2008/11  Diving Log Zamami 3

クジラー クジラー 08/12/09 (火)

自宅にいる時間が少なくて、なかなかPCに向えません。沖縄に行ったときの気持ちが時間と伴に感動から思い出に変わっていくのは仕方がないですね。あれから一ヶ月。季節は12月を迎え、すっかり寒く寒くなりました。そう12月です12月。
12月と言えばそう、今頃から3月まで、慶良間にはクジラがやって来る季節になるみたいです。

今回お世話になった民宿の食堂で、冬場 出産育児にやって来るクジラのビデオを観ました。ホエールウオチングです。民宿の方の説明では、クジラが見られる確立はかなり高くほぼ見られる……んだそうです。というのも、座間味の高台で朝からクジラをじろじろ探し、無線でどこにいるぞここにいるぞと情報を出しているそーで、船を適当に出してから探すんじゃない。いる場所を聞いてそこに船を運ぶから見られるんですよ〜……とのこと。なるほどね。

座間味 高月山公園から

そのホエールウオッチング。遠目でクジラのしっぽチラ見じゃないの?と思いきや、払っても払ってもやって来るベエイの犬カサゴのよーに、船にまとわり付く犬クジラ。ナデナデ出来る近さで、ええ?なんで?な感じ。クジラも人間ウオッチングしたりするそうです。兎に角ホントに見れる?こんなに見れるの?うへへへへ←なビデオでした。

で、あのよくテレビや映画で見られる ばっああぁぁ〜〜〜んっっつ!!水飛沫爆裂のブリーチング(?)とかいうやつ、うわーうわーほんとにほんとにやるんだああ!!な水芸ですごい。(ウオッチング客の歓喜の叫びも大変スゴイ……)。こんなビデオ観せられたら、冬に慶良間に行かねばならんと思います。

どうして慶良間でクジラがお産なのか〜?の質問にもばしばし答えてくれて、気持ち↑↑でした。そんで、やはり山口人として思うに、このお産クジラは北から下り、日本海側経由なら山口の沿岸も通過しただろう。それはかつて捕鯨対照となったものだ。山口長門で捕らわれたなら、クジラのお腹のその胎児は青海島の鯨墓に埋葬されたりしたのだ。鯨一体で七瀬潤うとよばれたものが、どうしてここ座間味では食べられなかったのか?青海島での捕鯨なぞ、大掛かりな捕鯨船じゃなく、古式捕鯨、つまり船を出して寄ってたかって殺したものだ。きっとそれは人間が捕食者である姿だっただろう。沖縄の人はそれをやらなかった?なんで?

……ビデオのクジラは大変素晴しかったけど、そんなことばかり考えてました。食べなかった理由をチラ質問したけど、そこはあまり納得する答えを聞かなかったよーに思います。クジラに感動するビデオを他のお客さんと観ながら、どうして食べなかった?食べなかった?としつこく聞くのも躊躇いましたし。

慶良間 阿嘉島の慶留間に通じる橋

私は山口県下関市生まれで育ったのも下関市。ここも捕鯨の基地だったから、幼稚園時代は下関水族館(昔のやつ)のクジラ館の絵を遠足度に描きました。クジラは美味しくて生活の役に立つスバラシイものだと教えられ、クジラは捨てるところが全くないものだと大人の口は話してました。そんな事は私はよーく覚えているのです。市場にはクジラがあって(勿論クジラばっかじゃないよ)夕食にもクジラが出たり出なかったり。あ、この場合のクジラは給食に出たクジラの竜田揚げでも、マルハのクジラの大和煮でもないですからね。
おざなりクジラ加工品でなく、もっと生々しいちゃんとしたクジラの肉のことです。市場にはそれがブロックでガラスケースに入っていました。知っている人は知ってる筈です。

まあ、いいんですけど クジラは南氷洋なんかから だだだーーっと下って慶良間到着。うーっと産気づいて子供さんを産み育てるということ。今度は冬、真冬に来なくちゃいけませんね。
こんなん考えていると 生物の中に 生物のひとつとして人がいるって素直〜に思え実にたのしい。んで、クジラは見たい。見たいしそして、人という生物として「クジラはやっぱり食べ物だ」←と思ってます。私はね。

……つづく。

 

学校の前にきたー (歩けば突当るし) 08/12/04 (木)

座間味村立幼小中学校

座間味の路地

座間味村は幼小中学校併設の様だけど、生徒数はどのくらいなんかな。旦那の赴任地は離島じゃないからか 、小学校のみで生徒数40人ね。中学校は隣の村になります。昔は(今の高齢者が小学生の時代)小学校の児童数は500人あったというから、過疎化に加えて子供を産まなくなるとこんな事なんだなぁなんて感じます。座間味に高校は島にないのは山口でも同じ。山口の大島や見島の子は高校は親と離れてますもん。高校生くらいで家を離れるってのは、いくら傍から屁理屈言われても、家族の心配は余りありる事です。

小学校に興味があったので、植えモノとか小道具とか見たかったけど、小学校中学校の敷地に部外者が(しかもカメラ持って)侵入するのは犯罪臭がある行動のよーで、門の辺りまでにしときました。

