例えば、今回のチャガラ。チャガラは繁殖の時期を迎え、本当に<婚姻色>になっていたのでしょうか。素人なりの私見は先だって書いた通り、冬は確かに鮮やかに思えるけれど、夏や秋と色そのものが変化するとは思えないということです。鰭の色彩そのものは変わらない、しかし 体部そのものが灰色(個人的に表現すると灰蝋色)になっていると思います。更に白っぽい地模様が浮き出てきます。それは繁殖に対しての変化でないように思いますが夏とは違う色柄です。
一番違うのは繁殖期を迎えたチャガラの腹鰭が濃紺となること。鰭の長短が雌雄差だとしても、どちらも腹鰭は濃紺(写真あり)。婚姻色はどちらかの性に現れるものと、その両方がある(Wikipediaより)らしいので腹鰭の色彩変化は婚姻色としてもおかしくはないように思います。
ここで、余談 かつ疑問ですが、濃紺の腹鰭が婚姻色とすると、繁殖を終えた個体の婚姻色というものは 繁殖の仕事が終わるとするすると色が戻るものなのでしょうか?2008/03に、灰蝋色+白い地模様のチャガラで腹鰭が白い個体を撮影しています。一旦濃紺と染まった腹鰭が繁殖の役目を果たし、白色へと戻ったのでしょうか?鮭は繁殖が終わったら直ちに死ぬ(のかどうか解りませんが)、繁殖から死を迎えるまでに婚姻色はすっかり消えるものなのでしょうか?なんちゃって観察眼のわたくし、春を迎えるチャガラたちの腹鰭から色が失せ、一斉に白腹鰭となって姿を消すかどうかよく観てません。ああしまった こんなことだよ。この春必見、チャガラの腹鰭。 |