2008/08  Diving Log 2

いきてくって な〜に 08/08/29 (金)

イカには職業が 多分ない

イカになりまーす タコにはなりませーん

お盆に生まれたアオリイカの卵塊だそうです。しかし、一週間という時間の中で 卵塊の中では既にイカの子供が形となっています。命が時間と一緒に歩いているの図ですね。

昨夜、職場の人と仕事の話しをしてました。
やりたかった仕事と今がどーなのか とか、なんとなくそんなネタです。
私は絵描きになりたかったので、思惑から逸れに逸れているんですが、経緯はあるにせよ やっぱり願う方向に今がないのは、自分が何もしなかったからだなあと思います。生きている限り人(進路の場合は我が親って人が問題になりがちなんだけど)と関わらず道が進めるワケがなく、渡れなかった橋があるのは、痛い目ツライ目に遭いたくなく、叶えたいといいながら叶えない選択を自分がしていたってのが本当だなと思います。

過ぎた時間は使ったお金とおんなじで、自分が使っちゃってるから戻らない。まあ お金なら働けばどうにかなるけど、月日という時間は戻りようがないですね。戻らないけど やりたいと願っていたことがちっとも何も出来てない。
勝負できない自分……にショゲました。

いや、もっと他にもね。叶わぬ自分を正当化する屁理屈の武装してますね。イカの子のよーに 私 イカになりまーす!ときちんと時間を自分の願う姿に変える素直さがオノレには無い。と、まぁ そんなことです。
夜勤はずっと起きていて、雑談する時間もあるよーなないよーな忙しさなんですが、そんな夜を過ごして朝になり、チョット仮眠してたら外は雨。夏の雨垂れが沁みるー。

ちっともログになりませんが、生まれた命は意志と関係なく時間と伴にが、育つ希望から終わるガッカリまで絶対の制限を約束されているもんなので、せめて今後 もちょっと自分に真面目に素直にいようと思うばかりで はい。海中写真も絵と同じく、データーの形のみで独りよがりしてましたが、思うことあり、あまりヒネタこと考えないで、きっちり人さまにも姿が見えるものにしておこうって思ってるです。繋がるいのちは繁殖のみにあらず。

……夜勤明け ねむねむ@つづく

 

いきものって な〜に 08/08/27 (水)

生まれても生まれても 育ち生まれ続けるということは、その命に取り込まれる命がそれだけあるってことで、海の底に漠々と広がる貝砂の元は、尚 終わること無く湧きあがる。

鰭広げても ダテなのに地味……

穴の中に ハナハゼとダテハゼとエビがどんな具合でおさまっているものなのか はて

ネンブツダイの稚魚の群れは、透明ながら既に無理なく肉眼で見えるサイズで、おおお こどもたちこどもたち こどもたちではないか!と思うけど、これが肉眼で捉えきれない微粒子な命までも見えるなら、おおおおおおお の、おーっ!と海の濃度にひれ伏し、ひれ伏しながら また、おっおおおおおおお おおーっつ!!と伏せた底に広がる貝砂の欠片のその中 更に、芽生える命の宇宙を見るだろうな。多分そうだ。いきものたちは隙間無くいる。

いきものって なんだろう。なんでいきものがいるのだろう。

夏の若チャ

ところで 全く話は変わるんだけど、夏のチャガラも撮りました。撮りながらじろじろしました。
まだまだ黄色の帽子が乗っています。

問題は婚姻色を示すと言われる あの鰭の具合なんでしょうが、以前も書いたよーに(今年3月) 極個人的にはチャー坊の色は、お肌の色に変化があるような(冬チャは灰蝋色)…………そんな印象なんで、もう お前は目がおかしいのじゃないかといわれても、そう思うのですんません。

じろじろしまして思った通りに書きます。
夏を迎えたチャは、赤っぽい…と以前書きました。が、恐らくそれはまだまだガキで、体色がという問題以前に、カラダが出来ていないことによる色合い(?)のように思い直しました。同じ日でも、見る場所で赤いチャと黄色いチャの群れがあります。これも、陽光の加減で内臓や縞模様が目立つか、頭の黄色っぽさが目立つかの違いなんでしょう(多分…)。

