2009/12/23 diving log

12月の ふつーの海 09/12/29 (火)

ちゃがらああー 愛いよう

 年末なので終りの言葉のよーになりますが、ヘタレでも潜ることは恐らく終わりません。何があっても胸にあるのは 海はいいな であり、こんなに身近で野生生物の生き様を観察出来、そこから人間目線を越え いきるもの達から生きるいことを知るいうことが余りあるからです。
 
 沖縄とも違う 須佐ブルーには、エチゼンの残骸と そしてまだ生きて遊泳するエチゼン、紙吹雪の如く乱舞するチャガラに伸び立つ海藻。揺れるアマモや、砂地の所々にみられる日本海に生きる珊瑚たち。

アマモー 愛いよううう

 もう これだけでも十分 この地域でのダイビングの価値があるように私は考えています。覚束ない観察で なかなか纏まったハナシも出来ませんが、豊かでうつくしく変わらぬ冬は素晴しいことです。

 さて、この日のエチゼンは書いた通りほぼ砕け漂っていましたが、ベエイでは遊泳する小ぶりなヤツがいましたね。それは随分ながぁ〜い赤褐色の触手を漂わせるタイプ。近寄る位置に配慮が要ります。エチゼン来訪にも波があって、今年は小ぶりなものが多くやって来ました。来年はどうでしょう。漁業被害云々の問題があるので あまり無遠慮な事は言えませんが、エチゼンも春濁りのように、有難くなくても季節と伴にこの海で暮らす生物である事に変わりなく、素人なりに思うにはバランスが問題なんだと捉えています。

 で、チャガラ。チビチャガラたちが 立派な姿となって中層で捕食している姿は、育った体を十分発育させいよいよ繁殖に備えるものです。昨年見たチャガラの格闘、体色変化、岩の奥の産卵床とそれを守る親チャガラ、体のラインの数のことも地域を考えるに余りに深く、この冬も楽しみたいことが山盛りなのでですね、臆病ダイバーを脱出し海洋生物の姿をtな楽しみながらですね、自分も限られた時計を与えられた生物故、十分に過ごすというようなことをココロから大切にしとうございます はい。

 

12月の海 09/12/20 (日)

ripple mark

 12月の海は、今年も澄んだ冬の青を迎えました。真冬の海は、陸地から眺めると灰色の空を映して海は陰鬱な色を広げますが、その中は驚く程うつくしい青に変わります。殊に須佐の砂地は見事な貝砂で鉱物質の砂の含有量が少なく、プランクトンの少ない冬 砂紋が青に消えてゆく景色を ぼんやり眺めているだけでも満たされます。

 というか、わたくし 未だ深潜りの衝撃から抜け出せず、この浅い浅い砂地から先にあまり足を伸ばす気持ちになれません。楽しみたいものがあの向こうにあっても、足元奥深く落ち込む ただ真っ暗な海がフラッシュバックし、すっかりダメダメダイバーになってしまいました。

冬のエチゼン

 Deepが衝撃だっただけでなく、山口に戻ったその次の潜水中 偶然レギュレーターの調子が悪く、吸えば吸うほど海水を飲んだ…よかったこれがDeepDiveの時じゃなくて…と思ったのもトドメだったのかもしれません。いや、本当は自分でも解りませんが、得体の知れない不安をタンクと伴に背負っているような調子なので、素もぐりレベルの浅場で暫く遊ぼうと思います。

 さて、エチゼンは残骸として砂地で砕け揺れています。ウマズラの姿もそこにありません。ベエイでは未だ生きて遊泳している小ぶりエチゼンが、ばっほばっほと泳いでいましたが、通常水深30m辺りにいるものなのなら、こんな浅瀬を彷徨うということが、既に息絶え絶えってことなんでしょうか。
 ともあれ12月。私の大好きな季節を迎えた海で、この冬も海の生物を堪能したいところ。

 神様、わたくしに落ち着きと知恵と度胸をください。クリスマスプレゼントはそれがいいです おねがいします。

……つづく。