2009/06 Diving log

共生 09/06/17 (水)

婚姻色じゃなくても綺麗だとおもうのですよ

 ヒメギンポ……は話に特別関係ありません。初夏となり、探さなくても至る岩場でうようよしてて、あんまりいるので撮ったというのが正直なところ。ハナシは共生。
 違和感のある不思議な共生をだらだらりと調べていると、共生という言葉に持っていたわたくしのイメージは間違っておりまして、ええ 調べた事でとっても納得し気持ちの納まりが宜しくなりましたので一筆。

 どうも旦那と犬のありかたは<共生>でも正解なんですね。冗談でゆーてみただけなのに、へー。
 テッポウエビがハゼ等と棲家を共有し且、互いの行動を益とし合っているように、わたくしは<共生>とは道徳的といいますか、異種生物なのに手を取り合い助け合う状態←のイメージがあり、そこがなんとも奇妙だと思ってましたので。

 微笑ましいようですが、なかよしさんの図を人間は直ぐ〜に理屈付けて、ほらどうぶつたちはこんなになかよしにくらしているんだよ だ・か・ら みなさんもなかよくしましょうねぇ〜の声が聞こえて本心胸焼け…もね。

 しかし、旦那と犬は生活の維持と癒しを受ける関係で、これは互いに利益を得合う<共生関係>と捉えて大丈夫。2号宅の周りのあるタバコ畑や田圃の稲も、生命を維持するもの同士で人間と<共生関係>でOK。そして、片方しか益がなくても<共生関係>と言え、益が無くても、更に害があっても<共生関係>。
 言われてみれば相手の存在故に存在しているもの同士は当然<共生関係>なワケで、共生=なかよしさん←と思っていた私は、どこかで頭にイメージをすり込んでいただでした。違和感あって然るべきです。

 ジャングル大帝って知ってます?これは私が実際その番組を観たワケじゃないんですが、あらゆる動物たちが集まり一緒に楽しく仲良く食事をするシーン……ってのがあったそうです。懐かしの番組ってやつでそのカットを観て覚えているんですよね。これは当然おかしい。そしてこれが思い込んでいた嘘臭い共生図そのもののような気がします。断っておきますが決して手塚治虫さんの批判じゃあありませんよ。生物を考えるにどう考えてもおさまりが悪かったので覚えているんです。
 ダテハゼとテッポウエビの共生も物凄く違和感ありながら、ハゼとエビの共生はダイビングをやっているとすごく多く、実際目の前で当事者達が当然そうに暮している。私はこれに感心し、そして不思議だなあ……と。

 共生ってものが生物界に物凄くありますが、共生を正して考えると同じ環境を同じ時間共有して大雑把全てあらゆるものがここにこうあるんだわ。そして過去の道徳的作り話を安心して払拭。生物がちゃんとリアルで逞しく複雑に存在しているって方が、わたくしは健康的に感じることができる。ああこの度とってもスッキリです。

 

異なる種が 09/06/15 (月)

 共生←を、ぼんやーり頭の隅で転がしております。ただ思い転がしているだけなので、相変わらずオチ無しですが、共生って生き様って実際あちこちにありすぎ。んで、昨夜 ぼんやり2号宅でTVを観ていたらマングースとジリスの巣穴の共生って映像がチラ流れ、へえええっ。
 生物モノってのは小難しい話にちょっとでも足を踏み入れると、直ぐに有難くない(つまり気持ち悪い系)の生物例が出てくるんで、あ もういいです と、反転して思考ENDですが、哺乳類が巣穴共生ってのは可愛くてよろしい(なんとなく)。犬と旦那が赴任先で共生ってのはただのネタですが、異種生物が全て戦いの対照ではなく、こーして生命を共に維持し合うツレというのは命あるものとしてなんとなく安堵するのです。

日本海キヌバリ

 中年はね、人生の真ん中で立ち止まり そして振り返り遠くを眺める。歩いてきた道、そしてこれから先、闘うばかりじゃ辛いのです。だからね、オチにはなりませんが共生っていいな♪なんて思ってみたり。そして共生する相手との距離の現実を考えつつ、あの巣穴の間取りはどうなっているのだろうか なんてね。

チャガラの方が……かわいい@個人的には

 そうそう、共生とは全く話が変わるんですが、昨日やっぱりTVでね黒人のバスケがあったのよ。あの体格と風貌、勢いと表現……うわああ なんかどえらくすごい!と思うと同時に、これは……種、種類がちがう←て すんごい説得力がバスケットコートをばんばん動いてるワケ。何度も書くけど、当方ズブの素人なんで思ったままつらつら書いてるだけなんで、さらーっと読み流してくださいよ。なんというか理屈じゃなくて見たまま種類が違うの。と、と同時に頭にキヌバリが浮かんでさあ、本当は同じやろ?同じにきまっとるやんか無茶苦茶一緒やんか。でも、違うってのどうなんよ。

 ホントに違うってどうなんよ。体のラインを数えて始めて差異が解るキヌバリよりも、地域によってこれほどまでに違う人間の例。どこでどうなって同じなのに違うだのだあ!と、ニギリ拳の私の横で、どんな事でも なんでもかんでも例えが犬になる旦那が、洋犬と和犬の違いについて語り出し、こんなに違っても犬はいぬ!そしてこんなに犬は違うのだあと弁じ始めた←やかましい。

 別にいいんですけどね。
 狭い世界でも、山口の山間部〜と山陰側〜 そして山陽側〜では人間の頭も言葉も結構違いますしぃ。単純に、あの人とこの人と自分と貴方も じぇんじぇん違いますけーね。あ、これは種の話と違うことだけど。

……つづく。

 

 異なる生物が 09/06/11 (木)

引っ込みがちのクサハゼだけど ベエイはハゼ天国なんで あっちこっちおりますー

 これはクサハゼ 共生はしてなかった 

 
 共生とは何か。そんなことを考えながら随分長いことベエイに底に沈んでいました。
 自分のお腹に暮らす いわゆる菌。菌も生物(?)ならば私のお腹の健康を守るその方たちとわたくしは共生関係というのですかどうですか。更にもしも寄生虫というものが居たとしたら共生と……はいわないのかどうですか。

 ああもっと、清々しい共生がいいな。そうだ 犬。
 うちの旦那は赴任地で、半独居の中年男の精神衛生を犬に担って貰いつつ犬の生活の世話をし、小さな巣を共有しているではないか。あれは共生なのだろう。別種の生物が生理的あるいは生態的に結び付きを保ちながら伴に生活している現象、共生。他の命を喰らい、またその命を奪ってでもオノレが生きようとする生物というものが、隣人との付き合いを戦う事とせず、益を得る事で伴に暮らしているという@それも代々

 かつてハゼをガイドして貰ったとき、ハゼよりその巣穴をメンテナンスしているエビの方に随分そそられたのを覚えています。以来、エビとハゼってのは結構そーゆー関係にありがちなのだと知っても、潜り続けその姿を見慣れても、エビを嫌がらないハゼの姿と、疲れを知らないエビのケナゲさは感動と伴に奇妙〜さを感じずにはいられません。

 且、夫婦のハゼ+夫婦のハナハゼ+エビ(数不明)=どんな巣穴?と首を傾げたくなります。
 穴の中ってどんなんなってるんですかねえ。蟻の巣穴みたいになってるんですかねえ?この人たちは(人じゃないけど)海底の穴の中でどんな塩梅で収まっているんですか?誰か知ってますか?

 海底巣穴の宇宙を、図入りで教えて下さい。

……つづく。