そして本島ダイビング二日目の午後、ダイビングを終えて那覇に向かいつつ桜見物。いやはやホントすみません、桜までガイドして頂いてって感じで、感謝感激しつつ車を停め停めて頂き、あっちこっち咲いている桜を堪能……。それは広い公園から小さい公園、トイレの横で壊れそうな椅子に登って撮影……とか、民家の庭先……とか(笑)いろいろ。いやはや有難うございます。
こうして幻の寒緋桜はこの時期の沖縄を彩る普通種と納得。そしてここでもその土地の普通種は他所の稀種と確信。寒緋桜にも種類があるのかないのか、紅花でも咲いている樹によって結構色合いが異なり梅を想像させます。ソメイヨシノ等と違い、花吹雪にならず椿のように一輪のまま散る(落ちる)という通り、落ちている花は確かに花弁ではなく<桜ん坊の茎になる部分>から一輪の状態で落下。しかし、面白いことに花弁は椿のように繋がっておらず、きちんと一枚一枚花弁として分離している。つまり、ちゃんと桜の形でした。なんで<桜ん坊の茎>の部分から一輪で落下するのか、そんなトコから落下したら、この花たちの大切なお子さんである実はどんな具合に実るのだろうか?と大変不思議です。
花弁を散らさず、しかも一度咲き始めると随分長い期間咲いているらしい寒緋桜は、沖縄の民家のあちらこちらに植えられてました。内地では自宅に桜の樹を植えません。納豆のように毛虫が垂れ下がるのも理由の一つですが、大木となり根を張る桜は家の基礎に影響し庭木にはしません。一週間で花が散るのも短命を意味し美しいけど儚く不幸な印象が庭木に選ばれない理由だろうなと思います。が、ここでは桜は普通に立派な庭木なんですね。 |