2009/02  Diving Log 2

あいかわらずの 近況報告 2…… 09/03/04 (水)

ホシハゼも すきー 愛ぃ愛ぃっ

潜ってはいませんが、市場なんかに出かけては、横たわる魚をじろじろ眺めて楽しんでいますよ。ええ、ナマコやサザエなんかも誠によろしい。イカの一夜干しも萩では輪になりくるくる回って干されてね、あれはいい光景ですよ。解ります?小学校にあった遊具、オーションウエーブに掴まって、皆でくるくる回ったあの頃を、回るイカの姿で思い出すわー。
そう、子供時代、無茶苦茶偏食者だったわたくしが、こんなになんでもかんでも残さずに、寧ろ人様が食べないよーなものに至るまで食べ尽くすようになるなんて、大人になるって不思議。

自分で調理という作業をするようになり、調理という実験が妙に楽しく、そしてその結果を味わうのもっと楽しく、更にその対象物がいきものであるということに、こりゃきちんと食べなくてはならないわーと……ええ、まことに。

過食が問題になってる昨今、批判も出来ませんけどわたくしはね、ご飯を残しちゃあいかんと思います。脂のところを毟ってみたり、天婦羅の皮剥いでみたり、それが健康の為なんて人間の生活姿勢そのものが大間違いなんじゃなかろうかと納得いきませんが、そうしなくてはならない人もいたりするワケで、大声ではいいませんが、特定の病気が無い自分はしません。食べます。お椀についだご飯が多くても、ゴミにはしません 食べます。故に痩せません。自慢できません すみません。

いや、食材は生物なのだといいたいだけで、それ以外にいいたいことは えっと つまり私は食いしん坊です。
てへへのへ。

 

あいかわらずの 近況報告…… 09/03/01 (日)

半月以上経ちました。日が経つのって早いですね、。あのチャガラたちはどうなっているのかな。
海面を割れば、溢れるたくさんの海のいきもの。身近にいるのに 普段は自分から見えない命たち。多様な生き方でありながら、私たちの一生を凝縮させたようでもある。

人間も寸分変わりないです 同じ生物ですから

ダイビングってのは、潜ることを楽しみながらも、目的の為の手段に変わってきたな思います。 実際ダイビングって思われているほど全然オシャレでもなんでもないですからね。鼻水出るし化粧は禿げるし 紫外線浴びまくりでカッコよくない。おまけに想像以上に体力と時間とお金も消えます。ついでにこの近辺には珊瑚も熱帯魚もいませんし。求めているものがあるからこそ、こーしてせっせと通っているワケです。

ええ、何を言いたいかってね、えっと ダイビングなんて気分の晴れるエエ遊びをやってリフレッシュしてると言われるとさ、いーえ あーた ちょっとちがうわ。そうじゃない、私はいきものの生活する様をジロジロ眺めて写真撮るのが趣味です……と思いながらも変質者っぽくてさ。語った所で貝殻にぶるぶる付いたチャガラの卵ぬにどれだけ共感して頂けるかもアヤシイ。ネジのとんだ人間と思われるのもクヤシイ。

海って綺麗なんでしょーね でも海ってナマコとか気持ち悪いのもいるのよねと言う方々に、そのナマコが大好きです、放精放卵時 凛々しく起立し首を振ってたりして凄いんですっ ちなみにサザエなんかも凄いです!ネンブツダイって知ってますか?ネンブツダイってのはですね……などとうっかり自分視線で語りだし、その後私が一般社会でどう扱われるか ああこわい。それでも海にいると 人も生物の一つである事を実感するのよ、身のまわりの生物って素晴しいの、生まれて暮らして死ぬことを健やかな命の流れと思えるのなどど、喉のここまで私のまにあっく〜な胸の内があがって来て、ごくっっっと飲み込み堪えているのです。

 

生物 09/02/21 (土)

後日 このチャガラの卵はハッチアウトを待たず消えていたそうです でも 私はそれもアリかなと……

スーパーにしろうおが並びました。ワカメの新物が売られ、ヤリイカは子持ちが売られています。春がきたのですね。枝に花を待つことも それを美しいと思うことも、喜ばしい命の繋がりを無意識の中に感じているからかもしれません。

ふざけやがって と、ブチ切れて以来、足が遠のいていた青海島ですが、人の世界に何あっても海の中は構わずそれぞれの生物たちが自分たちの命を繋いでいました。こうした姿は、私が何よりも好きなものです。こうして普通種がいつまでも私たちの身のまわりの普通種でいて欲しい 命で溢れていて欲しい。
私が過ごす同じ時間、ここでは自分と違う生物が こうして豊かに暮らしている。各々が果たすべき事をやっている。なんていいことなんだろうと思います。

