2012/03 Diving Log

ダイビングの 幸 12/03/22 (木)

 BlogでもUPした画像ですが、今回潜って一番気に入った写真はこれかもしれないですね↑ 交接するミツメライリの背後でじっと覗き込んでいる風のニジギンポ、、、のあの目つき。海の方々はそれでどうってもんではないでしょうが、ヒトとしてはビミョーに笑える。だいたいニジギンポってやつは面白い表情を感じさせてくれる。

 ところでワタシ自身も、恐らくダイビングを始めたころワタクシに関わった人たちも、わたくしがダイビングもこんなに続くとは思ってなかったと思います。振り返ればどうやら今年で10年目。ダイビングを始めた頃、青海島はウミウシブーム(?)だったような印象ですね。珍しい、あまりヒトが見ていないウミウシを見たモノ、そして写真におさめたものが「エライ」…みたいな感じで。

 そしてダンゴウオがエライ、ハナイカがエライ、深海魚がエライ。出会ったらむちゃくちゃエライ。いつもいるベラやナマコはエラクないって風潮。チャガラやニホンアワサンゴだってあの頃は「いつも同じでおもしろくない」といわれましたね。それが今では何故か少しエライ(笑)。

 何がエライのかわかりません。話題性があるってことですかね。先物取引みたいに価値に変動があるのはなんでか知りませんが、流行なんてホントどうでもいいような気がします。

 同時にヒトとして価値のひとつはは「旬」ですかね。海の生物の四季は市場にもあり、ヒトの食卓にも当然ある。潜るようになってから、ホントスーパーの鮮魚コーナーが楽しいったらない。これは山口でも萩でも下関でも、広島でも福岡でも沖縄でもそれぞれ違って感激さえある。あまりに地味且つ早春以外によく見てなかったんで撮らなかったけど、一本目でも二本目でも紫津浦の左側添いで揺れているあの………ワカメ!あの腰振りを仰いだ時、わたくしは早春を感じたなあ…。そしてスーパーで生ワカメを買い求めたよ。美味かったわ。これは実にほんとのことだ。こうして、海の生物の姿とヒトとしての視点が統合するところにドキドキワクワクが躍ります。

日本海の 幸 12/03/19 (月)

 ウミウシの季節ですかね?普通種たちですが、ゆく先々にウミウシがおりましたね。そーいえば春からしばらくは貝ほりのシーズンですかね?つまり貝の季節到来っちゅやつね。貝ほり、長い事してないなあ。てか、貝は貝でも牡蠣のシーズンはいつまででしたっけ?牡蠣もシーズンが終わる前にがっつり食べておきたいが。

 牡蠣小屋、いってみたいですねえ。顎が疲れるほど牡蠣を食べてみたいもんだわ。牡蠣にあたったこともあって、大下痢&嘔吐で一晩トイレから出られなかったのに、牡蠣の旨さはわたくしの身体から抜き出ていない。いや〜懲りません。

 全然ダイビングログになってないですね。久しぶりの地元ダイブは面白かったし、充実してたんですよ。ただ、、、今とっても眠たくて、そして小腹が空いている。海の写真をみていると、ウミウシでさえ少し齧ってみたい。

 …タツノオトシゴって漢方薬になるよね。こいつはトカゲではなく「おさかなさん」っちゅことは、つまりこいつも旨いのか?ただ、身が少なそうだ。フグのヒレ酒みたいにお酒に入れて堪能するってテもあるけどなあ。

貝って 旨い 12/03/17 (土)

 春ですね。まんまると肥ったサクラミノが浅場にうろうろしているのをみると、今年は海で花見ができて良かったなあと思います。普通種は、こうして海の四季を感じさせてくれるってもんで ええ。

 海の四季といえば、今はコウイカの産卵ですかね。コウイカに限らずヤリイカの産卵も確かこの時期ですよね。コウイカの産卵は産みつけるまでのイカの卵砂団子造作に興味がありますが、どうもコウイカの産卵狙いのダイバーは幾人もいるんだろうなってところで 自分の意欲が下がるところ。

 反面、ビミョーな興味を惹いたのは、紫津浦に入って左回りにゆきますと間違いなく目に入るこれ!もっと撮ればよかったですわ。ヒオウギガイ(桧扇貝)ってんですねえ。色彩の少ない紫津浦で目立つわー。

 こいつって山口山陰の浜辺でちんまい状態でよく拾う黄色や橙色や紫色の貝ですよねえ。生きていて、しかも成長しているやつを初めて見ましたよ。

 ウィキペディアには「右殻の前方の耳状突起の直下には櫛の歯状に切れ込みがあり、ここから足糸を出し、右の殻を下にして石や岩に固着する。貝殻の色は赤、橙、黄、紫などで、1個体は単色だが個体によって変異に富んでいる。ただし、野生個体は褐色の個体が多いようである。人口採卵して養殖を行うと、遺伝的に固定した様々な色彩変異個体を得ることができ、鮮やかな黄色や紫の個体に高い商品価値がつけられてよく養殖されている」ってあるけど、紫津浦のこいつは多分天然の橙色の個体。

 おおお 確かに岩にひっついて生きてたわ。なんでだろう、ワタシ感動する。しかも、こいつは殺伐とした紫津浦で道標のように起立していた。絶対ここに潜ったダイバーは見ている筈。レジャーダイビング的には評価されていないだろうけどー。

 更にしらべているとどうやら旨いらしい。そして旬は秋から3月だそうだ。

 つまり、今 あいつはとても旨いらしいぞ。

 地元の普通種&海の四季は、つまり一般的に「旬」と言うんだわ。そりゃそうだわねー。

ただいま 海 2012/03/16(金)

 久しぶりの山口の海におじゃましました。紫津浦、水温は11℃。凍てつく海の中は、久しぶりでも懐かしく見慣れた景色といきものたちでいっぱい。見慣れた…と言っても、以前わたくしが見た同じ姿のいきものは、恐らくほとんどがこのいきものたちの親であり、目の前のものはそれらから生命を繋いだもの等でしょう。変わらないようで違い、違うようで同じ。おもしろいもんです。

 久しぶりのチャガラ。二枚貝の空き殻の中で卵を守っておりました。3月にこうして卵を守るチャガラはやっぱりブチ柄で疲れたような、活気を失ったような体色。なんででしょうね?夏に観察した卵を守るソラスズメも、岩陰に隠れてるとき黒っぽかったなあ なんてことを思い出してみたりもする。

 こうしてダイビング再開となりました。久しぶりちゅーても、沖縄で潜ったりシュノーケリングしたりなんぞしてたんで、全く潮抜きではなかったかもしれません がー、地元の海に入ると「開始だな」と思うわ。人の顔は思い出せるのに名前が思い出せないもどかしさ、、、みたいに見慣れたウミウシの名前すら思い出せなくなったわたくしですが、海の中を楽しむのは、やっぱり精神衛生によろしいですね。

 ただいま って感じです。