潜るようになって、サンゴという名がつく生物が 私が暮らしている山口もいる(ある)ということに、非常に驚いたのを覚えています。そして数年、どうもサンゴというものは、絵本で読み知った姿ばかりじゃないなとわかりました。絵本や児童書は罪です。未知なるものを吸い込む幼児学童時代、勘違いを山盛りわたくしの脳味噌に叩き込んでくれてます。大人になって、その間違いを修正するとき、そうだったのかあ!と寧ろ感動を与えてくれますが、すっきりと”ほんとう”を知りたい気持ちは更に大きいです。
ともあれニホンアワサンゴ。これは山口みたいな中途半端な海も生きてく種らしいです。見た目は一見イソギンチャクですね。サンゴは堅くて枝状でと覚えた頭には、知った当初違和感アリアリでした。ニホンアワサンゴを御存知ない方もおられるかもしれませんが、柔かな姿の地味サンゴ、12本の触手と骨格を持ち、植物プランクトンの褐虫藻(かっちゅうそう)と共生。10センチ程の塊状で群生する東アジア(温帯)の固有種で、生息水温約13〜27℃……という具合ですが、私は素人なので正確にはご自身でお調べください。 |