。色彩強い南では、派手な方が目立たない……と、誰かいいました んが、実際目の前で見てどうですか。
きっちり奴らは
目立ってますよねぇ?!

……さて

須佐の海はいつも以上に濁って薄暗く、身なりにこだわらない素朴な生活が海の底にあるよーです。環境と伴に生きるな生活ってな、こだわりの一つとして価値高ゲ素朴発想が、なんだかこの頃ありますけどね、ここじゃそれを生物たちがふつーにやっている。

そもそも そりゃ当たり前っちゃ〜当たり前。
そしてそれは 当然ながら…どう贔屓目にみても一時のファッション感覚とは掛け離れた・地・味。
豊・か・な・地・味。

私はね、この海を喰らってきたんだね。ごちそうさま。お腹を満たして暮らしてきたのは海のものばかりじゃないけれど、海だろうが陸だろうが詰まる所同じこと。なんだかこれって地元偏愛者風ですね。そんなじゃないんですけどね。
何方様も自分の傍にあるものを特別に思ってるとおもいますよ。他所がよくても、他に同じよーなものがたくさんあっても、手にしてるもんが手にしたものの特別でしょ。自分と関わってますからね。ふるさとも、暮らしてきた土地も、その足跡は気に食わなくても変わらないですから、キライにならず面倒くさい身のまわりを愛でてたいもんです。

このひとたちも 年がら年中 うじゃうじゃうじゃ

うじゃうじゃ集まっていたと思ったら こんな結果

で、地味潜水Logはこれで区切をりつけますが、須佐<ながいそ>からエグジットする時、貝砂と石砂が混じった砂紋……とうか もう野菜でも植えたくなるよーな畝(ウネ)を、ぐわっし! ぐわっし!と手を掛けて進んでみたりとか そんな遊びをしてみつつ、私はこのLogの前に 先だって行った石見銀山の途中で立ち寄った琴ヶ浜の砂浜のオハナシも、是非とも書かなくちゃっ(趣味だもの♪)と思ったりしたの。

生物由来とは又一味違う 花崗岩由来のクリスタルな浜辺。
それは南には無い砂色の白。美浜の鳴き砂ハナシです。きききのき♪

……そうしてハナシは <海や水辺あそび>につづくのでした。

 

やまぐちのうみ 3 08/06/23 (月)

よーぎょ よーぎょ

幼魚で思い出したんだけど、須佐で潜るよーになったのは初夏頃だったので 丁度今時分。幼魚の季節だったと思います。
深まてかたにエントリーするとカワハギの幼魚が群れてましてね、おー♪って思いましたね。カワハギってのも超々普通種で、わざわざ<しゃしん>を撮る人もあまりいませんが、あのJrどものミニチュアぶりってのは も〜っのすごく可愛いです。

どっかに写真がある筈だから探したら出てくるだろうけど、機会があれば綺麗に撮り直したいです。須佐の海はこの度とーっても濁ってましたが、そもそもそれはヨゴレ水なんかじゃありません。須佐は山口の海の中でもぴかぴかの海で、空が澄むよーに海の濁りが抜ける時、カワハギの子供たちの四角に切り撒いた紙吹雪姿が見られます。須佐で潜る人は、あのカワハギ吹雪チラチラチラ……を見てますよねぇ。カワハギJrはソロも可愛いけど、軍団がやっぱりエエもんです。

そもそも普通種なんで、当たり前にいる当たり前の子供たちが群れ遊んでいても、通りすがりの地味ぃ〜な背景かもしれません。しかし、道端に咲く野花と同じで、意識して見ていなくても、私たちはどこかで四季を感じていると そんな風に思うんですよね。
当たり前が当たり前にあり、それが繰り返し生まれる子供たちであるってのはなんともいいことです〜…と、私は思ってます。

んで、唐突ながら季節を問わず(多分)岩なんかに当たり前のよーにくっついて暮らしているウミシダさん。
大きなものはインパクト強く目を惹きますが、今回も泳いでいたんで おおおおおお……っ!

この人たちは人間の頭ではどう見ても海藻。それが、何を思うのか時々泳いだり歩き出して動物らしい振る舞いを見せ驚きます。意外だわーと思うのは人間の勝手なんで、ぃぇぃぇ文句ありません、すみませんすみませんお宅は動物さんでしたね 忘れてましたって感じで はい。
すみませんですが、実際動物にまずありがちの目や頭が無く、失礼ながら知恵も無さそうなんですけど、泳いでて もういいやと思った辺りで遊泳を止め、落ちましょうと判断したのかしてないのか 兎に角急に羽子板の羽の様に両手(???)たちを上に伸ばして落下、そして一見ヤル気0の姿で着底完了するって行動はですね、何度見てもこの方々の世界観はどうなってるんだろうと思ってしまいます。

