2009/08 Diving log 2

愛し ニホンアワサンゴ 09/08/24 (月)

あんたに あいたかったのよ〜〜〜〜

 地味ネタ続きます。永遠に続きます。ニホンアワサンゴです。
 かつて青海島で潜っていた頃、わたくしはこのニホンアワサンゴが大好きでした。そして、この生物の四季を見てみたいととても強く思っていました。結局叶わなかったですが、久しぶりに潜った青海島船越トンネルコースの帰路、懐かしいニホンアワサンゴはちゃんと海底に揺れていました。

 ニホンアワサンゴ、私が掻き集め、おおおと思っていたこと、そして自分の目で確認したかったことを書きます。まず、ニホンアワサンゴはちゃんと(何がちゃんとかはわかりませんが)骨格を持っているサンゴであること。この柔かそうな姿の下に、私の机の上 そして棚に並べた珊瑚の骨のような石灰質の塊があるというのは、逆の発想になりますが、サンゴという生物に遠い私にとって、浜で拾ったサンゴの骨にあつてあった命の姿を身近に感じる扉です。そして、このテのサンゴがそういうものかのか知りませんが、夜はこの柔かい部分(ポリプ)が引っ込んでしまう?そうなんですか?

 残念ながら、その姿すら私は未だ見たことがありません。

オルトマンワラエビと お腹のお子さん

 何よりも気になっていたのは、ニホンアワサンゴはポリプの中で受精させて、幼生に育ててから海に産み出すサンゴであるということ(それも日中)。これは市内の図書館の本で読んだことなのですが、実はそれを読んだのは驚く事に児童書で、私のような素人にも噛んで含めるように書かれていました(文・五十嵐健志)。

 サンゴサンゴと遠い南の海のお話のように思われている不思議。遠くのサンゴには憧れも夢も環境問題も持っているのに地元のサンゴの事をどれだけの人が知っているのでしょ。私の海にも私の海に暮らすサンゴがちゃんといて、水温の低い地域でいかに命を?げるかと特殊な繁殖を行っている。素晴しいなあ。そう私は思うのに、びっくりするくらい地元のサンゴについて人の感心が薄い……。

 ビジュアル的に訴えるものがないからかしら。

スズメダイのお子さんたち もうすぐお魚として大海原に生まれるのね

 どうやらサンゴの産卵は地元でもあるらしいですよ。正確にはサンゴの出産ですかね。これ、どう思います?私は物凄く惹かれるんですけどね、話題にする人にわたくしは未だ出逢ったことがありません。

……つづく。

 

ハナイカの季節 09/08/20 (木)

 ハナイカは須佐でも青海島でも見られる生物で、結構多くのダイバーが観察したり写真におさめたりしてるんで、補足もなんもないです。話題になるイカなんで個人的にも思い出が深いイカの一つです。

……つづく。

 

エチゼンファミリー 09/08/19 (水)

カワハギが食べてる方です クラゲに食べられているのじゃない

 ようやく夏になったと思ったら、エチゼンは足元までやってきてました。昨年 全く見掛けてないので、お久しぶりって感じです。相変わらずグロだけど、明るい海の浅場エチゼンはひらひらレースに見えなくもない。やっぱ海況が好いからですかね。記憶ではグリーンがかってる青海島、今日はすっきりしたブルーでした。

 エチゼンクラゲってのは、意外に泳ぐ速度が早く、撮っているとどんどん進むので 観たいものが思う様に確認できなかったりします。それが、こんなベタ凪の日に浅場でヨロヨロうろうろエチゼン、しかもそれなりに美品とくると、ちょっとヨダレモノでした。

 食べてますねえ 、カワハギ一族。そしていますねえ、傘の中に小魚たち。クラゲの触手で敵から我が身を守りつつ、きっちりエチゼンを捕食しているという。その要領の良さってあやかりたい。しかも、客観的にどう見てもエチゼンの方が小魚を食べているように見えてしまう。ビジュアルって大事ねえ。エチゼンは小魚やエビを脇に抱えて、何かええことあるのかなあ。一切無いとなるとエチゼンはパシリのよーなもんです。ちと哀れ…。

……つづく。