2012/05 Diving Log 

キヌバリ チャガラ 12/05/19 (土)

 2年と1ヶ月ぶりの須佐でした。ホントに懐かしい。個人的にとても忙しい2年間を過ごしてましたが、またこうして潜ることができる。そして海での視点は変わりません。沖縄は沖縄の楽しさがあり、地元はまた格別な楽しさがありますね。定期的に潜れるということと、地域という枠で自分と同じエリアを共有している地元の生物観察は「とても楽しい」。 

 山口の今は浮遊生物祭りです。「一眼があれば、マクロレンズがあれば撮れるのに!」と、同じ事を歯痒く書き連ね、だったら買えよってな感じですし、自分でも買って解決するなら買えばいいと思うのですが、未購入なので海中いっぱいに溢れる浮遊生物に胸躍らせながら悔しがる。 

 海は宇宙生物や体内細胞なんかに想像をトリップさせる<ムキだし>の運動性浮遊物に溢れ、これだけでダイビングを堪能できそうです。一眼でばっちり被写体がとらえられたら、私は浮遊生物ばっか眺めているかもしれない。

 そこにキヌバリ。きぬばりーきぬばりー ちゃんといたのねきぬばりー!2年ぶりの須佐で懐かしい普通種にヨロコブ。暫くおちついて地元ダイビングをやらなかったら、いろんなことを忘れていて、キヌバリのラインが日本海側で何本云々なんてちっとも思い出さなかった。

 わたしはフリダシに戻っている。ただキヌバリがちゃんといることが嬉しい。身体の色は蝋燭のような乳白色。つるんとしたハゼ姿。いのちがあたりまえに繋がってがここにいる。

 キヌバリに大ヨロコビ&安堵していたら、藻の茂みでウロウロしているチャガラ!ぎゃー チャガラ チャガラ いたのねあなたも。それもチャガラの幼魚が煙幕の如く溢れるこの季節に、確か一年で幕を閉じる成魚チャガラが中層を泳いでいる。

 身体の色はどんよりとした曇り空の色。繁殖期、鮮明に浮かぶラインも濁り体色に同化している。繁殖期、着底したチャガラが黒いのを何度と無くみているけど、こうしてみるとあの身体の色は老齢によるものなのかしらん。

 魚の身体の色に、年齢が出るんですかね。細胞がへたっているってことだったら、まああるかもしれんですかね。すみませんね素人なんで私。人間でも年取ると肌にシミや皺ができますし

 ええ 素人ですからこんな発想。

 素人ながらにも、薄汚れた姿で泳ぐチャガラの姿は一年で幕を閉じるいきものに愛おしさを感じるじゃあありません?5月中旬、既に幼魚の群れ溢れる時期にいる成魚チャガラ、繁殖期のチャガラの生気と比べると、生命の時計が早い生物の姿をみているなあと思います。

 2012/5/16 須佐 チャガラ (寿命と思われる) 

 2010/2/1 青海島 チャガラ(繁殖期) 

 2012/5/16 須佐 チャガラ(溢れる幼魚の群れ)