血走った君がすきだ

思っても、そして解っても なんにもならんのですけどね。
ちゅーか、ウミシダのJrってのはどこにどういるんですかね?種類の違いで小さいの大きいのは見掛けるんだけど、これのお子さんたちを見たことはないですねぇ?ダンゴ虫やカマキリの子供みたいに、うじゃうじゃウミシダJrがいたら驚くでしょーねぇ……。

……地味ハナシはつづく。

 

やまぐちのうみ 2 08/06/22 (日)

ガキは兎に角 浮かんで集まる

チャガラまみれなのです

改めて見てみると、海藻色のイキモノですね。海藻の海だから当然ですが、なるほどね……って感じ。
しかしまぁ、その海藻の海はいつも以上濁って見え辛かったんですが、オチビさんたちが濁りと伴にごっちゃりとね、あちこち中層で集まってらっしゃる。地味な超普通腫の幼魚たちですが、田舎の子もそれはそれで大変かわいいものです。ただでさえミニチュアの姿が ぐりぐりしたい程愛らしく、同じ面々が集まっているのも 、もぅもぅ たまんなぃっ。
これだけおソロだけど、それでも一人一人というか 一匹一匹なのよねぇ?

そう、メリベも やっぱり動画を比べると、二年前半透明メリベと今回のぶっさいく色黒メリベは同じ種類なんでしょね。同じメリベでも個性はあるのよっ ← ってとこかな。

藻の住人

んで、超々地味者のチャガラさんですが、いますよ幼魚軍団。飽きるほどいます。
(注・上の細身のヤツのことではないYO)
大人になるとゴロタでらぶらぶしてますが、おこちゃま時代はやっぱり中層で集合です。濁りのせいにするよーですが、写真
(右上のヤツ)もチャガラなのかなんなのか?だし、動画もチャガラらしい姿が解り難んですがね、これはきっちりチャガラです。チャガラの海におられる方には至って普通の初夏の背景と思います。が、一応、チャ〜坊時代はこんな具合におりますでー の報告としてUPしときます。
アヤシイ記憶では、繁殖まではこんな具合に中層付近でで軍団化しているよーに思うんですけどね。

ログも地味の極みですが つづきます〜。

 

やまぐちのうみ 1 08/06/20 (金)

座間味から戻って直ぐにこの写真というのも どうかな……ですが、メリベぇ〜です。
アングルによってはUPするのに躊躇いを感じましたが、まぁ これなら大丈夫かな?って感じで ええ。

キモイけど 出逢うとうれしい

離れ小島で不便でも、多くの人々が訪れ憧れるおきなわ〜の離島は、我が山口の田舎とじぇんじぇん違って華でした。沖縄で暮らしたことはありませんので実際を存じませんが、他所からチョットお邪魔したものとしては、沖縄は多くの人たちが憧れる海。でー、山口の海は生活する海かなあ。
一切華がないもんね。華はないけど豊かで美味しい。地味で地味で生活感溢れてるねー。

エントリーするゴロタの上にも珊瑚などは当然無く、海から投げ出された海藻がどっさり。それが、絶えず打ち寄せる波の手で、円柱状に丸められ プーンと磯臭くてステキだわ。ヨシヨシこれでいいのだ日本海。
踏み行く海藻ロールには、ぴょんぴょん虫がぴょんぴょんぴょん。ただいまただいま山口の海。
私もぴょんぴょんエントリー。海はきっちり水温20℃、先月の座間味は24℃。冷たい海のダイバーには、うつくしい南の海は色も温度もなんとなく、お風呂の残り湯なのでした(←といいつつ、冷たい海へーきへーきとウエットで長々潜ってお腹を冷冷やし、見事二日間大下痢でした。やっぱり、若くないんだと、体は正直です)。

山口は生物も華はありません。更に、帰ったばかりでこんなモンと逢いました。なんかもう どうしちゃったの?な容姿です。同じ海洋生物でも、南には持て囃されるヤツ等がごまんといるのにね。
傍でだらんと伸びているナマコを思わず撫で、よかったねお前はナマコでいて。と、そんな感じ。

んで、家に戻って撮った動画を観ていたら、今回のメリベの口の中に毛ぇ〜みたいなもんまで見え隠れ。
うーん…以前撮ったメリベはキモイながら半透明で口毛風のパーツは無かったのに、今回のは肉厚で口キモ毛。あんど色黒。これって種類が違うから?かなぁあ?

地味ですが以前撮ったメリベ動画と今回の個体動画、見比べてくださいな。この違いは種類が異なるのか、暮らしている環境で違ってるからなのか 年寄りだったのか、単にぶっさいく個体だったのかどうなのかこうなのか、さっぱりわからないんだけど面白いですメリベさん。

……山口地味Log つづく〜。