ナイトで入ったら ハッチウトが観れるねえ

小鰯の群れだと思います ざっ!!と群れが向きを変えるとき どきっっ!!とします あまりにも見事なので

ダイビング本数、ちょっと数えるのをさぼってたんですが、多分240本くらいだと思います。まだまだ240本かぁって思いますけど、こうして改めて青海島で卵ばっかり楽しんだことを思うと、嗜好って本数増えても基本的にはちっとも変わらないんですね〜。それに、海に入って がーーっとペットボトルのお湯8mmに流し込んで、頭洗って、車に跳び乗ってというの、なんだか鹿児島を思い出すようで楽しかったです。思うんだけどさ、ダイビングってこれでいいんだよね。

 

むつかしいことワカラナイですが おさかなの 色 09/02/18 (水)

魚の色変化ってなんなんですかねと書き、チャガラは神経の興奮によって鰭の色彩が強くなっている と、そう想像させて貰ったことのつづきです。こいつはアホかホラ吹きだとも言われたくありませんのでつづくのです。

自分は生物についてもダイビングについても素人です。なんだろなーと思ったことをただ楽しんでます。
そして、夜な夜なWebで興味のままに検索し、更なる不思議に没頭し、面白さを噛みしめ噛みしめうへうへと喜び、又 海へと向っては遊んでます。
そんな私、海面の青 海中の青 自分の潜る海と沖縄の色の違いから、色ってのはなんだろうと思いました。
んで、チャガラの体色やソラスズメの色変化を眺め、こいつらの色はなんじゃろか?とも思いました。そして色について検索して遊んでいるうち
、いつか こんなサイト が開かれました。御存知の方もおられるかもしれません。

冬も 基本的にブルーです

大体このような専門家の方の文章は、素人向けに書かれたものでも大層解り難く、理解できない人は読まなくてももいいよオーラに後すざりするしかないのですが、私はこれを読んだ時、冬にはチャガラが<婚姻色>になると教えられながらも、婚姻色と言われるような明らかな変化には乏しいこと、そして冬 中層で群れるチャガラの淡い鰭と岩場の繁殖行動中の濃い鰭色具合の違いを、なるほど チャガラは神経支配によって色が変化するタイプだから変化しつつも婚姻色とはいい難く、同時期でも色に個体差があるんだ、と思った(想像した)ワケです。

自分が見た事が、読んだ事の内容と一致している理屈なのか、チャガラについてはちっとも書いてないんで自信はありませんよ。
ありませんが、そうかなぁ……と。

そして、ルリスズメの体色変化の説明から、ソラスズメの色変化を反芻し、目の前で起こった色変化はこんな理屈があるんだと小躍りしました。素人の私の口が、人様と違う事を話すとホラ吹きに思われそうで、その心中 哀しいものなのです。読んでも納得しても、それで自分が人様に説明して納得してもらうには修行が足りませんが、こんなん読んどくと、安心してソラスズメたちは色変わりするんだぞおーと胸張って言えます。嬉しいな。

暗がりの岩陰……場所から推定して 口説いているのだろーな

このヒレ語 人間の言葉に訳してください

さて、ついでに鰭の話です。
私は海中で、チャガラの鰭でオスとメスが今一つ見分けられない場合がよくあります。

長いと雄、山型で短めが雌でしょうがチャガラのヤツはどうも感情で鰭の形を変えてます。いつも同じ格好に広げてないんです。ぼやーっと中層でご飯食べているヤツは呼吸に合わせて普通にグーパーしてますが、きーーっとなった時はこんなパターンもあるみたいで…汚い写真ですが参考までにご覧下さい。雄は明らかにいきり立って長いというか細い。雌も雄が横にいて比較できるからこそ雌だろうと思いますが、これ単品だと きーーーっとなり具合が雄の鰭にも思えるよ(右上)。
更に中層チャガラが雌だらけに見えるし。前回探したんだけどさあ、中層でエサぱくついているチャガラたちって、ヒレの長〜いのどれ?中途半端ヒレばっかりに見えるんだけどー。やる気の無い時って適当にしか広げないから区別し難いのかな?(観察眼がないともいう)

まあ いいんですけどね。

いいんですし、難しいこったぁ やっぱりじぇんじぇん理解できませんが、この方たちは発色や身体のパーツの形や行動で、すんごくお喋りして暮らしてて賑やかなんだなぁって思いますー。

ああ ヒレ語は なんて喋っているんだろう

……つづく(しつこい?)