古座間味ビーチに架かる虹 よく見ると二重ですぞー

そうそう、訪れた11月は座間味ファン感謝月間で土曜日の夜 毎週お祭りがあったらしいです。
ダイバーが多い週末を避けたくて土曜日は帰路に着いた私は、お祭りを今回観てません。しかし最初の年は座間味まつりを阿嘉島で楽しみました。そして異文化地域のまつりってのは、観るものだなぁと思ったです。

と、同時に今年から旦那赴任地で学校行事を拝見する事があるんだけど、この規模だと学校行事は祭りです(多分)。それも凄く面白い(いろんな意味で)。少人数故、学校なのに学校の持つ集団の緊張感が…………ない。しかし、思わぬところに指導が行き届いているのか、凄い芸をやってくれたりもする。他所じゃあ絶対見られない。これは凄い!おおおおおおーと思っても、今度はギャラリーが…………内輪しかいない。大変惜しい。

運動会なんて、全体的にヤル気〜のない走りや体操、なぁなぁの応援と、すんげぇ芸の高い団体競技の混在ぶりが可笑しくてたまらんかった。比べても披露の目的がぜんぜん違うから仕方がないんだけど、沖縄離島大観光地 座間味ファン感謝祭で披露された子供の踊りの動画を観て(座間味村役場のHPから観れます)、内々だけの祭りじゃ馴れ合って駄目なんかなぁ、見知らぬその他大勢に披露する緊張感って大切なんかなぁ。余計なお世話だけど、踊る子供の動きと動作表情にある 子供らしい緊張感に、そんなこと思いました〜。

……つづく

 

沖縄にきたー (来てるのに) 08/12/02 (火)

ああ また 来たよーと思った

UPする写真が未だ用意できてない為でもあるけど、今回は陸地ネタばっかりになるかも。
海の中でも陸地の心配してたから、海の印象がちょっと薄いんですよ……。

沖縄ってところに、私は行ったことがありませんでした。昨年初めて訪れて、なるほど人が沖縄沖縄と嬉しそうに話す気持ちや、大枚叩いてせっせと旅支度をする楽しさが解るよーな気がしました。旅行はどこでも、自分が暮らしている場所と何かが違うことを感じます。地域の違和は旅の楽しさです。沖縄はそこがおもいっきり、ちゃんと違っている。向きを変えて北海道を思い出すと……と言っても、北海道も一度きりですが、あそこもきっちり違って面白かったですね。しかし、寒いとこより あったかいとこがいい。極端と極端を比べてどっちがいい?ってのも滑稽ですが、暮らせと言われたら、暑いのが苦手な私でも南方を選択しますね。

ともあれ沖縄初心者の私が、沖縄を紹介したワケです。で、自分の沖縄の印象がどこにあるのか、薦めている自分で再確認もしましたね。福岡空港経由の私は、可笑しなことに那覇はまだ博多の延長の意識があって、なんというか<沖縄序曲>?那覇はきっちり沖縄!(当然)なんだけどー、私の沖縄は慶良間で、慶良間の海に向い、阿嘉島の青を見て、そして座間味の港に着いて「あー沖縄に来た〜♪」……って思った。

泊まった民宿の前は バナナが茂る

民宿の庭先には売れたバナナ とって食べていいよーっていうから食べました

今回は、波の為一日目は本島泊。那覇から車を転がして北上までしてんのに、慶良間でやっと沖縄に来たと思える。那覇は既に南国をそこかしこに感じるんだけど、街中ってのは結構どっこも似ちゃってるのかもしれないね。沖縄自動車道北上、那覇市内運転程度じゃ異地域感が薄く、柿の木の如く生えているパパイヤと、座間味の家々のコンクリート壁、そして雑草、その絵でやっと脳味噌が納得したみたいです。

私が行き来している旦那の赴任先(山口極上の田舎)もそうなんですが、土に生えているものはどうにもできんのです。植物ってのは優しゲに思えて大間違いな生物で、勢い持てばモンスター。その土地のものが刈っても耕しても土そのものが生きていて、どうやっても芽を吹いてくる。加えて虫!虫の元というか既に具というか、そこにその土地の命があって、それに手を加えて人が共存している感じ。街を感じるとこにはそれが匂わない。本島だって、どっさり南国の植物が生えてるんで、もっと気持ちのゆとりをもって本島散策したらいいのかもしれないです。

座間味の土は以外な程赤黒くって、田舎の土ぃ〜〜で、踏み心地も田舎ぁ〜〜なんですね。珊瑚の島にこれだけねっとりした土がある?珊瑚の遺骸が覆っているけど本体はこんななんかな?って思ったり。
そして、山口の田舎とじぇんじぇん違うのは、ここが超観光地であることですねえ。離島という大きなツボを除くと、若しかしたら旦那の赴任先のほーが 時間が止まった突拍子も無い田舎……間違いないな。買い物もできんしな。と、旦那先では有得ない喫茶や売店、カメラを持った観光客と擦れ違いながら確信しました はい。

……つづく。