2010 6月 Diving log

ヤサガタハダカカメガイ という貝 10/06/16 (水)

 山口県辺りの日本海側で、昨年もみられたヤサガタハダカカメガイ。昨年みられた……と言っても、それが初のことで 私は見れなかった生物です。これは正にクリオネです。クリオネよりもころころして、大きさもあって観察し易い。それにしても、こんな身近な海で<流氷の妖精>に近しい生物を見放題ってのは驚くしかないですね。

 太めの妖精は、ぱたぱたぱたぱたと大変忙しい。貝もこんなして遊泳してると、志ある高等な生物に見える。

 こういう生物は写真より動画ですね。動画でどうぞご覧ください。忙しい妖精です。

 忙しい妖精は獰猛な妖精でもある……。この日はヤサガタハダカカメガイだけでなく、ウチワカンテンカメガイやクリイロカメガイなど泳ぎ周る貝がみっちり浮遊したいたのですが、ヤサガタハダカカメガイはクリイロカメガイを食べちゃったりするんですねー。二匹は捕え捕えられながら海中で尚 ぱたぱた。これも動画でご覧ください。ほら、食われてますー。

 この後、クリイロカメガイはどうなったかというと、散々咥え泳ぎ回った後 ぺっと吐きました。よろよろと落下する粒を確認して、おお これは確かにクリイロカメガイだわーと思ったのでした。横でダイバー(わたしのことです)がじろじろ撮影してたもんなあ。触れたりなんぞは一切してないけど、気になって放した可能性もある?ヤサガタハダカカメガイが摂食が、捉えたものを完全にカラダに取り込んじゃうのか、エキス(?)だけ吸って吐き出すのか そのヘンは不明です。

……つづく。