随分前ですが、鹿児島の水族館でクラゲの子が展示されてるのを観ました。これも繁殖としては想像を逸脱するもので衝撃だったのを覚えています。クラゲというよりイソギンチャクというか、客観的に植物的な身体はやがて花びらのようにひとつひとつに離れ、驚いたことにその花弁一枚が一匹のクラゲとなるのです。あああ こんなことになっていたのか!私は丁度いいタイミングの展示物を拝見したのでしょうが、おおおお クラゲええ!と、クラゲ水槽の前で10センチ飛びました。本当に驚きでした。
青海島に潜っていた頃、そして今も決まった場所にアワサンゴが生きている。絶対に繁殖をしていると思う。故に絶対 あの場所でアワサンゴは子供を放出している。私の知らぬ姿、知らぬ時、日本海にサンゴは放たれている。その君(幼生)はどこ……。
生物は命そものもがいきてゆくから生物なんだと反芻しつつ、しかし やはり一人の人間として思いもよらず、まだ見ぬスタイルは胸を焦がします。私はずっとこの繰り返しだわ。 |