そして今。夏の終りです。
チャは子供ながらカラダは大人に近くなっています。私は以前書いたように話題の鰭の色具合よりも 体色に違いがあると感じているので、鰭の色と伴に皮膚の色具合もじろじろしました。そして正直、夏も冬のチャと色そのものは多分…?…同じように見えます。ただ、同じ色使いのままコントラストが強くなってゆく地味な変化なら、今ひとつ記憶不確かなので又冬に意識して比較したいと思います。吸盤状のハラ鰭の♂のものについては、やはり冬に色合いが強いのではとは思いました。ともあれ、鰭の違いを言えば色よりも 鰭を広げるという行為そのものを、夏の明るく正しい青少年チャはあまりしないので、めだたない……とは思います。

で、個人的に冬にチャを見ると おやあ??と思ってしまう肌の色ですが、これももう一度確認したいので冬まで答えが出せません。私は冬チャは灰蝋色だと思ってます。じゃあこれが婚姻の色かと問われても、いやいや…違うんでしょうでも、なんとなぁく灰色だよ?ってなことです。
そして、その肌の違いは カラダが出来ていない初心チャは赤いぞと思っていた様に、夏の蝋色の肌が15歳チャの肌で、冬は30歳の肌になるのでくすんでいるのだった!おお シミだったのかっ!そんなことだったっ……(テンション↓)てなオチかもしれぬので、兎に角 冬の楽しみにとっておきます。はい。

……役にたたぬログ つづきます〜

 

いのちは 続く 2 08/08/25 (月)

お馴染み ホバーリングしながら狙う ミノカサゴ捕食のポーズ

目の前に溢れているのは、あの親たちが大事にオノレの口の中で育てた<稚魚@ネンブツダイ>だろう と、思うのです。

ごっちゃり ごっちゃり みんな生命

半透明の子供たちは、魚のかたちをした まだ原始的なものにみえます。しかし、捕食者としての立ち位置にあるミノカサゴが、この無抵抗な命たちを片っ端から食べて行かないのは何故か。カラダを立て何を選択しているのか、或いは躊躇いがあるのか。いやいや そんな事はなかろうが、悠長なミノカサゴ心は うーむさっぱり解らん。
野生生物が捕食する気持ちになりながら、満ち足りた食卓で箸を持て余しているとは思えないのだけど。

更に、溢れんばかりの稚魚たち。
魚が群れる理屈はあるようだけど、命奪う捕食者を迎え入れ 群れの形を変えながら、しかし全体で逃げようとはしていない。なんでだろう。自分が消えてしまうのに、全くこいつら幼すぎて知恵がなく、逃げる手立てを知らないんだ。

と、思っていた大間違い。

まだ 動けるよーになった卵 と思いきや きちんと意志ある魚の姿さんたち

命が繋がるということは同種間だけのことじゃないんだわ。
命が繋がることは、繁殖だけのことじゃなくて、こーゆーことでも多分ある。影響し合うもの全てが繋ぎあっているってのがほんとうなんだろうな。
と、そう思ったのよ あまりにも平和で鮮烈で しかし不幸の匂いのない食卓だったもんで。

……つづくの@ぼちぼちと

 

いのちは 続く 08/08/24 (日)

誰が教えるわけでもなく なんで揃って保育するのか?

元気にやってますか。私は元気ですよ。
ただ考えていないでも 頭のどっかが考えていているような、なんかそんな感じです。

さて ネンブツダイ。
先日潜ったネタは盛りだくさんあるんですが、好きなだけ潜って撮ってもいいよ〜なダイビングで うへうへと撮影した写真を一枚一枚眺めていると、やっぱりね どうしてもネンブツダイに戻ります。
私としては 親ココロの基本のキのよーなんだもん。

そいういう生き方しか 知らないといえばそれまで。

しかし、そういうふうに 出来ているのはどうしてか。
というか、生物のどなた様も 例え手段は様々でも基本はこーゆーことだと思ってしまうので、この姿に自然と目が止まってしまうんですよ。

口内保育図。
ダイバーならもう、すっかり見飽きて見飽きてゲロゲ〜ロ。
だけど、ネンブツダイ お前のことだいすきだよ。

……つづく(というか 始まる)