 

戯言ですが おさかなの 色 09/02/16 (月)

チャガラの続きです。同じ場所に、この卵塊よりも前に産み付けられた卵塊の写真を拝見すると、成長した姿はムーミンのニョロニョロ、天井から垂れ下がる赤ちゃんの姿は今まで私が見て来た魚の卵とは違うものでした。卵なのに丸くなく、卵の中で成長しているJrたちは天井から起立し垂れ下がり、その先にキラキラの目玉が輝いてます。これは、Webで拝見していたサビハゼのものと似ているなぁなんて思います。

チャガラのたまごちゃんに 逢えた幸せ

サビハゼも、幼魚がわんさか居る時はまるで砂地に散らばるフィギア、同じ面々がぼろぼろいて可愛くておかしくてたっまんないんですが、私はそのサビハゼの卵を未だ探せておりません。Webで奇天烈な姿の卵塊(そう思った)を拝見して以来、いつかはサビハゼの卵塊を見たいものだなぁ、出来たら成長段階も伺いたいなぁ な〜んて思っていたんですけどね、チャガラでそのよーな卵塊(似たようなもの)に出逢えるとは、ぃやぃや夢にも思っていませんでした。

あっちにも こっちにも、山口の海 というか須佐や青海島ではチャガラがごっちゃりです。あまりに居過ぎて見向きもされません。しかし、ごっちゃり群れるその辺りの岩の陰に、こんな卵が揺れていたのですね。
狭い部屋の中で折りたたまれた背鰭は長く、雄なのではなかろうか……ってなことです。

で、余談なんですが 卵を守ってるチャガラの顔、子供時代の肌とは違いなんとなく地模様が浮き出ていますよね。この地模様を浮き上がらせている肌を見て、私は「冬のチャガラは灰蝋色」と感じているように思います。更に中層に漫然と群れているチャガラは体色が薄く地模様もよく解りません。鰭の色も淡いよーに見えます。そして岩陰を出入りしているチャガラはちょっとだけ体色が強く、繁殖行動を行っているチャガラに至ると鰭の色合いがとても鮮やかです。中層チャガラとは違います。個人的見解ですが、チャガラが<婚姻色になった>と言われているものは、この行動に伴って鰭の色彩が強くみられる時の状態を言っているのではないかと思うのですが。もっと想像させて貰うと、行動時の神経の興奮によって鰭の色彩が強くなっている…と。

いますよ 黒チャガラ 勿論夜間体色ではありません

そして今年もいました黒チャガラ。昨年と同じく岩陰です。写真の撮り具合じゃありません。地模様も一目で解ります。中層に群れている淡いチャガラとは違うもののよーです。腹鰭は濃紺。このよーに頭の中にチャガラを並べるとこの方たちは色具合がどうも微妙に違ってます と、思います。ええ 戯言ですが思います。

んで、黒チャガラ、岩陰から不意に泳ぎ出して追っかけたんですけど、途中でふわっと黒さが抜けたんですよ。
えー?と思ったんですが、自分しか見てないのと動画で証拠を撮ってないんで、あれは本当だったのか、自分が見たい色の不思議の幻を見たのかよく解りません。でも、ソラスズメ達は、遊泳途中や岩陰から出た時、体色がくるんと変化してます。魚の色変化ってなんなんですかね?

……つづく。

 

これぞ チャガラの喧嘩 09/02/14 (土)

撮ったものを料理する時間が少なく、自分でも気になって仕方がありません。いい材料は新鮮なうちにゆっくり料理したいのですが……。

兎に角 こんなシーンを見掛けました。

完全に繁殖態勢に入っている状態のチャガラ二個体です。鰭の形からみてこれは雄??ですか?鰭もね、解り難いことが結構あるんですよ。長いのと短いのがいるってのは解るんですけど、広げ具合で形がえらいちがって見えます。

チャガラとしては鰭の広げ具合は感情表現なんだろうから(多分)、人間の手の平がグーになったりパーになったりするってな感じなんですかね?

チャガラの首曲げ行動は威嚇なのか求愛なのかということで、見た時の自分の印象としては、明らかに印象的な行動のわりに穏やかな雰囲気を感じたので、あれは<求愛だろう>と思ったのですが、喧嘩だろうという声もあるとかで ふぅ〜ん……。そして今回、首曲げは求愛じゃないのぉ?を更に強めたのがこのシーンです。

これぞ喧嘩です。首を曲げるなんて生半可じゃぁありません。まったりと中層で泳いでいる暢気そうなチャガラからは想像つかない激しさ。おおおおおおーーーー!です。完全に間食態勢に入っている姿の大人チャガラの戦い、どうぞご覧下さい。チャガラの世界も甘くないのぉ〜。

……つづきます。