ソラスズメの産卵床ってのは、転がっているちょっと大きめの石の裏にひっそりと……のイメージでしたが、石の裏だろうが横だろうが、ナナメだろうが上だろうが全てアリ。位置にこだわりはないんですね。隠し具合については、勿論石の真裏など全く伺えない場所に産み付けている場合が多いですが、需要と供給のバランスが悪いのか、そこそこ隠れてれば大丈夫なの?と思う程、奥からびっしり卵が産みつけられてもう陣地いっぱいです!と、随分曝される位置まで産卵床が広がっているものもあります。
そこでソラスズメはなんとも忙しく子守りをしてます。もっとゆっくりしてても子供は育つよ?と気忙しさが気の毒になる働きぶりです。
さて、おおお!と思ったのは、産卵床を守る親ソラや既に目が出来ている子ソラだけじゃありません。以前より、冬のソラスズメは黒くなる……とWebで読みながらもそれが確かめられず、うーんうーんと首を傾げていたんですが、なんと産卵床を守っているソラは、青の縁取りを強く残したまま、はっきりと解る黒色(灰色)姿で卵を守ってますね。岩陰から出た瞬間黒いソラは観てますが、あんなに瞬時に青に変わったりもしない。
未熟な観察眼で申せば(引き腰)、中層ソラは鮮やかな常々知っている青ソラ。それが、産卵床を守っていると目立たぬ黒。それが、同一個体でも、何故か色が変わっている(ように思う)。どんな事情があっての事なんでしょうかね。体色変化については、真冬の黒チャガラを思い出しますが、これらはなんなんでしょう。 |