2009/08 Diving log 3のニホンアワサンゴ編

骨格拝見 09/09/03 (木)

山口県青海島トンネルを出て帰路方向の水路

可愛いといえば可愛い しかしアクションに乏しく地味でっす

 潜るようになって、サンゴという名がつく生物が 私が暮らしている山口もいる(ある)ということに、非常に驚いたのを覚えています。そして数年、どうもサンゴというものは、絵本で読み知った姿ばかりじゃないなとわかりました。絵本や児童書は罪です。未知なるものを吸い込む幼児学童時代、勘違いを山盛りわたくしの脳味噌に叩き込んでくれてます。大人になって、その間違いを修正するとき、そうだったのかあ!と寧ろ感動を与えてくれますが、すっきりと”ほんとう”を知りたい気持ちは更に大きいです。

 ともあれニホンアワサンゴ。これは山口みたいな中途半端な海も生きてく種らしいです。見た目は一見イソギンチャクですね。サンゴは堅くて枝状でと覚えた頭には、知った当初違和感アリアリでした。ニホンアワサンゴを御存知ない方もおられるかもしれませんが、柔かな姿の地味サンゴ、12本の触手と骨格を持ち、植物プランクトンの褐虫藻(かっちゅうそう)と共生。10センチ程の塊状で群生する東アジア(温帯)の固有種で、生息水温約13〜27℃……という具合ですが、私は素人なので正確にはご自身でお調べください。

AGAには リアップ!

 まずですね、今回確認したかったのは、ニホンアワサンゴに骨がある←こと。
 南の浜辺が白いのは、その地域に暮らすサンゴ等の遺骸のためなんだと、ゆけどもゆけどもサンゴの骨とそれが砕け出来た砂が広がる沖縄の浜で、心の底から納得しましたが(見たまんま)、イソギンチャクだか海藻だかわからんよーな、ニホンアワサンゴに骨がある?どこに??と不思議におもっておりました。

 で、骨は簡単に発見。この触手は出っ放しじゃなくて、刺激を受けると引っ込む(?)のか、妙に内気なニホンアワサンゴを見つけ、「おおお おまえはおまえは一人でなんでこんなことに 何をしてるのだ おおお♪」と撮影。この骨の中で触手がどんな塩梅で収納されてるのかが更に不思議ですが、骨は沖縄で拾った珊瑚の骨と同じく コツコツとした堅い骨でした。

 恐らく99%のダイバーが盛りあがらない、このようなどうでもいいネタで盛り上がる…自分。ニホンアワサンゴにかぶりつきになれるならと、うねる青海島を必死で水面移動。はあはあはあはあはあああ ガンバレ私。

おおおお こんなとこから出入りをしてるとは おおおお

でたー

 骨の回りにはやはり身(?)がついていて、うまいこと触手が出入りできるよーになっとりますね。いや、だから何… なんですが触手が夜に引っ込むと聞いても、自分でどう引っ込むのか見ないとわかんないですからね、今回は大変気がすみました。んで、話しはまだ続きがあります。地味ですが個人的にはホットです。

……つづく。