ところでワタシ自身も、恐らくダイビングを始めたころワタクシに関わった人たちも、わたくしがダイビングもこんなに続くとは思ってなかったと思います。振り返ればどうやら今年で10年目。ダイビングを始めた頃、青海島はウミウシブーム(?)だったような印象ですね。珍しい、あまりヒトが見ていないウミウシを見たモノ、そして写真におさめたものが「エライ」…みたいな感じで。
そしてダンゴウオがエライ、ハナイカがエライ、深海魚がエライ。出会ったらむちゃくちゃエライ。いつもいるベラやナマコはエラクないって風潮。チャガラやニホンアワサンゴだってあの頃は「いつも同じでおもしろくない」といわれましたね。それが今では何故か少しエライ(笑)。
何がエライのかわかりません。話題性があるってことですかね。先物取引みたいに価値に変動があるのはなんでか知りませんが、流行なんてホントどうでもいいような気がします。
同時にヒトとして価値のひとつはは「旬」ですかね。海の生物の四季は市場にもあり、ヒトの食卓にも当然ある。潜るようになってから、ホントスーパーの鮮魚コーナーが楽しいったらない。これは山口でも萩でも下関でも、広島でも福岡でも沖縄でもそれぞれ違って感激さえある。あまりに地味且つ早春以外によく見てなかったんで撮らなかったけど、一本目でも二本目でも紫津浦の左側添いで揺れているあの………ワカメ!あの腰振りを仰いだ時、わたくしは早春を感じたなあ…。そしてスーパーで生ワカメを買い求めたよ。美味かったわ。これは実にほんとのことだ。こうして、海の生物の姿とヒトとしての視点が統合するところにドキドキワクワクが躍ります。 |