2012/05 Diving Log 2

アマモの花 ウミヒルモの原 12/05/20 (日)

 花見というのはいいものです。花で一番すきなものと言えば一番が決め難いですが、一番をいくつ並べてもいいなら、まずひとつは桜。ひととしても節目の時期に枝いっぱい咲き誇る桜は見上げるひとの気持ちにもその時の特別があります。

 アマモも私にとっては特別です。海に潜らなかったらこの花を知ることもなかった。海中に草はらがあり、花をひらく。今年はその花を見ることができた。特別な気持ちで白い爪のような花をみる。うれしいなあ。

 写真では、アマモ場はあたかも新緑の生き生きした草はらに見えますが、実はそうでもなく、アマモ葉はあちこち何かに齧られ、至るところに藻やら貝の卵が産みつけられ、もうちょっとすっきり元気でもいいような気もします。が、その生息範囲は結構広く、同時にウミヒルモも群生している。
 アマモもウミヒルモも齧られ、一見弱ってみえたり、なんだかんだ産みつけられ汚れて見えても、その根はきちんと地面を掴んで健やかに生きているのだろう。他の生物を寄せ付けない状態で生き生き茂っている……ってほうが、実は不健康なのかもしれない。

 とかなんとかぼんやり考えながら、まだ咲き始めのアマモ場をウロウロ泳ぐ。アマモ場は直ぐに方向がわからなくなる。つまりここのアマモ場はそのくらいの広さがある。

 ♂♂♀…と二列並んでるらしい 

 写真ではわかり難いけど 肉眼では繊維状の花粉を確認 

 開花したばかりだったので、雄花も探したけどなかなか見つかりませんでした。でも、多分これだなと思うやつを少しだけは確認。マクロレンズもないコンデジでは糸なのかなんなのかわかんない雄花の撮影は困難なので写真はありません。見たい方はWebで検索してください。こんなん眺めて何が楽しいのだろうかというのはナシです。
 リゾートダイバー以外で潜り続けるダイバーってのはさ、大抵不思議で偏った好みをもっているんですもん。わたくしを笑えない筈です。でしょーっがっ?

 

 ウミヒルモっが広がる海。向こうにアマモ場が見える。こんな場所で遊べる自分って幸せでございます。

 

 撮っても撮っても撮れないのも無念なので、そのうち小さな生物の姿がばっちり撮れるカメラを買おうっと…。