さて、砂地にカラスキセワタガイ柄のハートが一つ。
フグをはじめ、結構いろんな方々がベエイの砂地では潜って寝ているんで、初めはカラスキセワタガイも砂に潜って寝てんのかなあ?と思ったんですよ。しかし、寝てるにしては目立つ……。ウミウシらしく(貝らしく)潜るならきっちり潜って貰いたいなあ、なんでこんな中途半端なことしてるんやろ?とじろじろ。
すると、おおお?どうも頭の向こうに繭玉のよーなゼラチン@具入り。
おおおおおおおおっっっ!これは カラスキセワタガイの産ー卵ー!
ぬおーぬおーと四方から撮影。そして、Webでカラスキセワタガイの産卵について調べようと小躍りで帰ったんですが、これが無いんですよ。カラスキセワタガイの産卵なんて、確かにどうでもいいっちゃぁいい事ですが、ウミウシの産卵ってどこがどうなってどんな具合にあの様なナルトを作るのか、私は大変興味があった。大体、ウミウシの身体からあれだけの造作を叶える大量の材料が出る事自体信じがたいじゃありませんか。その造作過程を延々と眺めてみたい気もする。なのに、実際眺めても……よくわからん。
それがこのカラスキセワタガイ。大体進むスピードも速い方だけど、おやまぁ産卵も早い早い蚕なウミウシ。いえ、すみません…蚕見たことないんで言ってるんですが、よく見かける薔薇卵とは全く考え方が違う産みぶり。初め、砂地に潜っている様に見えた身体を取り巻く砂は、どうもオノレから出した粘液袋に砂を絡めたもののようで、それがそのまま卵袋に繋がっている。で、お母さんはお尻は出たまま頭の側面から袋の中に卵を産んでいる。ウミウシを驚かすと体表面から粘液を出すのは知っているけど、カラダ汁はそんな事にも使うんだわー。
……つづくーー |