2009/04 Diving log 2

来春も あそびに来る? 09/04/26 (日)

暗がりに逃げた場合 海面近くの被写体は鏡面写真になる……というのを知ったぞ

 写真を撮っていても、実際持っているカメラはふつーのデジカメです。外付けストロボも無く、マクロレンズもワイドレンズもありません。冬場は8mm、あちこち張り合わせては着ています。ウエットスーツも作り替えたこったぁありません。つまりケチ臭いのです。主婦だもの。
 本当はね、あの人この人そこの人のよーに一眼……とか持ってみたいですよ。動画だってデジカメぇじゃなくてビデオでやってみたい。けど しない。

 ええ、主婦だもの。潜れてる事そのものに感謝しなくてはいけません。本当にそうです。今日はようやくサブのノートPCを買いました。これだけPCを使っているのに(と、いってもどれだけか解らないでしょうが)持っているのはインターネットで買ったHPのもの(ハードのみで5万円だった)。ディスプレイなんて何年前のものかわかりません。でも使える。そして今回、どうしても持ち運べるPCが無いともう絶対ーに困る!という状況になりまして、しぶしぶ買うに至ったワケ。

 ええ ええ、主婦だもの。

ニジギンポー おまえはかわゆぃ

キアンコウの幼魚、元気に大きくなるんだよ。鮟鱇の子供時代を知った事で、冬場のスーパーの鮮魚コーナーを覗く楽しみが増えました。でも、こうしていつもいる超普通種が一番好きです。落ち着きます。

 そんなもんです はい。

次回の潜水は来月初旬じゃあー!

 

冬の定番 鮟鱇の子 09/04/21 (火)

 普通種がいいのです。同じ地域、同じ時間を共有している身近は生物を喰らって私たちも生きている。大体生物にちょっとでも感心があれば、専門的までにはいかなくても、普通なんていうものはないってのが解る。どなた様もそれぞれ固有の生き方を生まれながらにもっている。それは全て奇天烈で強かで物凄い。
 たくさんいるから、いつもいるから<普通>ってまでは好いにしても、<普通>=<つまらない>は違和感ありありで、普通種とよばれる生物の姿を熱く語れる方が素晴しい。これは私の超個人的意見だけど。
ええ 共感してくれなくていいですよ。好みの問題なんで。

鮟鱇に こんなに優雅な子供時代があろうとは

 で、キアンコウ登場。キアンコウはつまり鮟鱇らしいんだけど、正直 鮟鱇がこの近海のどの辺りにどんな具合にいるのか知りません。しかし、この日 地味で華の無い青海島紫津浦では、ダイバーがペンギンの如く群れ集まり(注・大袈裟に言ってます)、口々にキアンコウキアンコウキアンコウのヨウギョーと言っている。
つまり、ダイバーにとってキアンコウの幼魚は稀に見る生物なのです。

揺らめいて〜動いて〜 私〜も 揺れる〜 海面撮影〜

 が しかし、稀で知らぬ生物と言いながらも、キアンコウってのは どうやら鮟鱇鍋にする鮟鱇の事だそうで、ありゃりゃ…キアンコウキアンコウキアンコウのヨウギョーの賑わいと、幼魚の可憐さに惑わされて鮟鱇鍋の鮟鱇が想像出来なかったわ。ほー それならば鮟鱇というものは実は下関市ですんごく水揚げされる魚じゃないですか。冬季地元ニュースや唐戸市場経由の贈答品として宣伝され、フグと伴にブランド化を謳われるものだってのは下関生まれで主婦の私は知ってます。ここで山口で鮟鱇なんてウソだと思う人はWebででも確認されたらよろし。いろいろ出てきます。例えば こんなの(クリック) とか。

 興味深いのは、鮟鱇の主な漁場は萩市見島沖から対馬海峡にかけての日本海と書かれている所で、こうして潮の具合で長門の湾内へ迷子になった幼子達の背景には、うじゃうじゃうじゃと長門や萩の遙か沖で鮟鱇が海底でお暮らしになっているという事に繋がります。これが鮟鱇の子供なのかと目を疑う衣装を揺らめかせ、目の前を右往左往する稀種。そこから垣間見る誇れる地元の普通種の存在。パチパチパチ!

 ダイバーが限られたエリア、限られた時間で潜水し、観察出来る生物なんて知れたものと思ってます。しかし、その中で出逢う生物への感動はこんな具合に止まりません。有難き豊かなこの私たちの海。

……つづく。

 

魚偏に アン&コウ 09/04/20 (月)

子供というものは どうして可愛い

 黄鮟鱇(キアンコウ)というのだそうです。
ミノカサゴの幼魚とはまた一味違う芸風、そしてその面はガラス細工でありながらきちんと鮟鱇面。

 私はさ、目的は黄鮟鱇じゃあありませんし、珍しい魚がいるいると紫津浦にダイバーが集まっていても、正直チッ… とかね、思っておった。しかし、実際目にすれば おおなるほどなるほど なんかすごい。美しく可憐な鮟鱇。鬼瓦婆も幼女時代は野の花のように可愛かったのよってな図。
 ともあれ写真と動画、撮ってきました。撮ったけど、中層からほぼ海面付近を浮遊するキアンコウ幼魚は無茶苦茶撮りにくかったです。画面揺れてますが酔わずにご覧ください。

 黄鮟鱇、大人はどんな面なのかWebで検索してみましたが、立派な鮟鱇なんですねぇ(^_^;

  さて、そんな事より心は普通種にあるのです。稀種もその地域を現す生物なんだと思いながらも、かつて見慣れたゴロタの隙間に懐かしい顔が見え隠れするとなんともいえない気持ちになります。そして、ここの所 不思議なことにチャガラが話題になっているという噂がチラリ……。
 冗談でしょう?と机を叩きたいような気持ち。
かつて、普通種がただの背景の扱いの中、随分な思い出が私にはあります。そして須佐に来て、やっとやっとチャガラの顔がどんな顔かを知ることが出来ました。ネンブツダイもそうです。競う様に稀種を有難がる雰囲気から離れ、須佐に広がる美しい山口の海を眺めたわたくしはね、特別な普通種の中で本当に嬉しかった。

 どうして急にチャガラが注目なのかわかりませんが、普通種が注目されるのは望んでいた事です。
しかし、正直 堪らない気持ちです。

……つづく。