2009/08 Diving log 2のソラスズメ編

色 2 09/09/23 (水)

 秋ですね。豪雨、そしてつかの間の猛暑、気が付けば9月も終り。
 さて、この夏は個人的にとても熱い(暑いではない)夏でした。まず、ソラスズメの体色変化をこれでもかと観察できたこと。そして大好きだったニホンアワサンゴの所へ久しぶりに行けたこと。懐かしいアワサンゴは、記憶にあるまま水路に揺れて おおお ちゃんといたのね あれからもちゃんとこうしていたのねえええ とね、ええ 思いましたよ うれしいな。

 さて、そんな青海島船越。暫く潜らない間、ニホンアワサンゴは変わらず同じ場所に揺れていたけど、こんな変化もありました。クマノミです。
 クマノミは持て囃されている雰囲気があるけど、いる所にはベラの如くうじゃうじゃといる魚のように思います。ただ、山口県山陰側にはクマノミなんていませんでした。ある時、萩の沖合いに浮かぶ相島のサンゴイソギンチャクにクマノミの幼魚が流れてきたことがあり、ダイバーの中で話題なってたのを覚えてますが、それほど珍しいことだったのです。

 それが、久しぶりに潜った青海島では、浅場にちょろちょろ三個体も。観察エリアなんて知れてるから、ダイバーが入らないとこにも、同じ割合で幼魚が流れて来ているんだろうなあ。

 ほんの数年潜ってみただけで、温暖化〜などどいう気持ちはありませんが、ふぅん……って変な気持ちは拭えません。地球の歴史なんて桁外れの時間概念で捉えるものみたいなんですけどね。

黒いソラと 同じ魚とは思えない色彩

 さて、本題のソラスズメですが、体色変化も色や光、神経やホルモン云々は相当科学でわたくしには 調べておおおおお化するのが精一杯で自分の口から説明するに至らないのです。こんなものを綺麗に理屈と感動を揃えて説明できたら、もう 神と仰ぎたいの心境で ええ。

 ただ、魚から離れても 基本的に色彩というものはそれそのものに色があるのではなく、光の反射を人の目(神経)が捉えてその色を認識しているのです。光なくしては何も見えません。存在を認識することも、そこにある光りの反射を見ているのです。
 ソラスズメの身体にみられる色彩の運動性を考えると、その命ある身体に何が起こっているのかを思います。体色変化を感動と伴に わたくしの言葉で説明してみたい と、野望は尽きません。

 が、棘の道です。頭がわるいので〜。

ダイナンギンポ 無事に追い出すの図

  さて、体色変化観察中、ソラスズメの産卵床にダイナンギンポが侵入してきました。これはこれは観察するに美味しいの図。興奮すると色彩はどう変化するのかと眺めました。
 しかし、ソラスズメはダイナンギンポを追い出そうと頑張りながらも、これぞと思う変化はありませんでした。

 ソラスズメの卵を狙う魚かどうかで、威嚇時の興奮は随分違うみたいです。あ、もちろん想像ですけどね。

 産卵場にはいろんな魚がうるうろしてます。その中で、ちょっと近寄っただけでムキになって追い払う対照となる魚は、多分卵を食べちゃうんでしょうね。ムキになるソラスズメって、凄い強気です。
 ダイナンギンポは卵を食べ始める様子もなかったし、図々しく人様のお子さんの上に暫く座っていたけど、単に岩崖に隠れたかっただけ?ソラに対するダメージも、卵が傷んじゃうレベル程度なのかな。

 

色 09/08/26 (水)

 以前よりソラスズメの体色変化は、気のせいや間違いでないと確認したくてしたくてたまんなかったので胸がすっきりです。体色変化の仕組みは、どうやら説明がきっちりついいるようで、調べれば大変科学。
 こんなものを調べ説明出来るなんてすごいなあとソラスズメの青と同じくらい感動します。

変化するものは つまりコミュニケーションなのですね

 まず、この色は魚本来が持っているものでないこと。突き詰めれば色は全て光の反射であるとはいえ、あの色の上等な質感をもたらすものを、構造色というそうです。

構造色という言葉はWebで読んだ事がありますが、脳味噌のスが入ってるわたくしは、難しい話は読めば読むほど目が文字を避け、更に脳味噌の細胞も後退りするので理解出来ませんでした。
 光の複雑な屈折と干渉の結果の色=構造色。図で説明されているものを、文とじっくり照らし合わせふむふむしてゆくと、それなりに ふむ!と納得します。
 ここが説明出来ないと、意味の無い独り言になりますが説明できませんので理解願う方はWebという神に尋ねてください。

 とはいえ、説明の土俵から逃げるのもナンなので構造色=重層(多層)薄膜干渉について。

 表面に屈折率の異なる層があり、また何層もあることで表面から反射された光(色)等、層を通過した裏で反射された光(色)、それらの光が干渉し合うことで生まれる色。何層にも重なる層であると、更に複雑な光の干渉が一味も二味も違う色彩を見せている、、、らしい。

 人には関わる人間がある。発想も行動も異なる人同士は同じ環境、同じ言葉を受けても思いや動きは違う。人と人の間には関係という層があり、影響し合い、複雑な関わりや影響(干渉)の結果、表面内外屈折と散乱の多様な力関係と協調を経て独特な発色が起こる。これは関わる角度からも異なる。この掴み所の無い玉虫色の雰囲気を、人は空気と呼ぶ(こともある)。嘘です。やはり駄目です説明できない。

 もっと真面目に書きます。今日は無理です 夜勤明けで眠いです では今度。

……つづく。